Trunks cutting Frieza down to size

Dragon Ball FighterZ World Tour:ドラゴンボールを探す旅

© Bandai Namco

『ドラゴンボール ファイターズ』の公式ワールドツアーがスタートし、格闘ゲームコミュニティを賑わせている。このツアーの内容と人気の理由に迫る。

ドラゴンボール ファイターズ』は2018年2月にリリースされたばかりだが、すでに格闘ゲームコミュニティ内での立ち位置を確保している。
バンダイナムコエンターテインメントアークシステムワークスは現行格闘ゲームタイトル最高のひとつを生み出し、格闘ゲームシーンはこの作品を快く受け容れている。アニメを忠実に再現しているセルシェードのグラフィックスも人気獲得にひと役買っていると言えるだろう。
『ドラゴンボール ファイターズ』を採用してきたメジャーイベントは、世界最強の格闘ゲームプレイヤーたちによる素晴らしいバトルを生み出すことに成功しており、現在『ドラゴンボール ファイターズ』シーンは最もエキサイティングなシーンのひとつとなっている。
また、バンダイナムコエンターテイメントがDragon Ball FighterZ World Tourを立ち上げたため、EVOデビュー後もスリリングな展開が続くことが予想されている。
今回は、Dragon Ball FighterZ World Tourの詳細と、『ドラゴンボール ファイターズ』シーンの人気の秘密を説明しよう。

手に入れろ! ドラゴンボール!

『ドラゴンボール ファイターズ』の急速な人気拡大を受けて、バンダイナムコエンターテインメントが2018年6月にDragon Ball FighterZ World Tourの開催を発表した。
このインターナショナルメジャーツアーは、原作に登場する天下一武道会と同じく、世界最強を名乗る者たちを集めて開催される予定で、全7イベント(米国版アニメで “編” を意味する “サーガ / Saga” でナンバリングされている)と2019年1月のグランドファイナル(フロリダ)が用意されている。
先日、CEO 2018でサーガ1が開催された(後述)が、サーガは米国外でも開催される予定で、7月20日~22日に英国・バーミンガムのVSFightingでサーガ2が開催された(優勝:SonicFox / 2位:どぐら / 3位:GO1)他、8月末にはフランス・パリのUltimate Fighting Arenaでサーガ3、10月頭にはメキシコ・モンテレイのThunderstuckでサーガ4、その翌週にはシンガポールのSEA Majorでサーガ5が開催される。
サーガ6とサーガ7の詳細はまだ発表されていないが、開催地はオーストラリア日本が予定されている。
また、バンダイナムコエンターテインメントはサーガと並行してオフラインイベント “Dragon Rader” も開催する予定で、このイベントの勝者は、サーガイベント、またはグランドファイナル最終予選への参加支援(渡航費と宿泊費の無償提供)を受けることができる。
このような世界各地で開催されるパブリッシャー主導のワールドツアーは特に目新しいものではなく、たとえば、Blizzardは北米4大プロスポーツのフランチャイズ制を強く意識した『オーバーウォッチ』のプロリーグ、オーバーウォッチリーグを立ち上げており、CapcomCapcom Pro Tourを展開している。
しかし、Dragon Ball FighterZ World Tourを魅力的にしているのは、そのイベントフォーマットだ。
Dragon Ball FighterZ World Tourの各サーガ優勝者はグランドファイナルへの出場権だけではなく、シード権を左右する “ドラゴンボール” も獲得することになる。持っているドラゴンボールの数が多ければ多いほど、グランドファイナルで高シードが獲得できる(各サーガの賞金総額は5,000ドル / 約55万円。グランドファイナルの賞金総額は25,000ドル / 約275万円)。
プレイヤーは複数のサーガに参加しても問題ないため、ひとりのプレイヤーが7個のドラゴンボールをコンプリートした場合は、グランドファイナルはそのプレイヤーと最終予選通過者との1on1になる。つまり、ドラゴンボールを全て集めれば、グランドファイナル2位以上が約束されることになる。
これ以外の場合についても説明しよう。
まず、グランドファイナルは上記のケースを除き、基本的には8枠のトーナメントとして開催される(サーガ7枠+最終予選1枠)。
サーガ優勝者が7人の場合、最終予選はダブルエリミネーション方式となり、プレイヤーたちは最後の1枠を争うことになる。そして、優勝者が2人~6人の場合、最終予選はシングルエリミネーション方式となり、参加プレイヤーたちが6枠~2枠を争うことになる(8枠を埋めるため)。
このフォーマットはドラマティックなグランドファイナルへ向けて興奮をビルドアップしていくために用意されたもので、“サーガ” という名前が付けられているのも、壮大な展開が人気のアニメにインスパイアされているからだ。

