Gaming
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バトルロイヤル誕生の経緯
バトルロイヤルの起源は小説と映画に見ることができる。日本の『バトル・ロワイアル』と米国の『ハンガー・ゲーム』が特に大きなきっかけとなった作品と言えるだろう。これらのヒットの直後、『マインクラフト』に最後のひとりになるまで資源を奪い合う「バトルロイヤル」モードが実装された。
その後、2013年にブレンダン・グリーンが『DayZ』用バトルロイヤルMODを開発。元フォトグラファーのグリーンはこのMODで業界から注目を集めるようになると、『ARMA 3』用の別のバトルロイヤルMODの開発を経てゾンビシューター『H1Z1』のコンサルタントを担い、バトルロイヤルモードの開発に携わった。
2016年に入ると、グリーンは独立して自分のアイディアを再起動させ、今回は自分のゲーマータグ “PlayerUnknown” をタイトルに盛り込むことを決める。こうして、『PUBG』こと『PlayerUnknown’s Battle Royale』が誕生し、バトルロイヤルがメインストリームへ進出した。
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バトルロイヤルの構成要素
『PUBG』が登場するまで、バトルロイヤルのルールは長期期間に渡り複数存在しており、今でも積極的にルールのアップデートが行われている。しかし、基本的にこのジャンルは次の5つの要素で構成されている。
- 徐々にプレイエリアが狭まっていくオープンワールド
- ゲームスタート時にプレイヤーがマップへ飛び出すための飛行機(乗り物)
- マップ上にランダムに配置される武器とアイテム
- チームまたはソロを問わず、自分(たち)以外の全員が敵
- 最後のひとりまたは1チームが決まればゲーム終了
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人気のバトルロイヤルゲーム
バトルロイヤルは瞬く間に大人気となり、世界中のデベロッパーや企業がその人気にあやかろうとした。しかし、バトルロイヤルの特徴と同じように、このジャンルで生き残れるのは優秀なタイトルだけだ。以下にその例を紹介する。
『フォートナイト』
Epic Gamesは『PUBG』よりも遙か前の2011年に『フォートナイト』をリリースしたが、当時の『フォートナイト』は協力プレイのウェーブシューターで、そこまで人気は高くなかった。しかし、テストとしてバトルロイヤルモードを実装すると瞬く間に人気を獲得し、世界的なヒットになった。
『コール オブ デューティ ウォーゾーン2.0』
2020年、アクティビジョンもバトルロイヤルに進出。すでに世界的な人気を獲得していた『コール オブ デューティ』シリーズのバトルロイヤルモード『コール オブ デューティ ウォーゾーン2.0』は世界中のファンに受け容れられた。ヒットの大きな要因になったのはバトルロイヤルをさらに面白くする数々のイノベーションで、その中にはキルされたプレイヤー同士で敗者復活戦を行う「強制収容所」が含まれている。
『エーペックス レジェンズ』
EAは『タイタンフォール』シリーズを『コール オブ デューティ』シリーズに対抗できるシューターにするつもりだった。しかし、『タイタンフォール』シリーズは2作とも失敗に終わったため、開発を担当していたRespawn EntertainmentがEAからより自由に開発できる許可をもらい、『タイタンフォール』シリーズにバトルロイヤルの要素を加えた作品の開発を進めた。
こうして2019年に『エーペックス レジェンズ』がリリースされ、固有のアビリティを備えたキャラクターをフィーチャーしたヒーローバトルロイヤルタイトルが登場した。
『PUBG: Battlegrounds』
バトルロイヤルタイトルのベテラン『PUBG: Battlegrounds』は今や安心できない位置へ追いやられている。2017年、ブレンダン・グリーンが生み出したこのタイトルはSteam上ではまだ高い人気を誇っていたが、大手パブリッシャーがリリースするバトルロイヤルタイトル群に人気を奪われてしまった。
『PUBG: Battlegrounds』はリリース当時のシンプルなゲームプレイを今も保っているがゆえに、一部のファンからは「もう古い」と言われている一方、他のファンから熱狂的な支持を得ている。
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生き残れなかったバトルロイヤルタイトル
大手パブリッシャーから次々とビッグタイトルがリリースされていった中で、以下のバトルロイヤルタイトルは生き残ることができなかった。いずれのタイトルも現在は過疎状態かサービス終了になっている。
- 『CSGO:Danger Zone』
- 『Hyperscape』
- 『Radical Heights』
- 『COD Black Ops 4:Blackout』
- 『H1Z1:Battle Royale』
- 『Battlefield V:ファイアストーム』
- 『Realm Royale』
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バトルロイヤル基礎英単語集
バトルロイヤルタイトルではプレイヤーから感情的な叫び声が上がるのを確認できるが、プレイ中にどのような専門用語が飛び交っているのだろうか? 以下にインターナショナルなコミュニケーションに役立つ基本的な英単語を紹介しておく。
Hot Drop
基本中の基本と言える単語から始めよう。《Hot Drop》(ホットドロップ)とはゲームスタート直後に聞くことが多い単語だ。
これは武器やアイテムが集まっていたり、狙われにくい地形になっていたりするマップ上のエリア、つまりはプレイヤーが集まりやすい人気のエリアを意味する。尚、プレイヤーが集まるということは降下直後から銃撃戦が待っている確率が高いため、中級者以上向きのエリアとも言える。
POI
《POI / Point of Interest》(ポイント・オブ・インタレスト)はプレイヤー同士のコミュニケーションではほとんど使われない単語だが、バトルロイヤルゲームでは非常に重要だ。
基本的に《POI》とは優秀なアイテムや武器が落ちている、または銃撃戦で優位に立てるエリアを指す。こちらも《Hot Drop》と同じくプレイヤーが集まりやすいので、ハイリスク・ハイリターンを意識しておくべきだろう。
Zone
《Zone》(ゾーン)は大きく分けて2種類存在する。“内側” と “外側” だ。内側はいわゆるプレイエリアで、外側はダメージを受けるエリアになる。
これらのエリアにはタイトルごとに様々な名称が用意されており、たとえば、『PUBG』では内側が「安全地帯」、『フォートナイト』では外側が「嵐」と呼ばれている。英語でのコミュニケーションでは “ゾーン / Zone” で共通されるときが多い。
Cracked / White / Flesh
敵のアーマーを破壊したときに快感を覚えない人はいないだろう。クリーンヒットでアーマーを完全に破壊またははがした状態を《Cracked / White / Flesh》(クラックド / ホワイト / フレッシュ)と呼ぶ。
たとえば、「He’s Cracked!」とコールすれば、敵が完全に無防備になったことをチームメイトに教えられる。
Knocked / Down
もちろん、銃撃戦ではアーマーを破壊するよりプレイヤーをキルする方がベターだ。そこで、敵をダウンさせたら《Knocked / Down》(ノックド / ダウン)とコールしよう。こうすることで自分がひと息いれたり、チームメイトと前に出て完全にキルしたりできるようになる。
One
《One》(ワン)も銃撃戦でよく聞く単語だ。「He’s One」とコールすれば、狙っている敵があと1発でダウンまたはキルできる状態にあることを教えられる。
Rez
バトルロイヤルタイトルは非常に忙しない展開になるときが多く、プレイヤーは複数のアクションを同時に進めなければならない。そのため、様々な単語が省略されている。
そのひとつが《Rez》で、これは “Resurrect”(復活)の省略形だ。チームメイトから「Rez」をコールされたら、そのプレイヤーが復活や回復を求めていることを意味する。
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