ロイック・ブルーニがマレットバイク初優勝を記録したマリボル
© Boris Beyer/Red Bull Content Pool
MTB

【UCI MTBダウンヒル ワールドカップ】マリボル ハイライト動画 ベスト6

1999年以来、スロベニア・マリボルは数々の名レースを生み出してきた。圧勝劇や史上初など、古都の丘に刻まれてきた思い出の優勝シーンを振り返ってみよう。
Written by James McKnight
読み終わるまで:6分公開日:
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マリボルは20年以上に渡り、Mercedes-Benz UCI MTB World Cup(メルセデスベンツ UCI マウンテンバイク ワールドカップ)の開催地に選ばれてきた。このスロベニアの古都は今もカレンダー中屈指のエキサイティングなレースを提供している。
1999シーズンでの初開催以来、マリボルはライダーたちのフェイバリットコースであり続けている。高速セクションワイドセクションテクニカルセクション数々のアップダウン熱狂的な観客がミックスされるマリボルは、シーズンを問わず歓迎されてきた。
その独自性でレジェンドのステータスを勝ち取っているマリボルのコースは、連続高速ターンからスタートしたあと森の中へ進む。森に入ったライダーたちは木の根や天然のギャップ、超高速のG-アウト(編注:起伏に富んだ地形での高速ライディング時、縦方向の強いGフォースによって前後サスペンションがボトムアウトすること)への対応に追われることになる。
そして、人工バームから飛び出してから再び森へ戻ると、スキーゲレンデのショートセクションは容赦ないフィーチャーが連続したあとの小休止的なものになる。
しかし、このコースで気を抜ける瞬間は来ない。息つく暇もなく、ライダーたちはマリボル名物ロックガーデンへ進入する。高精度なライディングと度胸を要求するこのロックガーデンの全長は約100m。1インチ単位でラインをトレースしながら、ペダルのクリッピング、フロントホイールの沈み込み、パンクなどを避けなければならないこのセクションは究極のスキルテストだ。
麓が近づくとコースはスピードを増していき、ダブルジャンプやオフキャンバー、轍、ターンが次々とバイクをハードヒットする。マリボルは度胸溢れるムーブだけでは勝てないレーストラックだ。また、一瞬ですべてを失ってしまうレーストラックでもある。
Bike · 4分
Gee Atherton GoPro course preview – Maribor
20年を超える歴史の中で、マリボルはMTBダウンヒル史上最高のストーリーをいくつも生み出してきた。当地で開催されたワールドカップレースの中から、忘れがたい6つの名場面を振り返ってみよう。
01

【1999シーズン】初開催のマリボルはフランス勢が圧倒

マリボルを初訪問したワールドカップサーカスを迎えたのはハイスピードな難関コースだった。
マリボルのコースは真のダウンヒルトラックと呼べる要素をすべて兼ね備えており、このコースを制するには真のスキルが必要だった。そのため、史上最高の実績を誇るレーサー2人、アンヌ=カロリーヌ・ショソン(上部動画の5:59から)とニコラ・ヴイヨズ(下部動画の6:21から)マリボル初代優勝ライダーになったのは驚きではなかった。このフランス人コンビは典型的なパーフェクトランをまとめ上げ、ヴイヨズは約4秒、ショソンは7秒以上の差をつけて優勝を飾った。
02

【2019シーズン】ロイック・ブルーニがマレットバイク初優勝を記録

MTBダウンヒルというカテゴリーには、ホイールサイズへのある種の執着が存在する。ホイールサイズの大型化は新たな可能性に繋がると見なされており、26インチから27.5インチ、27.5インチから29インチへとサイズアップするごとに平均スピードは確実に上昇してきたと言える。
ところが、2019シーズン前にUCIが「ダウンヒルバイクの前後ホイールは同一サイズでなくてもよい」とする新規定を導入。これが、フロント29インチ / リア27.5インチ“マレットバイク” 登場に繋がった。
MTB · 3分
ロイック・ブルーニのウィニングDHラン - マリボル
マレットバイクの裏には、フロントホイールの走破性を維持しながら、リアホイールの敏捷性を高めるというアイデアがある。そして、このセットアップはすぐにシーンにインパクトを与えた。
03

【2007シーズン】レイチェル・アサートンが見せた大器の片鱗

マリボルのレーストラックは正しく攻略しなければならない要素が数多く含まれているため、パーフェクトランを手にできるライダーはほとんどいない。しかし、すべての要素を正しく攻略できれば、後続に圧倒的な差をつけることができる。
2007シーズン、当時売り出し中だったレイチェル・アサートンはその後彼女の代名詞になるラン(上部動画の1:52から)を披露した。ワールドカップをまだ1戦しか経験していなかったにもかかわらず、このマリボルで衝撃的なパフォーマンスを見せつけたアサートンは、2位トレーシー・モズリーに8秒以上の差をつけて優勝した。尚、アサートンは2010シーズンのマリボルでも再び圧倒的な強さを見せ、マリボルのワールドカップレース歴代最大となる約10秒差で優勝した。
04

【2010シーズン】レイチェル・アサートンが復帰戦で逆転優勝

2010シーズンの女子部門は、フランス人ライダーの優勝があらかじめ決まっているように思えた。予選トップ4全員がフランス人ライダー(ミリアム・ニコル / フロリアン・ピュージン / セリーヌ・グロ / サブリナ・ジョニエ)だったからだ。
しかし、指の骨折が完全に癒えていなかったにもかかわらず、アサートンは雨に濡れたマリボルのレーストラックを爆走。2位のジョニエに9秒差をつけて圧勝した。尚、男子でもアサートンの兄ジーが健闘し、南アフリカが誇るトップライダーのグレッグ・ミナーにわずか10分の2秒差の2位でフィニッシュした。
05

【2020シーズン】史上初のダブルヘッダーでロリス・ヴェルジェが連勝

壮絶なクラッシュで2019シーズンのマリボルをリタイアしていたロリス・ヴェルジェだったが、彼の心は折れていなかった。むしろ、彼はリベンジに燃えていたはずだ。いずれにせよ、2020シーズンのヴェルジェはリベンジ以上をやってのけた。
MTB · 3分
Loris Vergiers Siegerfahrt – Maribor Rennen 1
史上初のワールドカップ2戦連続開催(同一週に2戦開催)に向けて、ヴェルジェは決意に満ちていた。そして、その決意が身を結び、彼は1勝どころか2勝を挙げ、たった1週間でワールドカップ優勝回数を3に増やした。
06

【2020シーズン】ニナ・ホフマン初優勝

2018シーズン、ニナ・ホフマンはエリートクラスのトップレベルへ一気に駆け上がってブレイクを果たすと、続く2019シーズンにはその全力ライディングによってワールドカップデビューからわずか6戦で表彰台を手に入れた。
しかし、さらに上を目指すにはいくつもの紆余曲折を経なければならなかった(シューズが脱げたままフィニッシュした2019シーズンのヴァルノードはファン全員が記憶している)。
MTB · 2分
UCI MTB DH ワールドカップ 2020シーズン マリボル レース2:ニナ・ホフマン ウイニングラン
そして迎えた2020シーズン、マリボルの第2戦ですべてが噛み合ったホフマンは、クリーンなフルスロットルなランを披露してワールドカップ初優勝を記録した。
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