かつて流行したスキーバレエから最近のスロープスタイルやアーバントリックまでが詰まっているRed Bull TVの最新ドキュメンタリー映像『Generations of Freeskiing』は、ウィットとディテールに富んだヴィジュアルと共にフリースキーの歴史を振り返る30分だ。
このドキュメンタリー映像では、リサ・ツィマーマン、ヴィクトリア・レーベンスブルク、ベネ・マイヤー、ジョン・オルソン、ヘンリク・ウィンシュテット、ジェスパー・ジェイダーをはじめとするスキーシーンのトップアスリートたちがフリースキーの各時代へのオマージュを披露し、自由を求めてスキーの限界をプッシュしたヒーローたちを讃えている。
フリースキーのここ30年間の歴史を取り上げたハイライトを上の映像でチェック!
約50年間のフリースキーの歴史を振り返っていくこのドキュメンタリー映像は、このスポーツを重要な時代に分けて丁寧になぞっており、タイトなオーバーオールやネオン色に輝くジャケット、そしてオーバーサイズのシャツなど、当時そのままのギアやウェアもフィーチャーされている。
モーグルスキーからスロープスタイルまでのアスリートが参加:1970年代、スキーバレエはピュアなクリエイティビティとして機能していた。雪上のダンサーたちはルールブックを逸脱しない範囲で創造力を最大限発揮し、スキーの楽しさを追求していた。今回のオマージュでは、ドイツ出身のスロープスタイルワールドチャンピオンのリサ・ツィマーマンが元フィギュアスケーターの経験を活かした美しいピルエットをゲレンデで披露している。
1980年代後半に入ると、スキーはエクストリームなスポーツへと進化し、急斜面へ進出していった。特にこの時代は米国人スキーヤーのスコット・シュミットが大活躍していたが、今回のオマージュではスウェーデン出身のトップフリースキーヤー、ヘンリク・ウィンシュテットが自宅の地下から当時のネオン色のウェアを見つけ出し、シュミット役に挑んだ。シュミットが得意としていたスロープ上でのホップターンやバックカントリーでの強烈なジャンプは、この時代の象徴だった。
2000年を迎えると、ニュースクールのスキーヤーが台頭し、フリースキーの世界を更に進化させた。今回は2003年のバックカントリーセッションを再現したオーストリア出身のファビオ・シュトゥーダーとドイツ出身のベネ・マイヤーが、当時革新的だった360°コークやフラットスピン360°ジャパンをメイクした。
その後、スキーリゾートには巨大なスノーパークが次々と建造されるようになった。今回の再現映像では、ダブルコークをスノーパークに初めて持ち込んだスウェーデン出身のフリースタイルレジェンド、ジョン・オルソンがアドバイザーとして参加し、X Gamesで3個のゴールドを獲得している米国人フリースキーヤーのニック・ゲッパーが美しいパフォーマンスを披露した。
そして、フリースキー映像の制作には、アーバンライドの華として知られるレールや階段でのトリックも欠かせない。今回の映像でも、先日世界初のスキーループを成功させたスウェーデン出身のジェスパー・ジェイダーがオーストリアのスキーリゾート、Stubai Glacierでクリエイティブなトリックを次々とメイクした。
『Generations of Freeskiing』のオフィシャルプレイリストもチェック!