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【2020年】『アサシン クリード』シリーズ:おすすめランキング

第1作から『オデッセイ』までの『アサクリ』メインシリーズ全12作品をおすすめ順に並べてみた。最強のアサシンは誰だ?
Written by Louise Blain
読み終わるまで:13分公開日:
『アサシン クリード』シリーズ(以下、『アサクリ』シリーズ)のランキングを決めるのは、アサシンブレードと毒を用意してテンプル騎士団の拠点に忍び込むのに似ている。必ず誰かの怒りを買うことになることが分かっているのに止められないのだ。
フードを被ったアサシンが活躍するこのシリーズは過去10年以上に渡って進化しながら年々スケールアップしており、Ubisoft『アサシン クリード オデッセイ』リリース後に1年休止した時は少し有り難く感じたくらいだった。しかし、その長い歴史の中で頂点に立つのは誰なのだろうか? エツィオ? カサンドラ? アルノ? コナー? それとも…?
尚、今回のリストは本編12タイトルのみ『アサシン クリード III レディ リバティ』は本編としてカウント)で構成されている。2.5Dサイドスクロールの『アサシン クリード クロニクル』やPSP専用の『アサシン クリード ブラッドライン』、『アサシン クリード 自由の叫び』などはどれも素晴らしい作品に仕上がっているが、リストには含まれていない。
最新作『アサシン クリード ヴァルハラ』のリリース前に、我々が独断と偏見で選んだシリーズランキングを見ていこう。

12:『アサシン クリード III レディ リバティ』(2012年)

着替えの要素が仇となった『レディ リバティ』
着替えの要素が仇となった『レディ リバティ』
『アサシン クリード III レディ リバティ』はウェブサイトに書かれていることを読む限り、すべてが揃っているように思える。『アサシン クリード III』と同じ18世紀のニューオーリンズが舞台で、フリーランや2種類の武器などが用意されており、主人公アヴリーンは『アサシン クリード』シリーズ初の女性プレイアブルキャラクターだ。ではなぜ、今回のランキングでは最下位なのだろうか?
答えは “実際は良くないから” だ。ストーリーは冗長で、ドレスルームでいちいち着替えなければならないシステムもフラストレーションが溜まる。コルセットとロングスカートを着れば走るのも登るのもできなくなってしまうというのは、『アサクリ』シリーズを面白くしている最大の特長を消すことを意味する。吹き矢とマチェーテは良かったのだが…。

11:『アサシン クリード』(2007年)

シリーズの原型『アサシン クリード』
シリーズの原型『アサシン クリード』
ここからすべてが始まった。パトリス・デジーレとジェイド・レイモンドが2008年に生み落としたアサシン第一子は、その後のすべてのテンプレートとなった。言うならば、『アサクリ』シリーズの “かつて来たりし者” なのだ。『アサシン クリード』は同シリーズの壮大な物語、アサシンブレード、広大な都市、とんでもなく高い塔や建物、陰気なアルタイルを世界に初めて紹介した。
もちろん、これらは最新作まで引き継がれている部分だが、今振り返って見ると、「テストビルド」程度のクオリティにしか思えない。ターゲット暗殺時のあの白い空間と同じように、『アサシン クリード』は最低限の『アサクリ』体験にしか感じられない。無愛想な主人公と旗集めもマイナスだ。ここから右肩上がりで成長したことを評価したい。

10:『アサシン クリード III』(2012年)

