Tommy Zula performs during Red Bull Pump Track World Championship World Final in Bern, Switzerland on October 19, 2019.
© Dan Griffiths/Red Bull Content Pool

【レッドブルUCIパンプトラック世界選手権2021】予選開催地ガイド

創設4シーズン目を迎えるレッドブルUCIパンプトラック世界選手権を前に、2021シーズンに予選が開催される世界中の個性豊かなトラックの一部を紹介しよう。
Written by Maryke Zietsman
読み終わるまで:7分公開日:
スイス・ベルンに世界各地からライダー70人が集い、トミー・ズーラとペイトン・リドノーがキャリア初のUCIゴールドメダルを勝ち取ったワールドファイナル2019の成功を経て、レッドブルUCIパンプトラック世界選手権がいよいよ帰ってくる。
ゴールドメダルを持ち帰りたいライダーやこのアドレナリン満載のスポーツのレーシングスキルを磨きたいライダーを問わず、どのようなライダーでも1年を通じてスキルを高められる最高のロケーションを日本・福島県からスコットランド・エディンバラまで紹介していこう。
2021シーズンの世界選手権出場権が得られる予選がヨーロッパ / 北米 / アフリカ / オセアニア / アジアで開催される。今のうちに時間をかけて練習しておけば来年レインボージャージを勝ち取れるチャンスはどのライダーにもある。
(編注:本文中に登場する「Velosolutionsパンプトラック」は、世界各地のパンプトラックやMTB用トレイル、バイクパークの設計とコンサルティングを行うスイス企業Velosolutionsが手掛けたパンプトラックを指す)

バリローチェ(アルゼンチン)

予選開催日:2021年2月7日
バリローチェ(アルゼンチン)

バリローチェ(アルゼンチン)

© Mark Magister/Red Bull Content Pool.

アルゼンチンの風光明媚なバリローチェにあるVelosolutionsパンプトラックはパタゴニア地方随一の美しさを誇る湖の近くに存在している。レッドブルUCIパンプトラック世界選手権の最初の予選開催地にバリローチェが選ばれたのは、おそらくこれが理由で、モダンなデザインはあらゆるレベルのライダーに対応できる。昨年は、女子部門はレナータ・ウルティア(チリ)、男子部門はアドリアン・ロロン(フランス)が制した。

ケンブリッジ(ニュージーランド)

予選開催日:2021年3月20日
ケンブリッジ(ニュージーランド)

ケンブリッジ(ニュージーランド)

© Graeme Murray/Red Bull Content Pool

全予選開催地中屈指の距離と規模を誇るこのトラックは、最も楽しいトラックのひとつでもある。ニュージーランドのケンブリッジにあるこのVelosolutionsパンプトラックは、全長196mのトラックと全長222mのジャンプトラックを備え、その間にはボウルもあるため、ライダーを休ませない要素には事欠かない。

徳清(中国・浙江省)

予選開催日:2021年4月24日
徳清(中国)

徳清(中国)

© Velosolutions

全長425mという世界最長クラスのVelosolutionsパンプトラックに14カ所のバーム・隣接したジャンプライン・キッズ用トラックを備えた徳清はオールラウンドで最高に楽しいライディングを保証する。パンプ満載のこのパークは風光明媚なValley Magic Shangzhuの一部で、ここではクライミングタワーや巨大迷路、ジャイアントパンダ、さらには選りすぐりの美しい庭園など様々なアウトドアアクティビティが提供されている。

スプリングデール(米国・アーカンソー州)

予選開催日:2021年5月22日
スプリングデール(米国)

スプリングデール(米国)

© Velosolutions

アーカンソー州北西部は米国屈指の人気MTBスポットで、Oz Trailsの本拠地でもある。1年中利用可能なアイスアリーナ、ジュニアスイミングプール、バスケットボールコート、フィットネスセンター、インドアランニング用トラックを備えているJones Centerが2018年に初のレッドブルUCIパンプトラック世界選手権ファイナルをホストしたVelosolutionsパンプトラックを擁している。全長500km超の柔らかい土に覆われたシングルトラック・トレイルも有名だ。

