Raphaël 'Targamas' Crabbé of G2, taken during the 2022 League of Legends European Championship Series, Week 6.
© Michal Konkol/Riot Games
eスポーツ

【プレイオフ進出!】新生G2 EsportsのLEC Spring 2022を振り返る

LEC Springプレイオフ進出を決めたG2のレギュラーシーズン8週間の戦いを振り返る。
Written by Miri Teixeira
読み終わるまで:5分Published on
新ロースターを用意したG2 Esportsは、山あり谷ありのエキサイティングな【League of Legends European Championship】(通称:【LEC】)スプリングシーズンを過ごしたが、3月26日から始まるプレイオフ進出を決め、宿敵Fnaticと初戦で激突することになった。
2022シーズン最初のレギュラーシーズン8週間では、ドラマティックな幕切れやライバル同士の激戦がいくつも確認されたが、G2 Esportsは新ロースターの実力を示すチャンスとして活用した。
新ロースターは、Worlds 2021出場権を不運にも逃していたG2がWorlds 2022出場権を確実に手にするために用意された。これまで以上のレジリエンス(回復力)を手に入れているG2は、新加入のトップレーナーSergen “Broken Blade” Çelik、ボットレーナーVictor “Flakked” Lirola、サポートRaphaël “Targamas” Crabbéに残留組のMarcin “Jankos” JankowskiRasmus “caPs” Wintherを加えた5人でスプリングシーズンをスタートさせた。
3試合を戦うスーパーウィークだったウィーク1をG2は力強くスタートさせ、最終日のMAD Lions戦は接戦の末に落としてしまったものの、Excel Esports戦とAstralis戦で連勝を記録した。
シーズンを戦い抜く自信を得ることになったこの3連戦で、G2は油が行き届いているマシンのように美しい連動性を披露。彼らの攻撃は慎重に計算されており、特に2日目のAstralis戦では、Astralisが勝利を狙ってリスキーなスワイプに挑むと、それをいち早く察知してバロンでAstralisを押し返した。
好調のままウィーク2を迎えたG2は接戦となったSK Gaming戦を逆転で制したあと、予想外に厳しい戦いとなったVitality戦でも勇敢なプレイを続けた。最終的にG2はVitality戦を落としたが、勝利のためには手段を問わないチーム同士のこの対戦は歴史に残る激戦のひとつになった。
新加入のSergen “Broken Blade” Çelik

新加入のSergen “Broken Blade” Çelik

© Michal Konkol/Riot Games

ウィーク3もG2にとっては素晴らしい週末になった。初戦のMisfits Gaming戦で彼らは素晴らしいプレイを披露。35分続いたこの対戦では、ミッドレーンでの強烈なファーストブラッドや、開始5分での3,000ゴールドリードなど、いくつかのトップレベルのプレイが記録された。Misfitsがリードしているように思えた瞬間もあったが、G2はすぐに体制を立て直し、Misfitsをベースまで追い詰めて勝利を掴んだ。
これでもまだ興奮が足りないと言わんばかりに、第2戦は長年のライバルFnaticとの対戦だった。
Fnaticもロースターを刷新しており、ここまで好調を維持していたが、素晴らしいことに、序盤こそFnaticにリードを許したものの、G2は実力を遺憾なく発揮。ゴールドの差を詰めながらすべての1v1を制していった。こうしてG2は勝利を手にし、Fnaticと同じ戦績でウィーク4を迎えることになった。
ウィーク4のG2は今シーズンからLECに加入したばかりのTeam BDS戦ですぐに実力を発揮し、Team BDSから攻撃を受ける前に彼らのトップレーナーAdam “Adam” Maananeを2回キルすることに成功。試合中盤はTeam BDSが健闘したが、G2の強烈な攻撃は彼らにとってトゥーマッチだった。この対戦で勝利を手にしたG2は2日目のRogue戦は落としてしまったが、上位に留まった。
ウィーク5のG2はMAD Lions戦でリベンジのチャンスを得ると、試合中盤で素晴らしいパフォーマンスを見せてバロンを倒し、リベンジを見事に成功させた。そして続くAstralis戦もほぼ同じ展開となり、ファーストブラッドを手にしたG2はそのままリードを保ち、バロン2体を獲得して勝利を挙げた。
Team BDS戦の勝利を喜ぶG2

Team BDS戦の勝利を喜ぶG2

© Michal Konkol/Riot Games

プレイオフが見え始めたウィーク6はすべての戦いの熾烈さが増し、G2もここまで見せていたソリッドなパフォーマンスの維持に苦労するようになった。初戦のSK Gaming戦を落としたG2は、第2戦のFnatic戦も接戦の末に落としてしまった。また、ウィーク7の初戦のMisfits戦も落とし、3連敗を喫してしまう。
しかし、次のTeam BDS戦でG2は盛り返すことに成功。caPsがドラマティックなクアッドキルを決めて、Team BDSからプレイオフ進出の可能性を消した。
3月に入り、2回目のスーパーウィークとなったウィーク8が開催されると、G2はまず初戦のExcel戦を勝利で終えた。26分の短期決戦となったこの対戦で、G2はすべてのプレイでExcelを上回っていた。
G2はこの勝利で手にした勢いを2日目も維持することに成功し、落とす可能性があったVitality戦を勝利で終えた。プレッシャーをかけ続け、ドレイク数体とバロン1体を仕留めたG2は、Vitalityのベースへ一気に仕掛けて勝利を手にした。
スーパーウィーク最終戦はG2にとって厳しい展開となり、Rogue戦は落としてしまったが、4位を確定させてプレイオフ出場権を獲得。G2は堂々と次のステージへ進むことになった。
ロースターの変更と厳しいトレーニングを経た今シーズンのG2が得ているチーム力は、全員のハードワークと献身の結果だ。大事な局面での連携力の高さは、望み通りの結果を得られた回数が示している。G2は自分たちが望んでいた順位よりも低い順位でプレイオフに進んだかもしれない。しかし、彼らには頂点に立てるレジリエンスと意志が備わっている。
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