Rain or the wet is not a road bike's friend.
© Olaf Pignataro
サイクリング

ロードバイクの冬支度

冬の寒さに負けずに愛車を走らせるための4つの装備を紹介しよう。
Written by Claire Gormley
読み終わるまで:4分Published on
ヨーロッパや北米ではサマータイムが終わった。これはたったひとつのことを意味している -「冬が近づいている」のだ。寒い日のロングライドに備えてバイクを冬仕様にするべきタイミングがやって来た!
今回紹介する4つの装備を準備して、万全な状態で冬のライディングを楽しもう!

1. マッドガード

冬に向けたロードバイクの準備において、マッドガードは唯一にして最良のアップグレードだと断言しよう。確かに、マッドガードを装備すると自慢のレースバイクは少し滑稽な見た目になってしまうかもしれないし、装着に手間取ることもある。しかし、一度マッドガードを装備すれば、ウェアやフレームがほとんど汚れずに済む。身体が濡れずに済むばかりか、バイクコンポーネントの寿命も大きく伸ばしてくれるはずだ。
グループライドでは、マッドガードはお互いの礼儀のために必要な装備と見なされているようだ。というのも、マッドガードを装備していないメンバーがひとりでもいれば、後方を走るライダーたちが路面の汚れた水や泥をもろにかぶってしまうからだ。そのようなメンバーの存在は迷惑なだけなので、グループで走る機会が多いなら、マッドガードを購入しておいて損はないだろう。
アルミ / クロモリ / チタニウムフレームは、マッドガード装着用のアイレットをデフォルトで備えている製品が多く、ロードバイク向けに販売されているマッドガードを購入すればそのまま装着できる。カーボンフレームはアイレットが備えられていない製品もあるが、心配はいらない。一部のブランドがレース用フレームにも装着可能なマッドガードを発売している。まずはSKSのようなブランドの製品からチェックしてみるのが良いだろう。

2. 冬用タイヤ

誰もいない静かな田舎道を寒さに耐えながらロングライドする。これが冬のサイクリングの醍醐味だが、その同じ田舎道で低品質のタイヤをパンクさせてしまえば、その醍醐味が失われてしまう。
路面がクリーンでドライなら、夏用のハイスピードタイヤで問題ないが、冬は少しワイドサイズで堅牢なタイヤを用意しておきたい。フレームのクリアランスに問題がないなら、冬は25c、28c、あるいは30cの太めのタイヤがおすすめだ。耐パンク性に優れたタイヤを検討するのもグッドアイディアだ。Continental Gatorskinなどの製品をチェックしてみると良いだろう。トライアスリートのゴードン・ベンソンも、冬はワイドで堅牢なタイヤを使用している。
忘れないで欲しいのは、冬はタイヤ内圧を低めに設定しておくことだ。これはグリップを高めてくれるだけではなく、冬のロングライドをより快適にしてくれるはずだ。ワイドタイヤの選び方についてはこちらの記事を参考にしてもらいたい。

3. 昼用ライト

夜間にライディングする時は、当然ながら適切なライトが必要になる。しかし、冬のライディングでは信頼できる “昼用ライト” も持っておくと役に立つ。
冬は路面が濡れていることが多く、日差しも低いので、路面の反射が危険なレベルになり得る。このような状況では、周囲のドライバーたちが路上を走るサイクリストの姿を確認しづらくなるので、昼用ライトを装備しておくのは賢いアイディアと言えるだろう。
Bontragerは日中でも高い視認性を確保できる昼用ライトを販売しており、2km先からでも視認できるとしている。

4. スペアパーツ収納スペース

冬は、他の季節に比べて多くのスペアパーツを携行しなければならないケースが多く、レインケープ、予備のグローブ、ハット、ネックウォーマーなどのアイテムがサイクルジャージのバックポケットをすぐに占有してしまう。
よって、スペアのチューブやタイヤレバー、マルチツールなどを収納するための追加スペースが必要になる。サドルバッグも良い解決策だが、これを装着するとリアライトが見えにくくなるという弊害があるので、使い古したウォーターボトルやストレージボトルにスペアパーツを収納しておくのはグッドアイディアだ。
フラットなフタをひねって閉めるだけの一般的なボトルは、こまごましたアイテムを押し込んでおくには便利だ。また、スペアパーツ分の重さがライダーからバイクに移るため、滑りやすい路面でも安定したライディングができるようになるだろう。