ゲーム

『Fallout 76』について知っておくべきこと

© Bethesda
Written by Kosta Andreadis
Bethesdaが世界に誇る人気シリーズの最新作が2018年11月にリリースされる。シリーズ初のオンラインタイトルの情報をまとめてみた。
2018年11月のリリースが予定されているBethesda Game Studiosの最新作Fallout 76』の存在が明らかになった時、このゲームは新情報と同数の疑問を生み出したという意味で "シリーズ初" として扱われた。
ティーザートレーラーとタイトルだけを頼りに、ファンは舞台や設定、時代などこのゲームのあらゆる部分について様々な想像を膨らませることになった。
Fallout 4』のようなRPGになるのだろうか? それとも完全に異なる作品になるのだろうか…?
そして、E3 2018Todd Howardがこのゲームの追加情報を発表した瞬間、『Fallout 76』は、『Fallout』シリーズファンが愛する全てが盛り込まれたシリーズ初のマルチプレイヤータイトルになることが明らかになった。
しかし、当然ながら、初めて尽くしのこの作品を理解するのは大変で、実際にどのような内容になるのかについて数々の疑問が生まれている。
そういう意味で、『Fallout 76はシリーズの中で最も興味深い作品と言える。
そこで、今回は現時点で分かっている情報を全て集め、『Fallout 76について知っておくべきことを簡単にまとめてみることにした。
『Fallout 76』は11月14日にリリース予定
『Fallout 76』は11月14日にリリース予定

設定&ストーリー

『Fallout 76』は、『Fallout』シリーズのタイムライン上では最も古い時代が設定されており、2102年はFallout 4の約200年前になる。また、今作はタイトルの一部にもなっている地下施設、Vault 76から全てがスタートする。
Vault-Tec社の不気味な “実験” とは無関係なVaultのひとつ、“Control Vault” という括りに入るVault 76は、核攻撃の20年後に扉が開くようにデザインされており、生存者を外に送り出し、世界を再建してもらうことが唯一の目的として設定されている。
ウエストバージニア州に位置するVault 76は、『Fallout 4』のコモンウェルスの4倍の大きさを誇る、Bethesda史上最大のオープンワールドへの入り口になる。
プレイヤーは、その広大な世界を再建する旅に出るのだが、その旅の中には、NPCや監督官から提示されるクエスト探索発見などが含まれる予定だ。

ひとつの世界に生きる複数のプレイヤー

E3 2018のトレーラーで確認できたように、『Fallout 76』のプレイヤーは再生の日にVault 76の中で目を覚ますのだが、『Fallout 76』はサーバーベースのマルチプレイヤータイトルなので、他のプレイヤーも同じようにひとりで目覚めることになる。
つまり、プレイヤーがウエストバージニア州を探索する途中で出会う全ての “人間” は、現実世界の他のプレイヤーが操作するVault 76の生存者なのだ
『Fallout 76』のCO-OP / 対戦では、MMOよりは “世界を共有すること” が強く打ち出されている。また、人間との遭遇は “スペシャルチャンス” 的で、Bethesdaは、現時点では同時プレイヤー数は32人になるとしている。
核戦争後の広大なウエストバージニアという舞台を考えれば、『Fallout 76』は、『Fallout』シリーズらしい “ひとり旅” のフィーリングが保たれながらも、他のプレイヤーとチームを組んで複数のチャレンジに挑めるオプションも用意される作品になりそうだ。
シリーズ初のオンラインタイトル
シリーズ初のオンラインタイトル

PvPはオプトアウト可能

『Fallout 76』での他のプレイヤーとの遭遇は、敵か味方かを判断しなければならないため、独特の緊張感が伴うことになるが、敵対よりも共闘を好むプレイヤーがいることを踏まえて、Bethesdaは “PvPをオプトアウトできる機能や方法を用意することを約束している。
また、いつ他のプレイヤーに襲われて死ぬか分からないPvPのスリルを味わうことを選んでも、死亡時のペナルティはそこまで大きくない。
オンラインプレイを重視しているサーバーベースの『Fallout 76』は、セーブデータを選択してロードする機能が備わっていないため、プレイヤーは付近のロケーションでリスポーンすることになるはずだ。

