Scuderia Toro Rossoがカルロス・サインツとの契約を発表し。2015シーズン、チームは彼と17歳のMax Verstappenのコンビで戦うことになった。2014シーズンのWorld Series by Renault王者となったカルロス・サインツはInfiniti Red Bull Racingのテスト走行で好記録を残しており、またシミュレーターで同チームに貴重なデータを提供するという重要な役割も担ってきた。
以上から、Scuderia Toro Rossoのドライバー候補として常に名前が挙がっていたカルロス・サインツだが、Red Bull Junior TeamのAlex LynnがGP3で総合優勝し、Formula Renault 3.5に参戦したPierre Gaslyもルーキーイヤーながらカルロス・サインツに続く2位に入るなど、複数の選手が活躍しため、誰がF1に昇格するかは分からない状況だったが、今回Red Bull Motorsports AdviserのHelmut Markoが、カルロス・サインツを選んだ理由、彼とMax VerstappenとでF1史上最年少コンビを組ませた理由などを説明した。
Scuderia Toro Rossoのシートをカルロス・サインツに与えた理由は?
「カルロスはRed Bull Junior Teamに長年所属しているドライバーだ。調子のアップダウンもあったが、今シーズンのWorld Series by Renaultを制したのが説得材料になった。特に7勝して新記録を更新したのは大きかった。World Series by Renaultでそこまでの成績を収めたドライバーはいない。彼はここ2年で大きく成長した」
すべての面で期待通りの結果を残してくれた。選ばれたのは当然の結果だ
「シーズンが終わってから判断したが、アブダビのInfiniti Red Bull Racingで行ったF1マシンのテスト走行の結果を見て、彼がF1ドライバーとしてやっていけると確信できた。テスト結果は素晴らしかった。100ラップを走ったが、スピードは十分で、テクニカルフィードバックも良かった。すべての面で期待通りの結果を残してくれた。選ばれたのは当然の結果だ」
2014年はRed Bull Junior Team出身のドライバーたちが活躍した1年でした。
「素晴らしい1年だった。まず、Daniel RicciardoがRed Bull Racingのドライバーとなり、開幕戦から活躍した。周囲の予想に反し、最終的にシーズン3勝を挙げた。しかし、何よりも期待できるのは彼のオーバーテイクのテクニックだ。今シーズンのF1で彗星のごとく登場した期待の新人と言えるだろう」
Max Verstappenとの契約はサプライズだったかも知れないが、あのレベルの才能に出会った時はチャンスを与えなければならない
「もうひとつの驚きは、ダニール・クビアトがすぐにそのスピードと才能を発揮したことだ」
「Max Verstappenとの契約はサプライズだったかも知れないが、あのレベルの才能に出会った時はチャンスを与えなければならない。アブダビでのテストはかなり良かった。ちょっとしたクラッシュとエンジントラブルがあったため、すべてのプログラムはこなせなかったが、F1へ挑戦する準備ができていることを証明してくれた」
カルロスとMaxはF1史上最年少コンビとなります。あなたは若手ドライバーに信頼を置いていますね。Red Bullの未来を考えてということでしょうか?
「私たちは若手ドライバーを信頼しているが、同時にFranz Tostが率いるToro Rossoも信頼している。彼は状況をコントロールしながら、若手を上手く育て上げている。Maxの育て方も見事だった。若手ドライバーにとって良いチャンスになると同時に、他のチームよりも予算面で負担がかからないという利点もある」
テスト走行、性格、レースへの姿勢、すべての面で彼らには将来性を感じている
Maxとカルロスのコンビには何が期待できるでしょうか?
「2人のファーストシーズンを楽しみにしている。良い結果を残すことに自信を持っている。テスト走行、性格、レースへの姿勢、すべての面で彼らには将来性を感じている」