『アサシン クリード III』は魅力に欠ける主人公と世界観がマイナス評価
『アサシン クリード III』は魅力に欠ける主人公と世界観がマイナス評価
2012年、哀れな『アサシン クリード III』は独自の戦いを強いられる運命にあった。エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ3部作後初となる “エツィオ抜き” の作品だったため、開発チームにプレッシャーはなかったはずだが、残念なことに、独立戦争時代の米国で戦いを挑む主人公ラドンハゲードンことコナーがとにかくカリスマ性に欠けているのだ。
しかし、すべてがダメだったわけではない。脱エツィオを計ったこの作品は、今も採用されている機能やシステムを大量に生み出すことになった。『アサシン クリード III』には、シリーズ初となる海戦、狩りができる野生動物、木から木への移動、アイテムのクラフト、拠点の作成などが追加されている。
コナーがアサシンになるまで約6時間もプレイしなければならないという詐欺まがいの序盤はいただけず、コナーの気まぐれな性格にも気が滅入るが、これらを無視すれば、『アサクリ』シリーズの “思春期” と言える作品だ。戦闘アニメーションの満足度も高い。

9:『アサシン クリード ユニティ』(2014年)

バグが多いがパリは美しく丁寧に再現されている『ユニティ』
バグが多いがパリは美しく丁寧に再現されている『ユニティ』
すでに一部のファンの頭の中には、シャンプーのCMにでも起用されそうな “髪の毛バグ” や “目玉ホラーバグ” が浮かんでいることだろう。リリース直後にとんでもないバグが大量に発見された『アサシン クリード ユニティ』は、それらのバグが早急に修正されたとはいえ、『アサクリ』シリーズの “バグ” として歴史に名を残してしまった。
しかし(と書かれることを予想していたはずだが)、フランス革命時代のパリを舞台にアルノ・ドリアンが活躍するこの作品には楽しめる部分も大量にあり、勇敢だが見当違いだったマルチプレイモードを無視すれば、この作品のパリは本当に美しく描かれている。
また、『アサシン クリード ユニティ』は、目標達成までのプロセスをプレイヤーが自由に選べる “ブラックボックスミッション” が初登場した作品でもあった。『ヒットマン』シリーズに近い革新的な隠密ミッションで、プレイヤーは複数の方法で敵の注意を逸らしながら目標を目指すことになる。プレイヤーのアジト “カフェ・テアトル” を改築できる仕様もかなり楽しい。

8:『アサシン クリード ローグ』(2014年)

シリーズ中最も過小評価されている『ローグ』
シリーズ中最も過小評価されている『ローグ』
おそらくシリーズ中最もプレイされていない作品、『アサシン クリード ローグ』は、『アサシン クリード ユニティ』が次世代機対応としてリリースされた中、PS3 / Xbox 360用タイトルとしてリリースされた。しかし、リマスター版は評価できる部分がいくつもある。
まず、『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』をさらにタフにすることに成功しており、主人公シェイ・パトリック・コーマックが『アサシン クリード III』に登場するハドソン・バレーやオーロラが浮かぶ肌寒い北大西洋を航行する海には氷山や船が大量に用意されている。
また、ストーリーは短いが、シェイがアサシン教団からテンプル騎士団へ乗り換えるという、シリーズ屈指の大胆な展開が用意されている。これは、この作品にはフードを被ったアサシンたちから逆に命を狙われる緊張とシリーズ最高クラスのマルチエンディングが用意されていることを意味している。

7:『アサシン クリード リベレーション』(2011年)

『リベレーション』では渋いエツィオが楽しめる
『リベレーション』では渋いエツィオが楽しめる
エツィオ3部作がここで初登場となった。シリーズのファンに最も愛されているマスターアサシン、エツィオの最終作では、アルタイルの書物庫の鍵を探すためにコンスタンティノーブルを旅することになる。
我々がフィレンツェで初めて出会った頃の血気盛んな若者から年齢と知識を重ねて円熟期を迎えている今作のエツィオは「年老いても学べること」を証明しており、移動スピードが増す新武器 “フックブレード” や爆弾を製作できる “ボムクラフト” などの新要素が追加されている。
『アサシン クリード リベレーション』は革新的な作品ではなく、また、リアルタイムストラテジー / タワーディフェンスが楽しめる “アジト防衛戦” もここでは触れないが、ストーリーは非常に素晴らしい。また、今作を最後にLorne Balfeにバトンを渡すことになるJesper Kydの雰囲気溢れる音楽もコンスタンティノーブルの美しい街並みにパーフェクトに合っている。エンディングも感動的だ。