サバイバル要素

『Fallout 4』で初めて実装された「Survivalモードは、空腹や渇きの概念、さらにはヌカコーラ中毒になる可能性などを追加して、これまでの『Fallout』のゲーミングエクスペリエンスを深化させたが、『Fallout 76』にもこのような概念が用意される。
ただし、Bethesdaは、今作のサバイバル感は『Fallout 4』よりもソフトで、プレイヤーを厳しく追い込むものにはならないとしている。
また、『Fallout 76』は、共同生活を楽しめる作品になっているため、プレイヤーはショップを展開してアイテムを売ったり、バーを開いたりすることができる。
この新たな「お楽しみ」は、様々な食料 / 飲料のレシピやクラフトメニューを発見したり、組み合わせたりして、RAD(放射能値)や睡眠場所にも気を配りながら、自分だけのFalloutライフを送れることも意味している。
シリーズの前日譚が描かれる
シリーズの前日譚が描かれる

クエスト&レベルアップ

『Fallout 76』のウエストバージニア州は、大きく6つの地域に分かれており、徐々にチャレンジと危険のレベルが高くなっていく。湿地帯山岳地帯都市部工業地帯など、各ロケーションにはユニークなルックスとフィーリング、そしてダイナミックに変化する天候が用意されている。
また、『Fallout』シリーズらしい新しいストーリーやクエストも用意されるはずで、グールやロボット、Vault 76の監督官などが登場する未知の世界を旅することになるはずだ。
このような広大な世界と伝統的なレベルアップはプレイヤーに経験値を与え、プレイヤーはそれを元にパワーと能力を強化していくわけだが、『Fallout 76』にも、シリーズ定番のS.P.E.C.I.A.L(Strength / Perception / Endurance / Charisma / Intelligence / Agility / Luck)が用意される。
また、『Fallout 76』ではPerkがカードタイプの「Perk Card」に再デザインされており、プレイヤーはその「Perk Card」を集めてキャラクターを育成する。

核ミサイルの操作

『Fallout 76』の広大な世界の中には、ある程度のレベルに到達しないと探索できないロケーションやエリアが存在する。
そのようなゲーム終盤に突入したプレイヤーを興奮させる要素のひとつで、このゲームの狂った世界観を表現しているのが、コードを手に入れれば、ミサイル発射施設から核ミサイルを発射できる機能だ。
発射コードを手に入れたプレイヤーは都市、森、他のプレイヤーのキャンプなど、どこでも自由に狙うことができる。そして、ミサイルが落ちたロケーションは環境が激変する
「放射能汚染がマップ上のロケーションの自然環境を変えてしまう」というのはオンラインゲーム初の試みで、『Fallout 76』では、そのような環境変化後のロケーションで貴重なアイテムが収集できる可能性がある。
『Fallout』流ナマケモノ
『Fallout』流ナマケモノ

新しい時代&新しい敵

『Fallout 76』は『Fallout』シリーズの前日譚で、スーパー・ミュータントが生み出された2102年のストーリーだ。よって、この作品には "怒れる緑の巨人" が登場することになる。
また、生存者たちが居住地を建造したり、世界に絶望してレイダーになったりする前の話なので、これまでの作品に登場しなかった新種のミュータントやモンスターもウエストバージニア州に姿を現すことになる。その多くは、野生動物や伝説をベースにしたものだ。
夜の森の中で不気味に目を光らせるモンスターや巨大なコウモリなど、『Fallout 76』にはグールやロボットの大群のようなお馴染みのキャラクターに加えて、新キャラクター(モンスター)が収録される。

居住地 / C.A.M.P.

生存者用居住地の建設は『Fallout 4』で最もクールな機能のひとつだったが、“世界を再構築する” 楽しさが得られるこの機能は、『Fallout 76』にも実装される。
しかし、今回は特定のロケーションに建てるのではない。新たに用意された「C.A.M.PConstruction and Assembly Mobile Platform)」システムを使えば、好きな場所に建築したり、好きなタイミングで全てをひとつにまとめて別の場所へ移したりすることができる。
この機能は、スケールアップした今作におあつらえ向きだが、同時にオンラインにも適している。
自分がC.A.M.Pを使って居住地を作ったはずの場所に、他のプレイヤーが居住地を作っているというレアなケースも考えられるが、そんなアクシデントに見舞われても、C.A.M.Pならまた別の場所にすぐ居住地を作れるのだ。
また、この新しいアプローチを活用すれば、ポップアップショップやレストラン、貿易拠点などを建造することもできるはずだ。 
ゴールドが眩しい…
ゴールドが眩しい…

