ラリー
WRC:歴史に残る大記録 6選
世界ラリー選手権の長い歴史に刻まれてきた偉業の中から特に素晴らしいものをピックアップ!
WRC(世界ラリー選手権)で最も大きな成功を収めているマニュファクチュアラーが、WRCが創設された1973年から10タイトルを手にしてきたランチアだということを知っているだろうか? セバスチャン・ローブがスペシャルステージ最多優勝記録935回を保持していることは知っているだろうか?
このような数字はWRCの印象的な大記録の一部だ。このラリーシリーズは1レース、1シーズンごとに歴史的な瞬間とパフォーマンスを創出している。ローブのドライバーズチャンピオン9回から2013シーズンのセバスチャン・オジェの最多ポイント記録まで、WRC史に残る大記録*の数々を振り返っていこう!
*:すべての記録は2023シーズン終了時点。
01
最長連覇
- セバスチャン・ローブ
- 9連覇(2004シーズン〜2012シーズン)
セバスチャン・ローブはこの先もしばらくWRCの歴史に残り続ける大記録を達成している。このフランス人ドライバーは2004シーズンから2012シーズンまで9連勝(最多勝記録でもある)を記録したのだ。この大記録に並んでいるドライバーは後にも先にも存在しない。あのセバスチャン・オジェも7連覇に留まっている(合計8勝はローブに続く2位)。
02
シーズン最多(最大差)ポイント
- セバスチャン・オジェ
- 290ポイント / 114ポイント
2013シーズン、セバスチャン・オジェは優勝9回、表彰台11回を記録してWRC初制覇を達成した。さらにファステストタイム111回(シーズンの47%を占める)、パワーステージ7勝、ボーナスポイント28ポイントを獲得したオジェは、合計290ポイントでシーズン最多ポイント記録を更新すると同時に2位に114ポイント差をつけて最大差ポイント記録も更新した。
03
シーズン最多勝利
- セバスチャン・ローブ
- 11勝(2008シーズン)
2008シーズンに11勝を挙げたセバスチャン・ローブは多様な地形で開催されたこのシーズンを特別なものとし、ラリーレジェンドとしてのステータスを確実にした。また、このシーズンでローブはWRC史上初となる5連覇も達成している。
特に印象的な勝利は初優勝を記録してローカルドライバーたちによる独占を崩したラリー・フィンランドだった。また、ラリー・モンテカルロでは同ラリー新記録となる通算5勝目を挙げている。
04
最年少・最年長ワールドチャンピオン
- 最年少:カッレ・ロバンペラ(22歳)
- 最年長:ハンヌ・ミッコラ(41歳)
カッレ・ロバンペラとハンヌ・ミッコラが証明している通り、ラリーの世界では年齢は数字に過ぎない。2022シーズン、ロバンペラは22歳とは思えない成熟ぶりと才能を発揮して最年少ワールドチャンピオンとなった。一方、ハンヌ・ミッコラは1983シーズンに自身初・唯一のタイトルを41歳で獲得し、WRC史上最年長ワールドチャンピオンとなった。
05
ポイント最小差タイトル獲得
- セバスチャン・ローブ(2006シーズン / 2009シーズン)
- ペター・ソルベルグ(2003シーズン)
- トミ・マキネン(1997シーズン)
- ビョルン・ワルデガルド(1979シーズン)
WRCの歴史上には、わずか1ポイント差でタイトルを手にしたドライバーが4人存在する。
そのひとり、セバスチャン・ローブは2006シーズンと2009シーズンにそれぞれマーカス・グロンホルム、ミッコ・ヒルボネンからわずか1ポイント差でタイトルを手にした。そして2003シーズンにそのローブから1ポイント差でタイトルを手にしたのがペター・ソルベルグだった。
残る2人は、1997シーズンのトミ・マキネンと1979シーズンのビョルン・ワルデガルドだ。
ちなみに、ローブは最少タイム差優勝の記録保持者でもある。ローブは2011シーズンのラリー・ヨルダンをヤリ=マティ・ラトバラからわずか0.2秒差で制した。
06
最多出走回数
- ヤリ=マティ・ラトバラ(209回)
フィンランドのラリーレジェンド、ヤリ=マティ・ラトバラは2002シーズンから2020シーズンまでWRCに参戦し、18シーズンで209戦に出走した。また、2014シーズンと2015シーズンにはワールドチャンピオンに輝いている。
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