Screenshot aus F1 25 zeigt den Red Bull Racing RB21 am Red Bull Ring
© EA Sports / Phil Briel
ゲーム

『F1 25』レビュー:素晴らしいマイチーム2.0とブレーキングポイント3

Codemastersが開発したF1公式レーシングゲーム『F1 25』はどこが優れているのだろうか? レビューをチェック!
Written by Phil Briel
読み終わるまで:5分Published on
レーシングゲームを専門とする英国のデベロッパー、Codemastersは『F1』シリーズを毎年リリースしている。その最新作『F1 25』は例年通り新たな興奮をサーキット内外に届けてくれる良作だ。今回は簡単なレビューを紹介しよう。
01

マイチーム2.0

Codemastersの開発チームは、最新作でゲームモードを大幅に改良した。たとえば、人気の【マイチーム】は【マイチーム2.0】と改称されており、この名称からは多くが変更されたことが伝わってくる。
『F1』シリーズを長年プレイしてきたベテランなら、【マイチーム】では自分のレーシングチームを率いることができたことを知っているだろう。しかし、今作の【マイチーム2.0】はさらに深みが増している。
プレイヤーはチームオーナーとして、チームとドライバー2名に関するすべての責任を負うことになる。今作では "マネージング" の範囲が拡大されており、自分のアイディアに合わせたチーム作りができるようになった。
たとえば、今作ではドライバー2名と契約を交わしたあと、各GPでどちらを使用するかを選択できる。また、現実世界のF1ドライバーたちに加えて、デビッド・クルサードミハエル・シューマッハのようなレジェンドドライバーヤルノ・オプメールのようなeスポーツドライバーF2ドライバー、さらにはティム・トラムニッツのようなF3ドライバーたちからも選択できるようになっている。
デビッド・クルサードとティム・トラムニッツ

デビッド・クルサードとティム・トラムニッツ

© EA Sports / Phil Briel

また、『F1 25』では前作までの【キャリア】にあった目標が【マイチーム2.0】にも用意されており、目標を設定し、ライバルたちを上回ることでファンレーティングが上昇し、スポンサー獲得のチャンスなどを得ることができるようになった。
今作から独立したF1マシンのR&D(研究開発)とともに、『F1 25』の【マイチーム2.0】はプレイヤーにこれまで以上に豊富なカスタマイズの選択肢を提供してくれる。
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7分

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英語 +1

02

ブレーキングポイント3

さらに面白くなった【ブレーキングポイント3】

さらに面白くなった【ブレーキングポイント3】

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『F1 25』にはレースを繰り返す以外も楽しみたいと考えているプレイヤーのための選択肢も用意されており、人気のストーリーモードが【ブレーキングポイント3】として復活した。今作では【F1 2019】から始まったKonnersportとエイデン・ジャクソンを中心にストーリーが展開される。
今作のKonnersportはすでにF1で確固たる地位を確立しており、タイトル獲得を狙う準備が整っている。『F1 25』ではダビドフ・バトラーが新たにチームオーナーに就任したこのチームで、悲願のタイトル獲得を狙うことになる。
ストーリーモードがさらに充実

ストーリーモードがさらに充実

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【ブレーキングポイント3】はストーリーがさらに練られている上に、テクノロジーも改良されている。キャラクターの表情はさらに人間味を増している他、シナリオと選択肢も増加している。
さらに、今作ではKonnersportのドライバーとリバリーを他のゲームモードにも持ち込めるようになっている。たとえば、このチームで【マイチーム2.0】や【キャリア】をプレイすることできるのだ。
03

映画との関係

映画『F1/エフワン』が大きくフィーチャーされている

映画『F1/エフワン』が大きくフィーチャーされている

© EA Sports

2025年6月末から、ブラッド・ピットダムソン・イドリスハビエル・バルデムが出演する映画『F1/エフワン』が公開される。この作品はF1ファンを増やすための施策のひとつだが、『F1 25』でも重要な役割を担っている。
たとえば、映画に登場するF1チームAPXGPと所属するドライバー2名(ソニー・ヘイズとジョシュア・ピアース)を【キャリア】と【マイチーム】で選択できるのだ。
また、映画独自のコンテンツも用意されている。『F1 25』では『F1/エフワン』のシーンをベースにした複数のシナリオをプレイできるようになっている。
映画『F1/エフワン』独自のチャレンジも用意されている

映画『F1/エフワン』独自のチャレンジも用意されている

© EA Sports

このようなシナリオは徐々にアンロックされるようになっており、【F1 World】で使用できるユニークなカスタマイズアイテムが報酬として用意されている。
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31分

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日本語 +9

04

ゲームプレイの評価

ゲームプレイはさらにリアルになった

ゲームプレイはさらにリアルになった

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さて、新しいゲームモードが素晴らしいのは理解できた。では、実際のゲームプレイはどうなのだろうか? 幸運なことに『F1 25』はゲームプレイとグラフィックのレベルアップにも成功している。
ゲームプレイを観ていくと、レーシングシミュレーションとしての感触は同じだが、ディテールが深化している。『F1』シリーズのベテランプレイヤーなら、すぐに今作のF1マシンの挙動がさらにシビアになったことに気付くだろう。
リアリズムがさらに追求されている

リアリズムがさらに追求されている

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ゲームパッドやハンドルコントローラーを問わず、コーナー出口での加速ピットインでのブレーキングが前作よりもかなりシビアに仕上がっているため、想定よりもかなり早いタイミングでグラベルに突っ込んでしまうだろう。ドライビングエクスペリエンスが一新されたわけではないが、限界付近でのドライビングは前作よりも高難度になっている。
05

テクノロジーの大幅な進化

『F1 25』はテクノロジーが大きく進化している。特筆すべきはサウンドで、サウンドエフェクトや風のリアリズムが増している。
テクノロジーも大幅に進化

テクノロジーも大幅に進化

© EA Sports / Phil Briel

グラフィックも大幅に進化しているが、F1マシンの再現度ではない。F1マシンに関しては数年前から素晴らしいレベルで描かれている。そうではなく、サーキット外でのディテールの追求だ。たとえば、トラックサイドの植物は大幅に進化しており、レッドブル・リンクモンツァイモラのようなサーキットがさらにリアルになった。
サーキットがよりリアルに描かれている

サーキットがよりリアルに描かれている

© EA Sports / Phil Briel

また、バーレーンマイアミメルボルン鈴鹿イモラの5サーキットはLIDARスキャンデータで再構築されており、現実世界との差がほとんどなくなっている。
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