ダンス
今回は福岡予選、大阪予選から来週末のRed Bull BC One Japan CypherにすすむBboy, Bgirlを紹介!
やってきましたよ「FUKUOKA CYPHER」。
福岡は日本のストリートダンスシーンの聖地みたいな場所。「Be Bop CREW」、「Imperial JB's」、「Go Go Brothers」.....等々、日本のダンスシーンを築き上げて来た大御所ダンサーがたくさんいるんだ!特に僕はBBOYだから20年前くらいにテレビでやっていた「Imperial JB's」の「バブリシャス」のCMはよく覚えてるよ!あれが僕の一番最初に観たブレイクダンスだったのかも知れない。笑 「ダンス甲子園」や「RAVE 2001」なんかも懐かしいなぁ。笑
FUKUOKA CYPHERのエントリー数は95人。盛り上がってますねぇ!
会場が少し狭かったから2つのグループに分けてCYPHER予選をやったよ。それでもフロアーにはBBOYで溢れかえっている状態だった。「熱気ムンムン、湿度上昇(これ知ってるかなぁ?)笑」ってな感じで酸素も薄かった。
そんな中でもCYPHER予選は白熱していたよ!レベルも本当に高かったと思うよ!
ただ、みんなスタイルが似すぎていて誰が誰だかよくわからなかったから16人をピックアップするのには相当手こずった。みんなうまいんだけど、みんなうまいから「うまい+α」がないと選べないんだ。キャラクターとでも言うべきか、フレイバーと言うべきか。何か「うまい!」以外にもっとほしいなとCYPHER予選で思ったな。
そんな中、FUKUOKA CYPHERを制したのはBBOY Yosh。ワイルドカードには、地元九州からBBOY Kyohei 2。
その映像をピックアップ!
決勝の映像だ。
1960年代後半、NYCはBRONX。ジャマイカ出身のDJ KOOL HARCが主催する「BLOCK PARTY」で始めて流したBREAK BEATの曲の一つと言われている「GET READY」。
この曲で当時のBBOYたちは一緒に踊る女の子をそっちのけでBREAKをしたと言われている、BBOYの中のBBOY SONG。BREAKパートも長かったから皆が踊れたってわけさ。
その「GET READY」で始まったFUKUOKA CYPHER決勝。
最近メキメキと頭角を現してきた地元山口をこよなく愛するBBOY Wacky。顔は「河童」に似てるが、うまい!とにかくうまいんだ。WackyもオールラウンダーBBOYだね。なんでもできる。「 BURN」をたくさん取り入れてるスタイルだ。踊る踊る!とにかく踊る!「CLEAN」そして「FRESH」! BATTLEにも相当慣れているのが分かるね。
でもこのBATTLEでは「気持ちを表現する部分」が足りなかったと僕は感じたんだ。「勝ちたい」というソウルがもっと見たかったね。そしてスタイルが少しシンプル過ぎたのかも?!色々できることを前回のBATTLEでジャッジは見ているから、「もう少しできたんじゃないかな?」ってのも思ったね。
そしてBBOY Yosh。大阪から一人でFUKUOKA CYPHERへ乗り込んで来た。Yoshは去年のTOKYO CYPHERのFINALISTへ残ったこともある強者BBOY。
動きが早い早い。フットワークが洗礼されてるねぇ!そして柔らかい動きの中にパワーがある。身体をコントロールするのがうまい!そしてダイナミック!
特に2ムーブ目のWackyのヘッドスピンに対してヘッドスピン→トーマスで返しているところにBATTLEの会話が見えたよ。YoshはJAPAN FINALでもいいBATTLEができるBBOYだと思う。
一つ言うことがあれば、「フリーズ」がしっかりとまればもっとBATTLEにも強くなっていくんだろうなと感じたよ。
これは去年のFUKUOKA CYPHERの映像なんだけれど、右側のKosukeさんは前回のRed Bull BC One TOKYO CYPHERで惜しくも準優勝で、なんと2004年のRed Bull BC Oneのスイスで行われた一番最初の世界大会に日本人としては初参戦していた福岡出身のBBOYなんだ。
Kyohei 2もとにかくうまい。シンプルなスタイルで「CLEAN」で動きに無駄がない。しかもオールラウンダーで音に対する反応が他のBBOYに比べてとても長けていると思うよ。ミスをしてもそれをミスに見せない能力がある。音によっては爆弾的なスタイルをブチかませるタイプだと思う。
このBATTLEは九州の大御所vs若手ホープみたいな感じでとても興奮したのを覚えてるよ。
そして、今回はもう一つ。「OSAKA CYPHER」もここで紹介しちゃおう。
大阪にしては、ちょっと少なかったのか、78人のエントリー。正直、有名どころのエントリーが少なかったのが残念だった。でもCYPHER予選では若手やBGIRLがたくさんいたのを覚えてる。こういう場所は未来が明るい!
今回のOSAKA CYPHERの優勝はBBOY Wu-Tan
ワイルドカードには、BGIRL Ayumi
相手は今ガンガンのし上がってきている、東京からBBOY Tenpachi。
このフリースタイル感がなんとも言えない!予想を裏切ってくる踊りをするよ。まだまだこれからも伸びる可能性がめちゃくちゃあるBBOYだからこれからが本当に楽しみだ!
対するWu-Tan。
一昨年、去年とRed Bull BC One OSAKA CYPHERでは2年連続で準優勝。今年始めて勝利を手にしたんだ。BBOYINGやHIPHOPに対してのセンスがめちゃくちゃ良いと思う。Wu-Tanの踊りをみているとそんなことを感じさせてくれる。オシャレさの中に、ムーブのスキルもある。
何より、どのバトルでもいつも余裕さえ感じる。こういうBBOYはなかなか見ないね! 来週末のJAPAN CYPHERで見るのが本当に楽しみ一人だ。
そしてワイルドカードにはBGIRL Ayumi。
BBOYと混ざり、BGIRLとしてこの舞台に駒を進めるというのは本当に大変だと思う。
SUPER RESPECT!
でもね、Ayumiちゃんは本当にBBOYと引けを取らないくらいとんでもないBGIRLなんだ。難易度の高いムーブもそのままやるんじゃなくてスタイルの中に混ぜてくるんだ。そのスタイルも内容が濃すぎる!
世界一のBGIRL大国と言われる日本。そんな中で僕の3本の指に入るBGIRLだ。本戦でも勝ち抜く力は十分あると思うよ。
今回はここまで、来週は8月25日の Red Bull BC One JAPAN CYPHER直前回という事で、ダイレクトシードのBBOYSについて紹介していこうと思うよ。
乞うご期待!
PEACE