6:『アサシン クリード ブラザーフッド』(2010年)

『ブラザーフッド』はボルジア家のヴィランとしての完成度の高さが魅力
『ブラザーフッド』はボルジア家のヴィランとしての完成度の高さが魅力
エツィオ3部作の第2作『アサシン クリード ブラザーフッド』は、ここまで満足できる作品になるべきではなかった。舞台を大都市ローマに移したこの作品は『アサシン クリード II』の方程式をほぼそのまま流用していたからだ。しかし、今作では全世界のプレイヤーが前作で楽しんだ部分がさらに強化されていた。
満足度が高い探索が楽しめるボルジアの塔が追加されたことでプレイヤーが好きに選べるサイドミッションの自由度がさらに高まっており、都市内でも馬に乗れるシステムは美しい街並みを楽しんだり、敵兵士たちの邪魔をしたりするのにパーフェクトだった。
また、「ローマは1日にして成らず」のさらなる証左とも言える進化した復興システムは、ヴィラの復興システムを恋しく思っていたプレイヤーたちにとって最高の代替となった。ストーリーも素晴らしく、ボルジア家は真のヴィランとして機能している。さらにはイーグルダイブも復活しているので、必ず満足できるはずだ。

5:『アサシン クリード シンジケート』(2015年)

『シンジケート』ではヴィクトリア朝のロンドンをパニックに巻き込める
『シンジケート』ではヴィクトリア朝のロンドンをパニックに巻き込める
かねてからヴィクトリア朝のロンドンは『アサクリ』ファン全員の “舞台ウィッシュリスト” 最上位だったため、『アサシン クリード シンジケート』は多くの期待に応える必要があった。
しかし、有り難いことに双子の主人公ジェイコブ&エヴィー・フライ、ギャング、マスターアサシンたちが、血に飢えたプレイヤーが孤児だらけで陰鬱なチャールズ・ディケンズとヴィクトリア女王の世界を満喫する助けとなった。
また、どういうわけか、アレクサンダー・グラハム・ベルが電話の発明の合間を縫って非常に満足度の高い “ロープランチャー” を主人公2人のために開発したため、スパイダーマンのようにロンドンの塔や建物に登ることもできる。世界を代表する大都市をAustin Wintonyの音楽と共に探索できるのも最高で、さらには馬車の積荷を強奪して警察から逃げ回ることもできる。アイコニックなケインソードでロンドンの悪党たちを斬りまくれるのも爽快だ。
『アサシン クリード シンジケート』は、移動中の蒸気機関車が主人公たちのアジトになっている点だけでも評価できる良作だ。

4:『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』(2013年)

暗殺ものというよりは海賊ものの『ブラック フラッグ』
暗殺ものというよりは海賊ものの『ブラック フラッグ』
『エイリアンVSプレデター』、『フレディVSジェイソン』、『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』など、誰もが人には言えないけれど大好きな “VS” 映画を持っている。しかし、『アサクリ』シリーズの “パイレーツVSアサシン”、『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』は、そのような “VS” 映画を遙かに超えている。
カリブ海を主人公エドワード・ジェームズ・ケンウェイと航海できる今作は、ラム酒まみれのアドベンチャー大作だ。銃・剣・大砲・孤島・大海賊が次から次へと登場するので、エドワードのアサシンという出自がパーフェクトに感じられる。
キャンペーンを無視して大海へ乗り出し、風の向くまま航海してみよう。潜水、捕鯨、宝探し、飲酒などが存分に楽しめる上に、船を次々と襲撃して乗組員や部品を奪えば 真の “海賊王” 気分を味わえる。今作は秘宝ではなく名宝だ。

3:『アサシン クリード オリジンズ』(2017年)