ファストトラベル / V.A.T.S

Fallout 4の4倍の世界が用意されているため、『Fallout 76』にも、Bethesda Game StudiosのRPGタイトルお馴染みのファストトラベルが用意されるはずだと予想している人は多いだろう。
しかし、自分の好きなタイミングで特定の位置へ瞬時に移動できる機能はMMOタイトルでは珍しいため、今作でもちゃんと用意されることはここであらためて言っておきたい。
また、この機能の実装は、『Fallout 76』の世界が、エンドレスなアドベンチャーが楽しめる『The Elder Scrolls Online』のそれよりも、『Sea of Thieves』のそれに近くなるという我々の考えを支持している。
尚、『Fallout 76』では、攻撃したい部分を選べる攻撃システムV.A.T.S.も復活するが、当然ながら今作ではリアルタイムで操作しなければならない。

MOD対応

Bethesda Game Studiosが開発したRPG作品に脈々と続く伝統のひとつが、ファンが開発したMODへの対応だ。
『Fallout 4』と『Skyrim』では、リリース後に公式MOD開発ツール『Creation Kit』が配信されたが、この機能は両タイトルがリリースから何年も経過した今も大量のプレイヤー数を誇っている理由のひとつだ。
両タイトルでは、新しいロケーション、キャラクター、クエストが含まれている拡張パック1本分に近い容量を誇るMOD、いくつかの小さな変化を加えるアドオン程度のMOD、そしてシステムやバグを修正するためだけのMODなど、これまでに大量のMODが開発されており、Bethesdaはその全てを丁寧に扱ってきた。
そのため、特定のサーバーに接続する必要があるオンラインタイトルであるにも関わらず、Bethesda Game Studiosは『Fallout 76』でもMOD対応を予定している。
ただし、『Fallout 76』でMODを楽しむためには、オフラインモードか、プレイヤーがMODを実装したサーバーを作成・管理できる機能のいずれかを実装する必要がある。
リリース日が待ち遠しい…
リリース日が待ち遠しい…

DLC / 拡張パック

Bethesda Game StudiosのRPGタイトルが本編リリース後にDLCをリリースするのは既定路線だ。
言ってしまえば、『The Elder Scrolls IV: Oblivion』がリリースされた2006年から、『Fallout 76』でリリース後に拡張パックやDLCがリリースされることは決まっていたのだ。
しかし、オンライン必須の『Fallout 76』では、これまでとは多少流れが異なる可能性がある。『Fallout 76』はサーバーベースのゲーミングエクスペリエンスなので、全プレイヤーを同じ環境に置くために全追加コンテンツが無料で提供されるはずだ
また、世界がイベントに応じてリアルタイムで変化していくことを踏まえると、Bethesda Game Studiosが、通常のストーリー / アイテムベースのアップデートだけではなく、核戦争後のウエストバージニアという設定をさらに活用した完全に新しいアップデートを用意する可能性も考えられる。
Bethesdaは『Fallout 76』をサービスタイトルとして長期的にサポートしていくはずなので、期間限定のイベントやチャレンジなどが提供される可能性も高い。

コレクターズ・エディション

実物大Pip Boy” を実現した『Fallout 4』のコレクターズ・エディションを上回るコレクターズ・エディションは不可能だと思った瞬間、Bethesdaが『Fallout 76 Power Armor Edition』をリリースした。
このコレクターズ・エディションには、ボイスチェンジャーやLEDライトを実装した実物大のT-51 Power Armorのヘルメット蛍光機能付きマップ24種類のミニチュアフィギュアなどが含まれている。ただし、このコレクターズ・エディションはすでに完売で、追加生産されないことも公式発表されている…。

リリース日・プラットフォーム・ベータ版

『Fallout 76』はPCXbox OnePS42018年11月14日にリリースされる予定で、シリーズ初のサーバーベースのオンラインタイトルになることから、Bethesdaはベータ版(その名も “B.E.T.A.”)の準備を進めている。
B.E.T.A.は10月にXbox One版からスタート予定で、『Fallout 76』を予約したプレイヤーは確実に参加できる。