リアル天下一武道会

ドラマティックな演出も特徴のひとつ
ドラマティックな演出も特徴のひとつ
『ドラゴンボール ファイターズ』はこのような長期に渡るドラマティックなバトルのために開発されたタイトルだ。
この3on3格闘ゲームには、ロングコンボに役立つアシストや必殺技が数多く揃っており、これらは実際の対戦はもちろん、それぞれが美麗なアニメーションで表現されるので観戦にも向いている。
また、どちらかのプレイヤーが有利になりすぎないように、キャラクターがダウンするたびに対戦がリセットされるシステムも用意されている。
格闘ゲームの対戦中の "リセット" は、特定のプレイヤーの有利・不利が存在しない状態を意味する。大半の格闘ゲームでは、このような五分五分の状態は一瞬しかなく、スキルの優れた2人のプレイヤーによる激しい戦いの中で確認できるものだ。
しかし、『ドラゴンボール ファイターズ』では、ひとりのキャラクターがダウンするたびに、両プレイヤーがステージ中央へ戻される。
どちらかがどちらかのチームメンバーをひとりダウンさせれば、リセットとなり、それまでの流れが止まる。攻撃中のプレイヤーの勢いが断ち切られ、防御側のプレイヤーに反撃のチャンスが与えられる。
CEO 2018は『ドラゴンボール ファイターズ』の熱を表現するトーナメントとなり、最終的にはかずのこGO1相手に番狂わせを演じ、最初のドラゴンボールを獲得した。
ルーザーズから上がり、世界ナンバーワンとの呼び声も高いGO1を3-1、3-1で下したこの対戦でかずのこが用意した魔神ブウ(純粋)孫悟飯(青年期)ヤムチャのチームは、セルバーダックベジータで構成されていたチームGO1を完全に上回っていた。
尚、2人共にDominique “SonicFox” McLeanフェンリっちEduardo “HookGangGod” Denoなど、『ドラゴンボール ファイターズ』トップ10レベルの強豪プレイヤーたちを下してのグランドファイナル進出だった。

ワクワクするライバル関係

群雄割拠と言える『ドラゴンボール ファイターズ』シーンは、当然ながら激しいライバル関係を生み出している。リアル “悟空 vs. ベジータ” が存在するのだ。
その代表例が、GO1とSonicFoxだ。米国最強と言われるSonicFoxと日本最強と言われるGO1はこれまでに何回も対戦しており、その全てがそのトーナメントのハイライトとなっている。
このライバル関係の端緒となったのが、2018年3月に開催されたFinal Round 2018のエキシビションマッチだった。
ソーシャルメディア上でお互いを煽り合ったあとで実現したこの初顔合わせはGO1が10-4で制し、その直後に開催されたFinal Round 2018本番も、GO1がSonicFoxに2勝して優勝した。
しかし、2018年5月に開催されたCombo Breaker 2018ではSonicFoxがリベンジに成功した。熱の入ったグランドファイナルでGO1を下したSonicFoxは、彼がまだトッププレイヤーのひとりであることと、2人の決着がついていないことを示した。
このトップ2は、参加した全てのトーナメントで、そのトーナメントのベストバウトのひとつに数えられる激戦を生み出してきたが、CEO 2018でかずのこがGO1に勝利し、VSFightingでSonicFoxが優勝してGO1に先手を取ったことで、シーンはさらに激化し、面白さが増している。
トップ2のどちらも最初のドラゴンボールを手にできなかったあとで、SonicFoxがアウェイの英国で2個目のドラゴンボールを獲得した今、GO1を含む多くのトッププレイヤーたちが残り5個のドラゴンボールを手に入れるチャンスを虎視眈々と狙っている。
残り5個と書くと少なく感じるかもしれないが、Dragon Ball FighterZ World Tourのグランドファイナルまではまだ十分な時間がある。残りのドラゴンボールを探す旅の中で、どんな新しい “強ぇ奴” が現れるのかも分からない。今後の展開を見守ろう。
    
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