リスボン(ポルトガル)

予選開催日:2021年6月6日
リスボン(ポルトガル)

リスボン(ポルトガル)

© Hugo Silva/Red Bull Content Pool

有名なヴァスコ・ダ・ガマ橋に隣接する壮観な立地のVelosolutionsパンプトラック。メイントラックの全長は300m近くあり、レースデイにはスキルとエンデュランスを極限まで試すチャレンジングなライドを提供する。

シュプハイム(スイス)

予選開催日:2021年6月19日
シュプハイム(スイス)

シュプハイム(スイス)

© Velosolutions

まずはこの眺めを見てほしい。シュプハイムはスイス・ルツェルン州エントレブッフ県にある自治体だ。スイス予選をホストするRollsport Parkは、スケートボウルとVelosolutionsパンプトラックを統合した全年齢対応のアクティビティスペースとなっている。

ハーシュタ(ノルウェー)

予選開催日:2021年7月3日
ハーシュタ(ノルウェー)

ハーシュタ(ノルウェー)

© Velosolutions

大蛇を思わせるHarstad Bike Parkはスカンジナビア最大のパンプパークであると同時に、北極圏の上に位置する世界最北のVelosolutionsパンプトラックでもある。Harstad Bike Parkはパンプトラック2本を備えており、メイントラックは全長258m、サブトラックは全長154mとなっている。ナイトレースが楽しみだ。

エディンバラ(スコットランド)

予選開催日:2021年7月12日
エディンバラ(スコットランド)

エディンバラ(スコットランド)

© Dan Milner

エディンバラ中心部に近いSkelf Pump Trackは、あの「アーサーの玉座(Arthur’s Seat)」の麓に位置している。全長160mのトラックはコンパクトながら多くの短絡セクションや分岐ラインを備えており、数多くのチャレンジを提供する。

新地町(日本・福島県)

予選開催日:2021年8月29日
福島県新地町にあるしんちパンプトラック

福島県新地町にあるしんちパンプトラック

© Velosolutions

Velosolutionsが手掛けたしんちパンプトラック福島県新地町釣師防災緑地公園内にある。この地域は2011年3月11日の東日本大震災とそれに伴う津波により甚大な被害を受けた。相馬市の北に位置するこの埋め立て地には、大規模なレクリエーションエリアと震災慰霊碑が設けられている。様々なスキルレベルやチャレンジに対応するカスタムデザイントラック3本が総面積5,000㎡の敷地内に用意されており、トラックの総延長は555mを誇る。

【レッドブルUCIパンプトラック世界選手権2021】予選開催スケジュール(暫定)

開催地

開催日

バリローチェ(アルゼンチン)

2月7日

ケンブリッジ(ニュージーランド)

3月20日

ダーバン(南アフリカ)

3月21日

徳清(中国・浙江省)

4月24日

ガストン郡(米国・ノースカロライナ州)

5月15日

スプリングデール(米国・アーカンソー州)

5月22日

ヘンク(ベルギー)

5月23日

パリス(米国・テキサス州)

5月29日

北京(中国)

5月29日

リスボン(ポルトガル)

6月5日

ガンベットラ(イタリア)

6月12日

オリベシ(フィンランド)

6月19日

シュプハイム(スイス)

6月19日

ハーシュタ(ノルウェー)

7月3日

エディンバラ(スコットランド)

7月11日

新地町(日本・福島県)

8月29日

以下の国の予選の詳細情報は近日発表予定:

  • カナダ
  • オランダ
  • リトアニア
  • オーストリア
  • スウェーデン
  • オーストラリア
  • ドイツ
  • UAE
予選エントリーはまもなく開始予定。詳細情報とエントリーはこちら>>
(了)
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