Whatever the terrain, there's a gravel tyre for you
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サイクリング
グラベルロード用タイヤ おすすめ10本
話題のグラベルロードにはどのようなタイヤが最適なのだろうか? 選び方のヒントと代表的なモデルを紹介する。
Written by David Arthur
公開日:
自転車のタイヤ選びは非常に重要だ。オンロードとオフロード両方に対応するグラベルロードでは特に重要になる。
ターマックと整地されたオフロードに最適化されているスリムモデルから泥と砂を掻き分けて進むためのトレッドが配置されているファットモデルまで様々な選択肢が存在するからだ。
現行グラベルロード用タイヤの多くは複数の地形に対応できるオールラウンドパフォーマンスの実現が目的に据えられており、ロードバイク用タイヤとマウンテンバイク用タイヤの中間と言える。
ターマックで力を発揮するロードバイク用タイヤよりは太いが、転がり抵抗が大きくなりすぎないようにマウンテンバイク用タイヤよりトレッドパターンが浅いというのがスタイル上の主な特徴だ。
自分に最適なグラベル用タイヤの種類は、走りたい地形オンロードとオフロードの走行距離比率で決まってくる。グラベルロード用タイヤの多くは万能タイプで、ほとんどが一般道や通勤で問題ない走りを提供してくれるが、グラベルロードの人気高騰に伴って選択肢が増加傾向にあるので何を選べば良いのか困っているライダーは多い。
そこで今回はグラベルロード用タイヤの選び方と代表的なモデルをいくつか紹介することにする。

《グラベルロード用タイヤ購入時の注意点》

【ホイールサイズ】
グラベルロード用タイヤのホイールサイズは主に2種類存在する。スタンダードはロードバイクと同じ700cで、多くのグラベルロードがこのホイールサイズを採用している。
しかし、最近は700cよりも少し小さい650bにも対応しているグラベルバイクの数が増えてきている。650bホイールのメリットは、700cホイールよりもワイドなタイヤをフィットできるところにある。
両ホイールサイズにメリット・デメリットが存在する。大きい700cはスピードが得られるがタイヤサイズを制限する。一方、小さい650bはスピードは劣るが敏捷性(びんしょうせい)が得られる。また、大きいホイールサイズにはより快適でトラクションも得やすいというメリットもある。
【タイヤ幅】
グラベルロード用タイヤはロードバイク用タイヤやシクロクロス用タイヤより幅が広いが、フレームとフォークのクリアランス許容量と自分のライディングスタイルによって選ぶべき幅が決まってくる。
最新のドロップバーオフロードバイクでは700cホイールで最大45mm、650bホイールで最大60mmのクリアランスが得られるようになっている。自分のフレームを確認したあと、できるだけ幅の広いタイヤを選択するようにしよう。
【空気圧】
大きなタイヤを選択すれば、空気圧を低く設定して、快適さとトラクションを追求することができる。また、転がり抵抗も失わない。地形のラフさに合わせて空気圧を下げるというのが空気圧調整の基本だが、最適な空気圧はトライ&エラーで見つけ出すしかない。タイヤメーカーが推奨する空気圧からスタートして自分の好みに合わせていこう。
【チューブレス】
ラフなグラベルでのライディングではパンクする確率が高いチューブレスタイヤはそのようなパンクを回避するためのベストソリューションだ。
市販されているタイヤの多くがチューブレスコンバーチブルバージョンを用意しており、最近はチューブレスコンバーチブル対応ホイールデフォルトで装備されているバイクも多いので、インナーチューブにさよならを告げるのが以前よりも簡単になっている。また、チューブレスならインナーチューブの心配をすることなく空気圧を下げることもできる。

