Street Fighter pro player Daigo 'The Beast' Umehara poses for a portrait at the Red Bull Gaming Sphere in Tokyo, Japan.
© Red Bull Content Pool/Jason Halayko
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ウメハラが語るCAPCOM CUP 2021出場・現在・未来
『ストリートファイター』シリーズのレジェンドプレイヤーがCAPCOM CUP 2021出場権獲得までの道のり、現状、未来への希望などについて語った。
Written by Ryan Collins
読み終わるまで:4分Published on
CAPCOM Pro Tour Online 2020が終了し、ウメハラが25年前から続けてきたようにすべての対戦相手に勝利して優勝し、CAPCOM CUP 2021の出場権を獲得した。長時間に及ぶ準備、研究、そして自己改革が最高の結果に結びついた。
しかし、世界を代表する格闘ゲームプレイヤーはやや驚いているようだ。「夢のような感覚ですね。観戦してくれたファンに結果をプレゼントできてハッピーです。簡単ではありませんでしたが、CAPCOM Pro Tourで優勝できたのは本当に嬉しいです」
簡単ではありませんでしたが、CAPCOM Pro Tourで優勝できたのは本当に嬉しいです
Daigo 'The Beast' Umehara in action© Suguru Saito/Red Bull Content Pool
2018シーズンのVSFighting以来となるCAPCOM Pro Tourのメジャートーナメント優勝を記録したウメハラは、当然ながらしっかり準備していた。
しかし、ウメハラは、トーナメント前のストリーミングでは影ナル者を使ったトレーニングにかなりの時間を費やしていたにもかかわらず、本番ではガイルを選択した。「ガイルの方が勝率が高いということがとても良く分かりましたね」と本人は振り返っている。
また、ウメハラは、トッププレイヤーたちがひしめき合っていたこのトーナメントの最終順位には特に驚かなかったとしており、ふ~どと対戦する可能性も想定していた。
「どこかのタイミングでふ~どと対戦するだろうと思っていましたし、トップ8はCosco以外のサプライズはなかったですね」と振り返るウメハラは、一番驚いたのはふ~どのポイズンだったとし、次のように続ける。「ふ~どとはオフラインで何回か対戦していたんですが、オンラインでは対戦していなかったですし、ポイズン戦はほとんど準備していませんでした」
ポイズン対策をほとんどしていなかったウメハラにとって、ふ~どとのグランドファイナルは厳しい戦いになった。本人は「ポイズン戦は準備できていなかったですし、ガイルのしゃがみ強Kが自分の狙い通りに機能しなかったので、かなり苦労しました。結果、リセットされてしまいました」と振り返っている。
しかし、自分自信の準備が整っていれば、そのような対策ミスをカバーできる時がある。ガイルで上を目指すためにウメハラは徹底的に自分を鍛えていた。
「ガイルは好きなキャラクターですが、キャラクター1体でできることは限られています。ですので、僕の中では、自分の精度を磨くしかないという結論に落ち着いているんです」と語るウメハラは、自由に使える時間が増えていたため通常よりも自分の成長スピードを高めることができたとしている。
「例年なら移動ばかりなんですが、今回はトーナメント前にトレーニングできる時間が沢山あったんですよね。これが優勝に結びつきました。ここまでトレーニングの時間が取れたのは約20年ぶりです」
「この状況ですから、上手くいかないだろうと思うのは簡単ですが、失うものなんてありません。RPGのようにひとつずつ重ねてこれまで成し遂げたことがない何かを成し遂げようとすれば、その過程でプレイヤーとして成長することができます」
「僕はトレーニングで自分を成長させることにフォーカスしました。その結果、自分のスキルをネクストレベルまで高めることができました。かなりリフレッシュできましたね」
優勝後もウメハラは鍛錬を積んでおり、ストリーミングを組み合わせて戦術や成長についてコミュニティメンバーと会話を重ねていくという新しいトレーニングに積極的に取り組んでいる。
「今の状況を考えると気分が落ち込みますが、ストリーミング経由で以前より良い形でコミュニティとコミュニケーションが取れています。お互いに教え合っているんです。自分のコミュニティを大切にしながら、彼らと一緒にトレーニングを続けていきたいと思います」
また、ウメハラは、オフライン対戦が再開して世界中のプレイヤーたちと直接対決できる日が来るのを楽しみにしている。「ヨーロッパや北米のプレイヤーと対戦するのが楽しみですね」と語るウメハラは、最後に、参戦キャラクターやゲームバランスについて次のようにリクエストしている。
「最後のひとりはユンが来て欲しいですね。あとはCAPCOM CUP終了後のバランス調整も希望します」
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