Aaron Colton
© Red Bull Content Pool
陸上競技

プロアスリートが教える "フィットネストレーニングメソッド"

レッドブル・アスリートたちはどのようにフィットネスを調整しているのだろうか? トップアスリート4名がトレーニング方法を紹介!
Written by Stephen Laddin
読み終わるまで:6分Published on
新年を迎えると同時にフィットネスへの新たな誓いを立てる人は少なくない。トップアスリートたちのワークアウトルーティンを参考にしてみるのはどうだろうか? 今回は様々なフィールドで活躍するレッドブル・アスリート4人がトレーニングやエクササイズのアドバイスを教えてくれた。
01

アーロン・コルトン(モーターサイクル・スタントライダー)

世界最高のモーターサイクリストのひとりであるアーロン・コルトンにとって、フィットネスは成功の大きなカギとなっている。
コルトンは、“アップ・アンド・ダウン” と自分で名付けたフィットネスルーティンを10年間続けてきたが、膝・肩・背中を痛めた経験を持つ彼は、ルーティンを一貫して続けることを最優先する必要があることを理解していた。
アーロン・コルトン

アーロン・コルトン

© Chris Tedesco / Red Bull Content Pool

そこで、レッドブル・アスリート・パフォーマンス・センターからサポートを受けたコルトンは、筋肉量を増やしつつ痛みを解消してキャリアの寿命を延ばすべく、栄養管理方法を調整し、さらにはストレングスとコンディショニングトレーニングを追加した。
コルトンのストレングスメニューは伝統的なもので、スクワットベンチプレスデッドリフトが含まれている。また、ウォームアップとして有酸素運動にも取り組むことで、反応時間の向上を狙っている。
過去3年間で約12kg増量しました。アスリートとして成長できた上に、長年抱えていた痛みを消すこともできました」
このように語るコルトンは、筋肉増強に成功してさらに強靭な肉体を手に入れており、現在は、10年以上取り組んでいたワークアウトをより小さなエフォートで行えるようになっている。
「バイクのセットアップやギアのサイズを変更しなければなりませんでしたが、より少ない力で同じことができるようになっています。これはバイクに限った話ではありません。生活全体において言えることで、父親として空港でスーツケースを運ぶときなどもそうです。バランスの取れたアスリートになることができました」
02

ベルゲン・レイリー(バレーボール)

多くの人がバレーボール選手は上半身を使ってパワーを生み出していると思い込んでいるが、実際は脚力から生み出されている。だからこそ、ネブラスカ大学に所属し、米国代表としても活躍しているベルゲン・レイリーは、フィットネストレーニングの大半を下半身の強化に費やしている。
ベルゲン・レイリー

ベルゲン・レイリー

© Maria Jose Govea/Red Bull Content Pool

「シーズン中は週4回フィットネストレーニングを行っており、スクワットハングクリーンボックスジャンプウォールスクワットで脚力強化に取り組んでいます。腕の強化にも多少取り組んでいますね」
このように説明するレイリーは、通常は午前にフィットネストレーニング、午後に1.5〜3時間のバレーボールに取り組んでいるとし、次のように続ける。「春はビーチバレーのあと、そのままビーチでコンディショニングに取り組んでいます。夏はオフシーズンなので、負荷を強くしたフィジカルトレーニングでフィットネスを強化しています」
レイリーと彼女のチームにとって、フィットネスの強化と維持にはカウンタームーブメントエクササイズが多く含まれている。上へのジャンプだけではなく下への沈み込みも重視することで、全身の “バネ” を強化するのだ。
週1日しか休息日を用意していないレイリーは基本的に身体を動かし続けている。だからこそ、レッドブル・エナジードリンクが大きな助けになっている。
「試合が夜8時から始まるときは、身体を起こしておくのが難しくなります。この時間にパフォーマンスをピークに持っていくのは簡単ではありません。ですので、レッドブル・エナジードリンクに助けられています。大事な瞬間に向けて身体を整えることができています」
03

ケイト・コートニー(マウンテンバイクライダー)

ワールドカップチャンピオンに輝いた経験を持つマウンテンバイクライダー、ケイト・コートニーのフィットネスルーティンはライディングに留まらない。コートニーは「長時間のライディングに加えて、インターバルセッション、少しのランニング、適度なジムワークで構成されています」と説明しているが、これらの目的は、ライディングのパワーアップと怪我の予防にある。
ケイト・コートニー

ケイト・コートニー

© Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

コートニーのトレーニングはチームによって支えられている。チームのサポートのおかげで、彼女はストレングスと可動性にフォーカスできているのだ。ライディングのあと、同じ姿勢を維持するライディングへのカウンターとして理学療法を用意して、身体をケアしている。
「若い頃は筋肉の協調性とバランスを重視していましたが、最近はフォーム正しい動作を重視しています。伸ばせる部分を見つけ出すことと、パワーとストレングスを鍛えられる正しいプログラムを用意することが重要です」
彼女のストレングスセッションは約90分間で、ウエイトリフティング体幹および可動性エクササイズハードなライディングで構成されている。このバランスの取れたルーティンでは、フィジカルと同時にメンタルも強化できる。
コートニーが続ける。「インターバルトレーニングやジムでのハードワークではレッドブル・エナジードリンクを活用しています。心身の集中を保つ助けになるので、テストがあるときも活用していますね」
04

カイ・レニー(ビッグウェーブサーファー)

プロビッグウェーブサーファーのカイ・レニーのフィットネスルーティンは、季節によって大きく異なる。夏は持久力強化を重視している一方、冬は重いウエイトを使って臀部の可動性強化に取り組みつつ、リカバリーも重視している。「ビッグウェーブを相手にするためには強靭な筋肉が必要です」と語るレニーは、ストレングス強化の重要性を強調している。
カイ・レニー

カイ・レニー

© Trevor Moran / Red Bull Content Pool

波のコンディションによって変わってくるが、レニーはハワイの自宅で週3〜5日フィジカルトレーニングに取り組んでいる。波が良ければサーフィン、悪ければジムだ。
また、ツアー中のレニーは、ワークアウトを調整しながらレッドブル・エナジードリンクを活用しており、カフェインで集中力を高めつつ、糖分でエナジーレベルを維持している。「レッドブル・エナジードリンクは移動時と時差調整に欠かせません」と語る彼は、ビッグウェーブのイベント前にブーストを得られていると続けている。
また、レニーはワークアウトに向けたマインドセットも強く意識している。ジムワークを義務として捉えるのではなく、ビッグウェーブサーファーとして成し遂げたい具体的な目標を掲げることでモチベーションを保っているのだ。
レニーは次のように説明する。「ダックウォークや臀部のエクササイズに取り組むときは、サーフィンのターンをイメージしています。重いウエイトを使用するときは、ワイプアウトや、高速ライド中のアップダウンで必要になるストレングスについて考えます。目標とそこまでの道筋が用意できれば、過程をより楽しめるようになるのです」
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