シリーズのリブート作とも言える『オリジンズ』
シリーズのリブート作とも言える『オリジンズ』
古代エジプトには人を惹きつける何かがある。ピラミッドの威容に圧倒されたり、鼻からフックを入れて脳を取り出していたミイラ作りのプロセスにダークな魅力を感じたりと、我々の多くは子供の頃から古代エジプトに惹かれている。
そのため、『アサシン クリード オリジンズ』は多くの期待に応えなければならなかったが、シワのバエクとアサシンの起源を紹介することになったこの作品は、シリーズの新たな夜明けとなった。『アサシン クリード オデッセイ』ほどではないにせよ、武器のアップグレードやクエスト、周辺を調査してくれる鷹、新しい戦闘システムが『アサクリ』エクスペリエンスのアップグレードに成功している。
以前よりもアグレッシブになった敵の攻撃を回避するのは非常に面白く、ピラミッド登攀もアサシンを自負するプレイヤーなら魅了されるはずだ。シワのバエクのストーリーにも心打たれる。しかし、やはり『アサシン クリード オリジンズ』を大きく高めているのも美しく描かれている世界だ。今作のエジプトはただの砂漠ではない。都市、砂漠、瑞々しい草地、ナイル川が用意されているので、何時間でも没頭できる。

2:『アサシン クリード オデッセイ』(2018年)

モダンなオープンワールドが楽しめる『オデッセイ』
モダンなオープンワールドが楽しめる『オデッセイ』
『アサシン クリード オデッセイ』の評価は、この作品で『アサクリ』シリーズデビューをしたかどうかで大きく変わってくる。
2008年からアサシンブレードを扱ってきたベテランプレイヤーなら、今回のランキングに文句はないはずだが、2018年に『アサクリ』シリーズを初めてプレイしたプレイヤーなら、アレクシス / カサンドラが『アサクリ』シリーズの王位についているはずだ。『アサシン クリード オデッセイ』の『ウィッチャー3』的アプローチは軽視できない。
古代ギリシャを舞台にしたこの広大なアクションRPGは、暴力・ロマンス・クエストに溢れた大傑作だ。お馴染みのアサシンブレードが完全に削除されて “レオニダスの槍” がメイン武器に据えられ、かつて来たりし者の古代技術でアレクシス / カサンドラを神にできる謎のマクガフィンも用意されている。また、スパルタキック、矢の連射、超人ハルク的スマッシュなどが太陽に照らされたビーチでスリリングなバトルを演出してくれる。
しかし、『アサシン クリード オデッセイ』をスペシャルな作品にしているのは戦闘と戦闘の合間だ。過去の『アサクリ』シリーズと同じように、今作も高所に登れば美しい景観を楽しめるようになっている。

1:『アサシン クリード II』(2009年)

ファンの大半が文句なしの1位に挙げる『アサシン クリード II』
ファンの大半が文句なしの1位に挙げる『アサシン クリード II』
もちろん、『アサシン クリード II』がナンバーワンだ。我々もそこまでひねくれてはいない。
『アサシン クリード II』は、『アサクリ』シリーズ最高傑作であると同時に史上最高のオープンワールドタイトルのひとつとして歴史に名を残す作品だ。テンプル騎士団とアサシン教団の激しい争いが展開される中でエツィオが活躍する15世紀・ルネッサンス期のイタリアは、目と耳を楽しませてくれる。
レオナルド・ダ・ヴィンチと交流を深めて空を飛んだり、床のタイルを鳴らしてハトの邪魔をしたり、湿った地下墓地の深部を探索したりできる『アサシン クリード II』のオープンワールドは時間経過と共に進化し、魅力を増していく。そしてエツィオもただのイケメンではない。彼のダークな出自を知りながら彼と一緒に成長できるというのはパーフェクトなスーパーヒーローナラティブだ。
Jesper Kydの音楽と目まいを起こすような “シンクロ” も『アサシン クリード II』が今もまだマスターピースとされる理由だ。『ライオン・キング』から少し引用するなら、『アサシン クリード II』は “太陽が触れるもの全てがプレイヤーのもの” な作品なのだ。
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