寒い日が続き、ジムでトレーニングに励むライダーが増えているので、プロライダーが実際にトレーニングプログラムに取り入れている、"一見" 楽しそうな体幹ワークアウトをいくつか集めてみた。自分でもできるかどうか試してみよう。
なぜ強い体幹が必要なのか?
MTBライダーにとって、体幹強化はいくらやっても無駄にならないトレーニングだ。強い体幹は脊椎下部を安定させて骨盤との連動を可能にし、背中や尻の故障を防ぐ。安定した体幹は登坂と下りの両方で重要だ。激しいアップダウンに合わせてライディングポジションを常に移動・適応させて体に大きな負担をかけているオフロード系ライダーには特に重要と言えるだろう。以下に紹介するプロライダーたちの体幹トレーニングは、アマチュアライダーにも大いに参考になるはずだ。
1. ブラージ・ヴェスタヴィク:バランスボール障害物コース
昨年の冬、ノルウェー人ライダーのブラージ・ヴェスタヴィクは複数のバランスボールを配置した障害物コースでスムーズな体幹移動の流れを身につけた。彼はまず簡単なコース設定から取り組み、冬の終わりには下の映像のような難関コースもクリアできるようになっていた。見事なバランス感覚だ!
2. ザカリアス・ヨハンセン:バランスボール障害物コース
つい最近、もうひとりのノルウェー人ライダーがバランス向上に取り組む様子がInstagramに投稿された。ザカリアス・ヨハンセンは冬季トレーニングプログラムを開始させたばかりだが、春を迎えるまでにブラージ・ヴェスタヴィクに肩を並べるバランス感覚を手に入れることができるだろうか?
3. タニー・シーグレイブ:片脚バランス
バランス向上には様々な方法がある。タニー・シーグレイブは体幹とハムストリングを同時に強化する方法を披露している。タニーはいかにも楽々とこなしているように見えるが、実際にやってみるとかなり難しい。
4. マティアス・ベンゲリン:独創的なプランクバリエーション
スウェーデン出身のクロスカントリーライダー、マティアス・ベンゲリンは極めて難度の高い2種類のバランスエクササイズで体幹と斜筋の強化に取り組んでいる。プランクは決して楽なエクササイズではないが、そこにバランス感覚が必要になる要素を加えて、さらなる負荷をさらなる効果に結びつけようとしている。トライしてみよう!
5. ニノ・シューター:異次元のバランストレーニング
ニノ・シューターはクロスカントリーシーンで無敵の存在だが、下の映像からも分かる通り、バランストレーニングも異次元レベルに達している。
6. レイチェル・アサートン:パートナーとバランスエクササイズ
パートナーや友人と連れ立ってジムに行くなら、下に紹介するレイチェル・アサートンと彼女のパートナー、オリー・デイビーが取り組んでいるようなシンプルだがチャレンジングなバランスエクササイズにトライしてみよう。この姿勢をキープするには高い集中力と強い体幹が求められるが、通常のプランクよりもはるかに楽しい。
7. ハグストロムスカ・サイクルギムナジウム:スーパープッシュアップ
MTB、ロードバイク、BMXの次世代ライダーを養成するストックホルムのハグストロムスカ・サイクルギムナジウムの生徒たちは、通常の腕立て伏せに吊り輪のリングを組み合わせて筋力とバランス能力を同時に鍛えている。無理に思えるもしれないが、トライしてから判断しよう。
8. ジェニー・リスヴェッズ:スラックライン
ジェニー・リスヴェッズは、スラックラインがクライマーだけではなく、MTBライダーにとっても優れたエクササイズだということを証明している。スラックラインは全身に効果的だが、体幹強化に特に効果的なことは誰もがすぐに理解できるだろう。ラインの上に留まることだけを意識しよう。
9. アントン・テランダー:ゲーム性を高めたクリエイティブ・エクササイズ
ジムは万人向けではないと言われるが、自分に合ったエクササイズを見つけられない人がいるからだろう。まだ自分に合ったエクササイズを見つけられていないなら、スロープスタイルライダーのアントン・テランダーを参考にして、標準的なジムエクササイズに様々なアクションをミックスして常識破りのトレーニングを楽しんでみよう。