《2020年おすすめグラベルロード用タイヤ》

1:Schwalbe G-One Allround / シュワルベ ジーワン オールラウンド

ロードとグラベルの両方で高いスピードを実現する【シュワルベ ジーワン】
ロードとグラベルの両方で高いスピードを実現する【シュワルベ ジーワン】
参考価格:9,800円(税抜)
ターマックでのスピードとグラベルとダートでの安定性で知られる【シュワルベ ジーワン】は世界中のライダーに愛されてきたシリーズだ。“スピード”、“オールラウンド”、“バイト” など複数の種類が用意されており、地形グリップ量に合わせて選ぶことができる。
また、幅も30mm~70mmまで揃っており、価格もすべて良心的だ。そのひとつ【シュワルベ ジーワン オールラウンド】は様々なシチュエーションに対応できる万能タイプで、快適さを求めているならこれが優れた選択肢になる。泥や砂でのグリップ性能を求めているなら【シュワルベ ジーワン バイト】が最適だろう。

2:Continental Terra / コンチネンタル テラ

MTB用タイヤを参考にしている【コンチネンタル テラ】
MTB用タイヤを参考にしている【コンチネンタル テラ】
参考価格:8,000円(税抜)
【シュワルベ ジーワン】と同じく【コンチネンタル テラ】も舗装路でのスピードからグラベルでのグリップまでをカバーするために “スピード” と “トレイル” の2種類が用意されている。
転がり抵抗を下げるためにタイトに配置されている小さい6角形のノブはスピードを求めるライダーに最適で、同ブランドのMTBモデルから流用されているブラックチリ・コンパウンドはあらゆる地形で優れたグリップを提供する。幅は650b・700cともに35mmと40mmが用意されている。

3:Panaracer GravelKing SK / パナレーサー グラベルキング SK

長い歴史を持つ人気モデル【パナレーサー グラベルキング】
長い歴史を持つ人気モデル【パナレーサー グラベルキング】
参考価格:5,191円(税抜)
商品名に “グラベル” が含まれているグラベルロード用タイヤは優秀でなければならないが、日本のトップブランド、パナレーサーが開発したこのモデルは実に優秀で、世界初のグラベル専用タイヤのひとつだった。このモデルは今も多くのライダーに愛されている。
スリムからオールラウンダー、今回紹介している【SK】(スモールノブの略)から泥と砂を得意とする新しいEXTまで複数のバージョンが用意されている。【SK】にはチューブレスとチューブドが存在し、それぞれに耐パンク性能を高めた【Plus】バージョンも用意されている。650bと700cの2タイプで、幅は32mm~53mmとなっている。

4:Teravail Rutland / テラベイル ラトランド

ぬかるんだ泥を得意とする【テラベイル ラトランド】
ぬかるんだ泥を得意とする【テラベイル ラトランド】
参考価格:6,800円(税込)
ぬかるんだ泥のトレイルをライディングしたいならノブがアグレッシブ&ワイドに配置されている【テラベイル ラトランド】がおすすめだ。サイズは650bと700cで、幅は47mmまで用意されている。また、チューブレスとチューブドに対応している。
滑りやすく泥に覆われたチャレンジングな地形をライディングで【テラベイル ラトランド】を使用すれば、安定したトラクションを提供してくれる。ターマックでもトレイルでもスピードはそこまで高くないが、大きなトレッドパターンを備えたモデルとしては十分だ。

5:Pirelli Cinturato Gravel / ピレリ チントゥラート グラベル

【ピレリ チントゥラート グラベル】は “H” と “M” の2タイプ展開
【ピレリ チントゥラート グラベル】は “H” と “M” の2タイプ展開
参考価格:8,700円(税抜)
グラベルロード用タイヤのニューカマー【ピレリ チントゥラート グラベル】はハード&ドライに適した “H” とミックス&ルーズに適した “M” の2バージョンが用意されている。
両バージョンともにピレリがマウンテンバイク用タイヤで採用しているオリジナルコンパウンドが採用されており、大きめのトレッドパターンは直線でのスピードとコーナーでのグリップを両立する。
ぬかるんだ路面に向いている “M” の方が太くてトレッドパターンの間隔が広いというのが、“H” と “M” の大きな違いだ。650bと700cに対応しており、幅は35mm・40mm・50mmが用意されている。また、改良されたケーシングと耐パンク機構もフィーチャーされている。

