Gran Turismo Sport
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「グランツーリスモ」が実生活にもたらす5つのメリット(独断と偏見)
たかげゲームと侮ることなかれ。『グランツーリスモSPORT』(PS4)が実生活にもたらすメリットを勝手に語るコラム。
Written by Nori Toh
読み終わるまで:6分Published on
まずはじめに白状。
偉そうにコラムなんか書いておいてなんですが、永きにわたるプレイヤーというわけじゃないんです。思い返せば2020年。ステイホームのタイミングに「オウチでできる何か新しいことに挑戦したい」と思ったワタクシ。
もともと自動車が好きだったということもあって、当時はまったく詳しくなかった「シム・レーシング」の世界に突然ダイブ。ふと気がつけば、子供が愛用していたPS4を自分の部屋へと略奪し、Amazonでハンコン、コクピット、そして『グランツーリスモSPORT』を一挙にポチり。思い返せば『ファイナルファンタジーⅦ』(初代PS時代。3枚組)でエアリスに恋をしたあの日以来の、ゲーミングワールドへの返り咲きを果たしたのでした。

ハマって気がついた。実生活へのメリットだらけ(だと思う)

それ以来。毎日がステイサーキット。
朝一番にまずPS4のスイッチを入れ、目覚ましの一杯ならぬ目覚ましの一周。仕事の休憩時間にクイックにタイムアタック。仕事終わったら1時間耐久を数レース。本気でそんな毎日。
そのリアルさや、その面白さを、あえてワタクシなんぞが語るのは野暮。今回ココで言いたいのが、グランツーリスモの世界で走り回ることがどれだけ社会人生活にメリットをもたらしているのか。そこを力説させていただきたい。

#01 考えることが多い現代社会、そのインスピレーションの源として

なんといっても、脳に与えるポジティブな影響。これはデカい。昔、とある有名アーティストにインタビューしたとき「作曲でスランプに陥ったときはドライブしまくる」なんてことを教えていただいたことあるけれども、運転という行為が人間の内面にいろんな刺激をもたらしてくれるのは事実だと思う。
運転をする最中、エンジンの回転数に耳を傾け、ステアリングの微妙な舵角で車に話しかけ、タイヤのたわみを肌で感じ、などとやるあの連続的動作。気がつけばいつの間にかゾーンに入っているというか。
そんなゾーンだからこそ。「クリエイティブな何か」「仕事の何か」「毎日の何か」に気がつくことができる瞬間が確かにあって。この感覚が、ドライビングシミュレーターでも確かにある。
プレゼン制作に行き詰まったとき。上司のOKをもらえそうな提案が思い浮かばないとき。そんなときこそ、ポルシェ911 GT3 RSで、富士スピードウェイを数ラップ。シフトダウンの「パンッ、パパッ、パーーーンッ!!!」なんて音を聴きながらマシンと対話をしていると、アラ不思議。それまで思いついてなかった他のアイデアが出てきたり、、、なんてことは大袈裟でなくこの1年何度もあった。

#02 大切なプレゼン前の脳の準備体操

会社のお偉いさんに大切なプレゼンをする10分前(※リモートなので家にいる)。もうドキがムネムネの絶頂時。そんなときこそ、F1マシンでスパ・フランコルシャンを走ることをお勧めしたい。
F1ならではの超絶スピードで、コーナーからコーナーへと景色が変わっていく様子はまさに3倍速で映画を観ているがごとくの感覚。通常世界とは異なる時空に身を置き、そのスピードになれておくことにより、その後の社長へのプレゼンはまるで時が止まったかのよう。要所要所で社長から繰り出される鋭い質問にも、異次元の時空にいる筆者には余裕しゃくしゃく。じっくりと考えて答えることができるのである(筆者調べね)。
いやはや。ほんと冗談言っているみたいに聞こえるかもだけど。ワタクシ、いまだにこれで幾多ものピンチを乗り切ってきたと自負しているので、是非ともテレビの前のキミも試して欲しい。

#03 お部屋が綺麗になる

ハンコン(=ハンドルコントローラー)プレイヤーならば、すでにお気づきのはず。いかにソレがインテリアに革命をもたらすのか、を。
筆者の場合は、殺風景な仕事部屋(=3畳程度の物置部屋)にハンコン、コクピット、専用モニターを設置したけれど。例の「一度ゲーム環境を整えはじめると部屋全体をめっちゃかっこよくしたくなる欲」の大爆発が襲ってきたわけで。
コクピットのフレームにLEDイルミネーションテープを張り巡らせ暗闇の中で7色の間接照明を灯火。壁には気分を高めるモータースポーツ関係のアートワークを設置し、作業デスクも無機質でオシャレ家具に新調。
気がつけば、仕事の山しか転がっていなかった殺伐とした作業部屋が、いっきに魅力的なゲーミングスペーSッ、、、、じゃなくて仕事スペースに! いやあ仕事がはかどるはかどる。

#04 備えあれば憂なし。SUPER GTに慣れておこう

扱う題材もその操作方法も極限まで現実的、、、、というのも『グランツーリスモ』シリーズならでは。
明日。アナタの身に『ピ◯チ姫を助けるためにク◯パと戦う』緊急事態が襲ってくる可能性は0%だけれども、突然レーシングチームからアナタに電話が掛かってきて『SUPER GTマシンに乗って今週末の鈴鹿決勝を走ることに』なんて可能性は0%ではないわけで(0だけど)。
億が一の可能性に備えて、HONDA NSX Concept GTに乗って、鈴鹿を走り込んでおく。そんな実生活の「まさか」に備えておくのも、できる社会人の嗜み。たぶん。

#05 リアルな運転もきっとうまくなれる

さすがはリアルドライビングシュミレーター。『グランツーリスモSPORT』をやるようになって、毎日の運転もうまくなったと自負しているのはホントだ。
ちなみに。サーキット走行の話じゃなく、毎日の街中の移動でその差を実感している。クルマがどんな姿勢で、グリップがどんな状態で、などと丁寧に意識をするようになったといえば適切か。昔はただアクセル踏んで、ブレーキ踏んで、ハンドル切って、なんて動作だったのが、「車両との対話」をしている感覚になったというか。
スピードを出さなくても、ただ法定速度で交差点を曲がるだけでも、まったく自身の中での意識が違う。より丁寧に、より安全に、より楽しく。そんな自身の変化があったのも明記しておきたい。

みんなでシム・レースを楽しもう!!

独断と偏見で書き連ねた『グランツーリスモSPORT』(PS4)コラム。あくまで個人的体験を綴ったものなので、クレームとかはどうぞお手柔らかにお願いします。。。
というわけで。
是非ともみんなで楽しくレーシングしましょう! そして実生活もよりポジティブにしていきましょう!!
(おしまい)
◆SPECIAL INFORMATION◆
2021年11月に開催された『Red Bull 5G』。日本最速プレイヤーを決定する「Racing部門」のファイナルレースの模様はこちらでチェック>>
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