Gaming
『DiRT Rally 2.0 / ダートラリー 2.0』は難しい。
ラリーマシンに飛び乗ってアクセル全開を楽しみたいという人にとって、これはゲームでなければシミュレーションでさえもない。そのようなプレイを好んでいる人はあっという間にプライドを失ってしまう。
『DiRT Rally 2.0』の徹底的なリアリズムは、開発元Codemasters最大のセールスポイントだ。
チーフデザイナーを担当したRoss Gowingは以前行われたインタビューの中で、プロラリードライバーのJon ArmstrongとRyan Championからアドバイスを得ながら、今作に収録されているラリーマシンがグラベル、ダート、泥などの路面コンディションに合わせて正しく挙動するようにしたと語っていた。
よって、『DiRT』シリーズをプレイした経験がなく、アーケードスタイルのレーシングゲームを好んできたというプレイヤーは、今作のリアルで容赦ないゲーミングエクスペリエンスに圧倒されるだろう。
また、このゲームにチュートリアルやインゲームヒントはひとつも存在しない。やってみるしかないのだ。
我々も最初の数時間は地獄を見た。幾度となく最下位でフィニッシュし、幾度となく観客に突っ込み、幾度となくバリアと土壁の間をピンボールのように跳ね回った。
しかし、そのようなミスは大きな学びとなり、ゆっくりと着実に成長していく。そして自分が何をしているのかが分かってくれば、『DiRT Rally 2.0』の魅力が分かるようになる。
今回は多くのプレイヤーがスタートポイントとして活用できる新モード「ヒストリックラリー」のプレイガイドを用意した。
下記のヒント&アドバイスを参考にしてある程度走り込めば、実力十分なラリードライバーになれるはずだ。
ヒストリックラリーとは?
何から手を付けたら良いのか分からないなら、「ヒストリックラリー」モードをプレイすれば、『DiRT Rally 2.0』の全体像が掴めるだろう。
このモードでは、ラリーを代表する複数の時代を順に追っていくことになる。1960年代と1970年代のマシンをドライブする「クラシックラリー」からスタートし、「懐かしの80年代」、「モダンクラシック」、「ディカレント」へと進んでいく。
尚、「クラシックラリー」以降はスタート時点ではロックされており、表彰台フィニッシュを記録すれば “次の時代” のロックが解除されるようになっている。
各時代には複数のトロフィー(レース)が用意されており、それぞれ異なる開催地(アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、ポーランド、スペイン、米国)が設定されている。また、どの開催地もラリーと縁のある実在地がベースになっている。
セッティングを変更する
「ヒストリックラリー」のレーストラックを走る前にやるべきことがある。それはマシンのセッテイングだ。
《サービスパーク》から《オプション》に入り、《難易度》を選択する。ここで《AIパフォーマンス》のスライダーを “ベリーイージー” から “ベリーハード” までの間の好きな位置に調整しよう。
次に《難易度》の右隣《アシスト》へ入ろう。ここには、“トランスミッション”、“アンチロックブレーキングシステム”、“トラクションコントロール”、“スタビリティーコントロール” など様々なオプションが用意されている。
これらのオプションのデフォルト値は、オートマチックワイパーと車外カメラを除いてすべて「オフ」になっているので、自分の好みに合わせて色々と変更してみよう。
初心者なのでどうしたら良いのか分からないなら、逆にすべてを「オン」にして始めてみよう。ゲームに慣れながら少しずつ「オフ」にしていけばOKだ。
スピードより精度を重視する
何回も言うが、『DiRT Rally 2.0』にチュートリアルは存在しない。よって、このゲームの大半は独学で学ばなければならない。
その独学に最適なのが、何回でもリスタートが可能な「ヒストリックラリー」のチャンピオンシップだ。
最初から勝つのは無理という事実を認め、低速でレーストラックをドライブしてレイアウトに慣れていこう。それから徐々にスピードを上げて、コースアウトしないでレーストラックを高速走行できるようになろう。
もちろん、毎回トップスピードを狙っても問題ない。しかし、これでは何も学習できない。ミスと悪癖を繰り返してしまうだけだ。
マシンの挙動を理解し、グラベル上でどのようにハンドリングすれば良いのかを把握した上で、スピードを出すようにしよう。
丁寧なドライビングでH1トロフィーを制する
『DiRT Rally 2.0』の操作は非常に繊細だ。