6:Goodyear Connector / グッドイヤー コネクター

自動車で知られるグッドイヤーは自転車でもグッドジョブ
自動車で知られるグッドイヤーは自転車でもグッドジョブ
参考価格:6,517円(税込)
グッドイヤーもピレリと同じくサイクリングシーンに戻ってきた自動車タイヤメーカーで、彼らの開発した【コネクター】はグリップとスピードが同時に必要になるハードパック、グラベル、トレイルで優れた性能を発揮する。チューブレスレディ(TLR)・耐パンク機構ケーシングで、サイズは700 x 40mmのワンサイズだ。
タイトなノブがハイスピードを実現するため、スピード重視のライダーに最適なモデルだが、ショルダーノブの間隔が広く取られているため、コーナーでのグリップ性能にも優れている。ハイスピードなグラベルで力を発揮するタイヤだ。

7:WTB Riddler / WTB リドラー

【WTB リドラー】には泥に特化したバージョン【ラドラー】もある
【WTB リドラー】には泥に特化したバージョン【ラドラー】もある
参考価格:6,900円(税込)
WTBは様々なグラベルロード用タイヤを用意しているが、スピードとグリップに優れており、様々な地形に対応し、一般道でも問題ない【リドラー】は特に高い人気を誇っている。
マウンテンバイク用タイヤから派生したこのタイヤは、ぎっちりと配置されているセンターノブがスピードを生み出す一方、大きめのショルダーノブがコーナーでのグリップを実現する。スピードを重視するライダーなら37mmバイクパッキングを快適に楽しみたいライダーなら45mmがおすすめだ。
尚、このモデルだけで満足しなかったのか、WTBは泥や砂に最適な【リドラー】のハイグリップバージョン【Raddler / ラドラー】も用意している。

8:Donnelly EMP / ドネリー EMP

参考価格:6,500円(税抜)
ドネリー】はあらゆる地形とコンディションに対応できる多種多様なグラベルタイヤを用意しているが、同ブランド最強のグラベルモデルと言えば、世界的に有名なグラベルレース “Dirty Kanza / ダーティカンザ” の開催地として知られるカンザス州エンポリア(Emporia)の空港コード名が冠されている【EMP】だ。
オープンなトレッドパターンとソフトなコンパウンドが優れたトラクションを実現し、大きなサイドノブがコーナーでのグリップを実現する。700 x 38mmのワンサイズだが、チューブレスレディとクリンチャーが用意されている。

9:Specialized Pathfinder Pro 2BR / スペシャライズド パスファインダー プロ 2BR

万能モデルの【スペシャライズド パスファインダー プロ】
万能モデルの【スペシャライズド パスファインダー プロ】
参考価格:6,050円(税込)
スペシャライズド パスファインダー プロ】はロードでもドライなトレイルでもグラベルでも使用できる万能モデルだ。
スムーズなセンターセクションが転がり抵抗を減らすのでスピードが得られる一方、ダイヤモンドシェイプの大きなサイドノブがコーナーでのグリップを実現する。幅は700cは38mm・42mmが用意されており、650bは47mmのワンサイズとなっている。
同ブランドのロードバイク用タイヤから流用しているグリップトン・コンパウンドが優れたグリップと耐摩耗性能を提供してくれる。【2BR】はチューブレスレディだが、ホイールがチューブレスレディに対応していない場合はチューブドとして使用できる。

10:Challenge Gravel Grinder / チャレンジ グラベル グラインダー

参考価格:6,800円(税抜)
イタリア産の【チャレンジ グラベル グラインダー】はその名前に相応しいグラベルロード性能を誇っている。マウンテンバイク用に似たセミスリックタイヤで、細かいトレッドパターンのセンターセクションが転がり抵抗を抑えつつ、大きなサイドノブがコーナーでのグリップを実現する。
ドライなハードパックトレイルに最適なこのモデルはチューブラー / クリンチャー / チューブレスの3バージョンが展開されており、700cは幅33mm~42mmが用意されている。