Gohan's opinion on DBFZ so far
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『ドラゴンボール ファイターズ』:日米最強対決がもたらしたもの

2018年3月、GO1とSonicFoxの “頂上対決” に一応の決着がついた。シーン最大のライバル関係がもたらしたものとは?
Written by John Silvia
読み終わるまで:4分最終更新日:
格闘ゲームコミュニティは有機的に変化するユニークなライバル関係を次々と生み出してきたことで知られている。
ウメハラJustin Wongのようなクラシックなものから、KBradWolfkroneのような近年のものまで、様々なライバル関係がプレイヤーを魅了しながらシーンに刺激を与え続けており、2018年も新たなライバル関係が生まれたが、それは格闘ゲーム史上最も意外で最もエキサイティングなものだった。
2018年3月、SonicFoxGO1が『ドラゴンボール ファイターズ』で対戦し、大きな話題を生み出した。この1ヶ月で開催された彼らによる複数のエキシビションマッチは、多くの格闘ゲームプレイヤーたちから注目された。そして、彼らの対戦は彼らに複数のショックを与え、多くのプレイヤーたちがゲームとコミュニティについての自分のアイディアを考え直すことになった。日米両国の格闘ゲームプレイヤーの闘争心を刺激した彼らの努力は、格闘ゲームシーン全体を大きく揺るがしている。

最強、激突。

SonicFoxとGO1が初めて顔を合わせたのはFinal Round 2018で、多くの格闘ゲームファンがこの対戦を観戦した。SonicFoxはこの前に開催されたWinter Brawlで余裕の優勝を決めていたが、GO1もまた日本のトッププレイヤーたちを相手に圧倒的な力を見せており、日本最強を名乗っていた。そのため、お互いが自国の誇りを賭けて臨んだこの対戦は、SonicFoxが倒される瞬間が来るかもしれないという期待と対戦のクオリティへの期待を生み出し、大勢の米国人ファンが目をこらして見守った。
このエキシビションは、GO1が圧倒的な差を見せつけることになった。後半に入るとGO1が常にリードし、SonicFoxに追いつける可能性はないように思えた。この明確な差が、GO1の10-4勝利という結果に繋がり、米国内のアンチSonicFoxファンにも大きなショックを与えた。また、このエキシビションマッチはトーナメント本番の結果を予示するものとなり、グランドファイナルでGO1がSonicFoxに再び勝利して優勝した。

GO1とSonicFox

Final Round 2018のほとぼりがまだ冷めないうちに、2人はLas Vegas Esports Arenaのエキシビションマッチで再戦した。この時のSonicFoxは前回よりもゲームへの理解を深めており、内容もシーソーゲームに近くなった。しかし、ここでも勝利を収めたのはGO1だった。彼は米国人プレイヤーたちがSonicFoxに置いていた信頼だけではなく、キャラクターに置いていた信頼も完全に破壊した。
GO1とSonicFoxが対戦する前までは、人造人間16号ゴクウブラックが最強と考えられていた。今でもまだこの2人は強キャラクターに数えられているが、2人の対戦を見た多くのプレイヤーが、孫悟飯(青年期)を中心に据えたメタに取り組むようになった。
この戦いのあと、オンライン上では孫悟飯(青年期)を使ってGO1のプレイスタイルを真似るプレイヤーやそのカウンターを見出すために実験を重ねるプレイヤーの数が増えている。
このタイミングでの格闘ゲームコミュニティのキャラクターランキングの変動は「早すぎ」と言われることが多いが、今回の変動に限って言えば、一概に悪いものとは言えない。あらゆるキャラクターが孫悟飯(青年期)対策のために試され、時間と共に具体的な対抗策が生み出されているのは良い傾向だ。

2人がもたらしたもの

SonicFoxとGO1のライバル関係は『ドラゴンボール ファイターズ』のトーナメントシーン “第1幕” の終わりに相応しいものだった。全米のトッププレイヤーが日本からの使者に完敗したという事実は、コミュニティにすでに大きな影響を与えている。チェックすべきプレイヤーが変わり、使われるキャラクターも変わり、世界中のプレイヤーが成長したいと思うようになっている。
格闘ゲームのトーナメントシーンがこれからどう変わっていくのかはまだ誰にも分からない。しかし、2018年3月の2人の戦いが何かを示していたとするなら、それは、素晴らしい番狂わせや記憶に残るライバル関係が今後も数多く生まれるということだろう。
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