F1
【角田裕毅に訊く】ドライバー人生の中で影響受けた人物 5名
ジュニア時代から現在までにかけて華々しい経歴を持ち、一気にスターダムへと駆け上がった日本人F1ドライバーの角田裕毅。彼自身が思う、レーシングドライバー人生におけるキーパーソンとは果たして誰なのであろうか。
01
兄のような幼馴染
◾︎小高 一斗
最初の目標が彼でした
角田裕毅: 一斗とは5~6歳くらいから一緒にいましたね。僕より歳が1つ上でカテゴリーが違ったので、当時あまり一緒に走ることはなかったんですけど、サーキットで毎週会ってました。
彼はもちろんレースで速いし、彼のドライビングスタイルが好きだったので、当時はそれを真似しながら走ってました。駆け引きの上手さだったり、バトルで負けたくないという気持ちは、彼から影響を受けている部分があると思います。
当時は結構上から見られてたんですよずっと (笑)。なので見返してやりたいって思ってました。もう兄弟みたいな感じなので「いつか兄貴を倒してやる」みたいな気持ちで背中を追ってましたね。
02
全てを教えてくれた人
◾︎角田 信彰 (父)
今の強みは父から貰ったものです
角田裕毅: カートを始めてから14歳頃までずっと僕のメカニック兼コーチでした。今の僕のドライビング、特にブレーキングという強みに関しては、父からもらった1番の武器なのかなって思ってます。
あとは性格面に関しても、もちろん影響を受けていると思います。今の自分のほとんどの事は父から教わりましたね。
03
下積み時代の恩師
◾︎庄司 富士夫
一言一句が心に刺さるんです
角田裕毅: F4時代のチーム代表だった庄司さんには、カートからフォーミュラにステップアップする時にスゴくお世話になりました。仲もスゴく良かったです!細かいコーチングだったり、めちゃめちゃ何か教えられたっていうわけじゃないんですけど、彼の一言一言が僕を「燃えさせる」っていうか。
阪口晴南選手、大湯都史樹選手、小高一斗選手、牧野任祐選手...、色んなドライバーが庄司さんにお世話になってたので、良い意味で自分と周りを比較してくれていました。めちゃめちゃおじいさんなんですけど、庄司さんの独特なガッサガサ声で言う発言が、自然とモチベーションに繋がるんです(笑)
彼がいなかったらSRS-Fに向けて最大限準備をすることもできなかったと思いますし、下積み時代に本当にお世話になった方の1人ですね。
04
先輩F1ドライバー
◾︎ピエール・ガスリー
F1デビューの時に最初に影響を受けました
角田裕毅: "F1ドライバーとして何をすべきか"などは、彼から一番最初に影響を受けました。
F1参戦1年目の時、彼がかなりカラダを仕上げてきているのを見て、凄まじい体格差を感じたんです。F1を甘く見てたわけじゃないですけど、そこまでトレーニングする必要があるんだ...って。
あとチーム内での振る舞い方も彼から学びました。彼と共に過ごした時間があるからこそ現在の僕がありますし、今までの考え方を変えようと思ったきっかけのドライバーです。
05
Mr. ストイック
◾︎クリスティアーノ・ロナウド
"ストイックさ"を学びました
角田裕毅: 僕のアスリートアイドルみたいな感じですかね。彼のストイックさには影響を受けていると思います。自分のパフォーマンスを最大限に引き出すために準備を決して怠らない貪欲さだったり、それに伴うトレーニングなどに対するメンタリティはスゴく尊敬しています。
06
【最後に...】角田裕毅という男
正直僕あんまり人から影響受けないんですよね (笑)
角田裕毅: 特にドライビングに関しては周りを気にしないです!
自分には自分の走り方があるし、今改善すべきことと僕の好きな走り方がどういう風に噛み合って成長できるかに集中しているだけなので、他の人は見る必要がないですね。常に自分が一番速いと思ってレースをしていますし、自分自身を信じているので!!