Ford Team is seen during the technical verifications prior Rally Dakar 2025 in Yanbu, Saudi Arabia on January 02, 2026
© Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool
Formula Racing

【レッドブルとともに新時代へ】フォードのレーシングヒストリー

2026年、フォードはオラクル・レッドブル・レーシングとのタッグでF1復帰を果たす。「フォードとF1」を新鮮な組み合わせに感じる人もいるかもしれないが、実際は違う。
Written by Abigail Winkler
読み終わるまで:5分Published on
フォードがレッドブルとともにF1へ復帰する。この米国の自動車メーカーにとって、これは「カムバック」ではない。「物語の続き」だ。
ル・マン24時間でフェラーリを破り、NASCAR / ラリー / F1でチャンピオンをもぎ取ってきたフォードは、約1世紀に渡るモータースポーツの歴史を築いてきた。2026年、伝統の “ブルー・オーバル” がレッドブル・レーシング&レーシング・ブルズとともに世界最高峰レースに帰還する。「物語の続き」は1月15日のデトロイトから始まった。
モータースポーツにおけるフォードの歴史を紐解いていこう。
01

20世紀初頭からモータースポーツに関与

フォードは創業当初からモータースポーツを実験場および有効なマーケティングツールとして活用していた。耐久性と性能を実証すべく、フォードは早くから自動車レースに参戦していたが、特筆すべきは耐久イベントで活躍した無骨なモデルTであり、その発展型のモデルK“999” レーサーは1900年代に速度記録を樹立した。
ラリー・ドイチュラントのステージを行くM-Sportフォード

ラリー・ドイチュラントのステージを行くM-Sportフォード

© Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

これらの成功はフォードの信頼性と革新性への定評を確立した。世界的な巨大自動車メーカーとなる遥か前からレースはフォードのアイデンティティに根差していたのだ。
02

“トータル・パフォーマンス” プログラムとル・マン4連覇

1960年代初頭に開始されたフォードの “トータル・パフォーマンス” プログラムとは、レースの成功と市販車販売を直結させる戦略だった。
『栄光のル・マン』『フォードvsフェラーリ』などの題材となったフォードのル・マン参戦

『栄光のル・マン』『フォードvsフェラーリ』などの題材となったフォードのル・マン参戦

© 24h Le Mans

この戦略の中でも最も大胆な目標が、「世界最高峰の耐久レース、ル・マン24時間でフェラーリに勝利する」だった。参戦初期の敗北のあと、名車GT40を擁したフォードは1966年に1-2-3フィニッシュという歴史的快挙を達成し、その後1969年まで4年連続でル・マン24時間を制覇することとなった。
ル・マンでのこれらの勝利の数々は、フォードのエンジニアリングにおける信頼性を世界的に確立しただけでなく、モータースポーツの歴史における最も輝かしい一時代を記すこととなった。
03

NASCARで打ち立てた不朽の実績

フォードはNASCAR創設当初からの強豪で、ストックカーレースを通じて、米国ナンバーワンモータースポーツにおける耐久性、スピード、そしてブランドロイヤルティを見せつけてきた。
NASCARの歴史はフォードとともにある

NASCARの歴史はフォードとともにある

© NASCAR

様々な伝説的チーム&ドライバーたちとともに、フォードは幾多のカップシリーズチャンピオンと優勝を手にしてきた。過去のギャラクシー、トリノ、サンダーバード、そして現在のマスタングまで、フォードのNASCARマシンはアメリカン・レーシングの象徴となり、フォードはNASCARで最も成功した不朽のブランドのひとつとなった。
04

F1史に燦然と輝く傑作エンジン フォード・コスワース・DFV

F1におけるフォードの影響力は、フォード / コスワースのパートナーシップと密接に関係している。このパートナーシップは、1967シーズンのフォード・コスワース・DFV(DFVは「ダブル・フォー・バルブ」の意)登場を皮切りにF1を革新した。DFVはF1通算150勝以上をマークし、F1史上最も成功したエンジンとなった。
このプログラムを通じ、フォードはF1における最も影響力の大きいメーカーのひとつとなり、数十年に渡ってF1を支え、現代グランプリレーシングの礎を築く助けとなった。
05

1970年代からWRCの最前線で活躍

フォードは数十年間に渡りWRC(およびその前身IMC)の強豪であり続けており、ラリーを活用して世界で最も過酷な地形でのフォード車のタフネスとパフォーマンスを証明してきた。
WRCグループA初期を彩ったフォード・シエラRSコスワース

WRCグループA初期を彩ったフォード・シエラRSコスワース

© Getty images

1970年代のフォード・エスコートRS1800を嚆矢として、フォードは国際的な成功を収めており、1979シーズンから2006シーズンにかけて2回のWRCマニュファクチャラータイトルを獲得した他、ビョルン・ワルデガルド、アリ・バタネン、コリン・マクレー、マーカス・グロンホルムをはじめとするレジェンドドライバーたちを擁して数多の勝利を挙げてきた。
ミッコ・ヒルボネンがドライブしたフォード・フィエスタRS

ミッコ・ヒルボネンがドライブしたフォード・フィエスタRS

© Ford

後に登場したフォーカスWRC、それにフィエスタWRCといったアイコニックなマシン群により、フォードは20年間以上に渡りWRCの最前線で活躍してきた。ラリーで築いてきた実績は、速くて耐久性に優れたドライバー本位のパフォーマンスカーを生み出すメーカーというフォードのイメージを強固にしている。
06

レッドブル・レーシングとともにF1復帰

レッドブル・パワートレインズとの長期テクニカルパートナーシップを通じて、フォードは2026シーズンのF1に華々しく復帰した。フォードは20年以上ぶりにF1に大きく関わることになる。
新時代を迎える2026シーズンのF1

新時代を迎える2026シーズンのF1

© Getty Images/Red Bull Content Pool

レッドブル・フォード・パワートレインズの旗印の下、フォードは先進的な電気モーター / バッテリー / サステナブルな燃料テクノロジーを組み込んだ次世代ハイブリッドパワーユニットをレッドブルとの協業で開発し、2026シーズンから少なくとも2030シーズンまではオラクル・レッドブル・レーシングとその姉妹チームであるレーシング・ブルズのマシンに搭載される。
07

1月15日にデトロイトで行われたレッドブル・レーシングのシーズンローンチをリプレイ!

レッドブル・レーシングにチャンピオンをもたらしてきた名車たち

レッドブル・レーシングにチャンピオンをもたらしてきた名車たち

© Getty Images/Red Bull Content Pool

オラクル・レッドブル・レーシングの2026シーズンローンチは2026年1月15日にミシガン州デトロイトで行われた。このイベントでは2026シーズン用の新リバリーと、レッドブル・フォード・パワートレインズの画期的なパートナーシップが発表された。
このシーズンローンチイベントの見逃し配信はこちら:

【LIVE】レッドブルF1チーム 2026シーズンローンチイベント

F1 2026シーズン用リバリー公開およびレッドブル・フォード・パワートレインズとの新パートナーシップの発表を兼ねたスペシャルローンチイベント。

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