ラリーレイド
【ダカール・ラリー2024】:カルロス・サインツが4輪部門総合優勝!
2つの新記録とともにキャリア4回目の【ダカール・ラリー】制覇を成し遂げた61歳の “エル・マタドール” が勝因を語った。
オフロードレーシングのレジェンド、カルロス・サインツがまたやってのけた。現在61歳のスペイン人ドライバーは、サウジアラビアで4回目の開催を迎えていた【ダカール・ラリー2024】の4輪部門で通算4回目の総合優勝を飾ったのだ。
【ダカール・ラリー2024】のサインツはステージ優勝を飾れていなかったが、“エル・マタドール” と呼ばれるベテランはすべての経験と知識を活かし、2位のギヨーム・ド・メビウスに1時間20分25秒差を付けて圧勝した。尚、3位にはさらに9分遅れでセバスチャン・ローブが入った。
通算4回目の【ダカール・ラリー】優勝は、サインツに2つの記録更新もプレゼントした。ルーカス・クルツをコ・ドライバーに据えていたサインツは、【ダカール・ラリー】最年長優勝ドライバーとなった上に、アウディRS Q e-Tron E2とともにハイブリッドマシン初優勝も記録したのだ。
サインツは【ダカール・ラリー2022】で同マシンをデビューさせていたが、本人が「キャリアで最も難しいラリーだった」と振り返る今年のラリーで、遂にアウディに優勝をもたらすことに成功した。
総合優勝後のインタビューでサインツは次のように振り返った。
「大きな意味のある優勝です。アウディはこのスペシャルなマシンとコンセプトを信じていました。私たちは諦めませんでした」
「私の年齢でこのラリーに参戦してこのレベルで戦うためにはかなりの準備が必要になります。これまでとは違うのです」
今回の優勝が、それぞれ異なるマニュファクチュアラーから参戦して優勝した2010年、2018年、2020年とは違うことを強調したサインツは、強固な意志と規律が61歳の自分に優勝をもたらしたと続ける。
「今回の優勝は、ハードワークを続ければ結果が得られることを示しています。若さだけでは不十分なのです。自分自身を証明する必要があります」
サウジアラビア・ヤンブーのフィニッシュラインでサインツを待っていたのは、F1ドライバーとして活躍する息子、カルロス・サインツ Jr.を含む家族だった。
現在フェラーリに所属するサインツ Jr.はインスタグラムで次のメッセージを投稿した。
「頂点に立ったあなたを誇りに思います。【ダカール・ラリー】制覇は簡単ではありません。4回目の優勝はまさにレジェンドの所業です。1年分の努力を約15日に賭けるためには勇気が必要ですが、あなたは自分が最も勇敢な人物だということを証明しました」
4回目の総合優勝を記録したサインツは、WRCで活躍したアリ・バタネンと並んで【ダカール・ラリー】4輪部門最多優勝ランキング3位に立った。あと1勝で今年はリタイアに終わったナサール・アルアティヤに並ぶことになる。来年の【ダカール・ラリー2025】が今から楽しみだ。
カルロス・サインツとナサール・アルアティヤの【ダカール・ラリー】での戦いをRed Bull TVのドキュメンタリーでチェック!
33分
最高の戦い - カルロス・サインツ vs ナサール・アルアティヤ
ナサール・アルアティヤとカルロス・サインツが、友情とライバル関係について独自の見解を語る。
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