Shigekix balances on his head and one hand
© Little Shao/Red Bull Content Pool
ダンス

ブレイクダンスとブレイキンの違い

「ブレイカー / ブレイキン」は「ブレイクダンサー / ブレイクダンス」と何が違うのだろうか? ブレイキンシーンで混同されているタームの語源と違いを解説する。
Written by Emmanuel Adelekun
読み終わるまで:3分最終更新日:
世の中にはブレイキンを楽しんでいる人を表現するタームが複数存在する。それぞれのタームの語源を解説していく。
01

ブレイカー&ブレイキン

B-BoyB-Girlブレイカーブレイキンは、ブレイキンのダンスを学んでいるすべての人、またはヒップホップカルチャーのライフスタイルを表現しているすべての人のために存在するタームだ。
ブレイキンを踊る男女を性別で表現するならB-BoyとB-Girlになる。ブレイカーはジェンダーを問わずブレイキンを踊る人を表現する際に使用する。
Red Bull BC One All StarsのB-Girl Ami

Red Bull BC One All StarsのB-Girl Ami

© Little Shao/Red Bull Content Pool

B” はブレイクを示しており、正確にはB-Boyは “Break-Boys”、B-Girlは “Break-Girls” になるが、“B” はブロンクス(Bronx)が由来で、正確にはBronx-BoyBronx-Girlだという意見もある。この意見は、ブレイキンがニューヨーク・ブロンクス地区発祥という事実から来ている。
ブレイカーはB-BoysとB-Girlsをまとめた表現で、ブレイキンはブレイカーたちが踊っているダンスを指す。これは、パイオニアたちが音楽のブレイクに合わせて踊っていたことに由来している。
また、この頃のB-BoysとB-Girlsのブレイキンにはある種の感情が込められていた。ブレイキンを含むヒップホップカルチャーが生まれたエリアは貧しくて犯罪が多いゲットーだったため、彼らはブレイキンを通じて日常生活のストレスを発散していたのだ。
02

ブレイクダンサー&ブレイクダンス

ブレイクダンサーブレイクダンスは、ブレイキンの存在を知ったメディアが作り上げたタームだ。
ブレイカーたちは自分たちの存在と自分たちのアートフォームに “ダンス” を決して加えなかったが、彼らを見たメディアを含む外部の人たちが “ブレイクダンスをしている” と表現したため、ブレイクダンサーとブレイクダンスというタームが広まるようになった。
メディアとテレビがブレイキンを世界に広めたため、彼らが使用していたターム(ブレイクダンスとブレイクダンサー)が、ヒップホップカルチャーを知らない人たちの間に最初に広まることになった。
ブレイキンに熱心に取り組んでいて、ヒップホップカルチャーのライフスタイルを学んでいる人たちはこのダンスの歴史を正確に認識しているため、正式なタームのB-Boy、B-Girl、ブレイカー、ブレイキンを使用している。彼らの中でブレイクダンサーやブレイクダンスを使用する人はいない。
しかし、メディアは今もブレイクダンサーとブレイクダンスを使用しているため、依然として一般的にはこれらのタームの方が広く知られている。
03

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