アナログスティックを左右に思い切り入力するようなことはまずない。運転免許を持っている人なら「ハンドルを限界まで振り切る」ことがないのを知っているだろう。それと同じだ。
また、アクセルも同じで、ベタ踏みすることはまずない。先を見ながら慎重に操作することが必要になる。
スピンすると焦ってしまってアナログスティックを大きく操作しがちだが、大抵の場合、このような操作は状況を悪化させる。落ち着いてアクセルから力を抜き、繊細な操作をすれば、マシンの体勢を立て直すことができる。
また、出走順を把握しておくことも重要だ。なぜなら、ラリーでは出走順が走行に直接影響するからだ。
出走順が早ければ、路面の砂や泥がまだ圧着されていないので滑りやすい。逆に出走順が遅ければ、自分より先に走行したマシンの轍などによって路面が荒れており、凹凸も多い。ちなみに、最初に走ることになるヒストリックラリー・H1トロフィーはどのプレイヤーも7番目にスタートする。
出走順は《サービスパーク》のUI最下部左に表示されている。その右に表示されている路面のコンディションと一緒に確認してレースに活かそう。
オンライン上のヒントを活用する
『DiRT』コミュニティは非常にニッチで、このゲームに本気で取り組んでいる現実世界のカーマニアと仮想世界のカーマニアたちで構成されている。彼らは非常に優しく丁寧で、前作『DiRT Rally』では、複数のコミュニティメンバーが初心者用のチュートリアルビデオを制作していた。
『DiRT Rally 2.0』でもそのようなチュートリアルビデオがすでに制作されており、彼らはクラシックラリーに登場するマシンの比較やマシン選びに役立つ走行テストを行っている。
「ヒストリックラリー」で最初に走る「クラシックラリー」には、3種類のチャンピオンシップ(H1トロフィー・H2トロフィー・H3トロフィー)が用意されているが、H1トロフィーからスタートするのがゲームに慣れるという意味でベストだろう。
尚、H1トロフィーのマシンを比較するYouTube動画もすでに存在する。結果から先に言うと、速いのはLancia Fulviaだが、動画制作者はMini Cooperの方が好みだとしている。
ペースノートを理解する
ラリーゲームでコ・ドライバーのナビゲーションを無視しているプレイヤーは少なくない。初心者は特にこの傾向が強い。なぜなら、コ・ドライバーのナビゲーションを聞かなくても、レーストラックがどうなっているかは自分の目で確認できるからだ。
しかし、コ・ドライバーのナビゲーションを細かく聞く癖をつけよう。
レーストラック上には低速でも危険なブラインドコーナーがいくつかある。また、開けた地形ではなく森の中を走っている時は、視認するよりもコ・ドライバーの指示に従う方が素早く反応できる。
「クラシックラリー」のH1トロフィーは「ヒストリックラリー」内の他のモードに比べると低速だが、「懐かしの80年代」へ進む頃にはドライビングテクニックの向上と相まって、かなりの高速走行をすることになる(また、高速走行が必須になる)。そしてこの段階でペースノートが理解できていなければ未来はない。
ペースノートでは、コーナーが1~6でランク分けされている。数字が小さいほどタイトであることを意味しており、1はヘアピン、6は緩やかなコーナーとなっている。
またコーナーからコーナーまでの間に2桁の数字がコールされるが、これはコーナーからコーナーまでの距離(ヤード)を意味する。さらに、コーナーとコーナーが “イントゥ(into)” や “アンド(and)” で繋げられる時もあるが、これはコーナー間が短い(40ヤード以内)ことを意味する。例を出そう。
「6レフト・イントゥ・6ライト / 60・トゥ・オーバークレスト / イントゥ・2ライト」
コ・ドライバーがこのように言った場合は下を意味する。
「緩い左カーブから約40ヤード進んで緩い右カーブ / 60ヤード進んでオーバークレスト(先が見えない起伏。減速する) / 約40ヤード進んで右急カーブ」
また、コ・ドライバーは目の前に見えているコーナーだけではなく、穴が空いている、ジャンプがある、路面が細くなるなど、他にも様々な情報を伝えてくれる。そしてこのような細かい変化を高速走行中に視認するのは非常に難しい。
危険を先回りして教えたり、ハンドリングのレベルを教えたりしてくれるコ・ドライバーのナビゲーションに耳を傾けよう。コ・ドライバーを無視することはリタイアに繋がる。
Twitterアカウント@RedBullGamingJPとFacebookページをフォローして、ビデオゲームやesportsの最新情報をゲットしよう!