Lean Rock poses in front of a red and white wall.
© Maria Jose Govea/Red Bull Content Pool
ダンス
DJ Lean Rockが教える音楽制作アドバイス
Red Bull BC Oneのサイファーやワールドファイナルでのプレイで知られている米国人トップDJが音楽制作とDJプレイへのアプローチについて教えてくれた。
Written by FraGue Moser-Kindler
読み終わるまで:5分Published on
− まずは自己紹介からお願いします。
俺の名前はDJ Lean RockFloorlordsクルーとSquadronクルーに所属している。B-Boyイベントでのプレイが有名だけど、普通のヒップホップパーティでもプレイしているよ。
自分でもブレイキンを楽しんでいるし、音楽制作も行っている。音楽とダンスが大好きなんだ。
− 音楽制作を始めたのはいつですか? その理由は?
Red Bull BC One World Finals 2013でのプレイを頼まれたあと、音楽制作に興味を持つようになった。
著作権の関係で、Red Bull BC One World Finals 2013でオリジナルトラックをプレイしてくれとRed Bullから頼まれたから、色々なプロデューサーやミュージシャンと組んで、BC Oneに相応しいB-Boy用ブレイクスを作るようになったのさ。
− 制作しているのはブレイキン用のトラックだけですか? 他のジャンルのトラックも作っているのでしょうか?
基本的にはファンクやB-Boy用のトラックだけど、ヒップホップトラックを制作する時もあるし、色々な音楽を聴いている。Led ZeppelinからAnderson .Paakまでね。
魂が込められている音楽が好きなんだ。俺のトラックは下に紹介しているSoundCloudでチェックできる。
− 常にダンスを意識してトラックを制作していますか? その場合、どうやってダンスできる、できないの判断をしているのでしょうか?
俺が制作しているトラックの大半はダンス用だ。で、ダンスに不可欠な要素がグルーヴだ。グルーヴが俺たちを踊らせるんだ。ドラムには跳ねるような感じ、スウィング感が必要だ。
こういうドラムを備えているトラックはファンキーだし、グルーヴがある。ファンキーなベースラインもグルーヴを生み出す助けになるね。
俺はどちらかと言うと、アナログサウンドの方が好みなんだ。モダンなエレクトロニックサウンドを加えるのも構わないけど、音楽をタイムレスな存在にするのはアナログサウンドだと思う。
− ジャムをしている時やプロデュースをしている時は、音楽の中にどんな要素を盛り込もうとしているのでしょう?
ハードでファンキーなドラムが基本だね。俺はドラムサウンドをローファイな感じにして、少し汚すのが好きなんだ。そこから色々なサウンドやメロディ、楽器を試していく。
パーカッションも好きだ。パーカッションがトラックにドライブ感を与える。トラックを探している時も、トラックを制作している時も、正しいフィーリングとエナジーを見つけることが大事なんだ。
− 音楽制作をしている人のために、スタジオのセットアップとワークフローを教えてもらえますか?
ソフトウェアはAbleton Liveだよ。ハードウェアに関してはチームで所有していて、Minimoog VoyagerRoland Juno 60がある。他にもキーボードが複数台と、ギター、ベース、テナー&バリトンサックス、コンガ、ボンゴなどがあるよ。
俺はいつもドラムから制作をスタートさせる。そのあとはベースラインが多いけど、その日に何をどう感じているかで変わってくるね。スムーズな制作のためには、睡眠食事が欠かせないね。
− 他のアーティストとコラボレーションをしていますか? お気に入りのアーティストはいますか? その理由は?
自分のトラックの大半でB. Bravoとコラボレーションしているんだ。彼からは沢山学ぶことが出来ている。非常に優秀だし、気楽に制作できるんだ。
TeekoStro ElliotFalconsMr Carmackなど、他にも色々なアーティストとコラボレーションをしているよ。彼らと一緒に制作をする時は緊張してしまう。本当に優秀だからね。
でも、彼らはいつも俺に自信を与えてくれて、俺からもアイディアを出せるようにしてくれるんだ。
− 音楽制作をしている人に、自分の作品を世に広めるためのアドバイスがあれば教えてください。
素晴らしい音楽を生み出すためにはセルフケアが非常に重要だと思っている。自分のフィジカルメンタルの両方を整えて、正しいアイディアが出るようにする必要がある。気分が優れていて、自信を持った状態でスタジオに入るようにしているよ。
スタジオに入る前にきちんと準備しておくことも重要だ。なるべく多くのアイディアとレファレンスを持ち込むようにしたいね。最初のアイディアとは完全に異なるトラックになることも少なくないけど、ちゃんとアイディアを用意しておく方が、最終的なクオリティが100万倍は良くなると思う。
新しいサウンドを色々と試してみるのも悪くないけど、その時間が長くなりすぎると、穴にはまってしまう。自分だけのサウンドを見つけるのは時間が必要だけど、一度見つけてしまえば、あとが少し楽になる。
まとめて言うと、セルフケア準備忍耐、そして自分の作品を信じることが重要だ。自分で自分の作品を信じることができていれば、世間もそれを信じてくれるはずさ。
DJ Lean Rockのニューミックステープ『Betwn the Brks』をチェックして、次のダンスセッションで使ってみよう!
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