― トップレベルの選手たちがサッカーを楽しむことはどのくらい重要なのでしょうか? 自分のキャリアでもサッカーを楽しんだ瞬間はありますか?
プロサッカー選手として生活を送っていると、サッカーが “ゲーム” であることを忘れてしまうときがあります。サッカーをゲームとして楽しくプレーできなければ、サッカーは完全な別物になってしまいます。童心を辞することはプロサッカー選手にとって大きなチャレンジです。
現役時代の私はいくつかゴールを決めましたし、その中にはゴラッソもありました。ゴールには自分が一番驚きましたが、楽しい瞬間でした。少なくとも数秒は「狙い通りだ」と思ったものです。現役時代の私は最高の “サッカーモーメント” を得ることができました。その大半はとても個人的なもので、誰も見ていませんでしたが、私にとっては非常に重要で、サッカーを続けるモチベーションになりました。
監督時代も長い時間の中でいくつもの素晴らしいゴールが生まれました。私に言わせると、それらは身体能力的に不可能なものでした。ですが、実は可能なのです。選手たちは一流のアスリートですので、本当に特別なことをやってのけることができるのです。
現代の選手たちは非常に大きなプレッシャーに晒されています。ここが一番の違いです
― 【Red Bull Ultimate Football Challenge】で一番感銘を受けたのはどの部分ですか?
全員素晴らしかったですが、一番感銘を受けたのはトレッドミルから壁越しにパスを通したエンドリッキと、そのパスをワンタッチでコントロールしてシュートを決めたリチャルド・リオスですね。できないだろうと思っていました。運も多少必要ですが、2人のコントロールは素晴らしかったですね。しかも一発クリアですから、本当に見事でした。
― 昔の選手たちと今の選手たちの一番の違いはどこにあると思いますか?
すべてが異なります。現代の私たちはあらゆる視線に晒される生活を送っています。このような生活は少なくとも私の世代とは大きく異なります。ですので、選手たちは非常に大きなプレッシャーに晒されています。良いパフォーマンスをしている限りは問題ないですが、そうでない場合はシートベルトを締めて、信頼できる人間を周囲に置くことが重要です。ここが一番の違いですね。
さらに言えば、試合もスピードアップしていますし、選手たちも筋力・強度・走力に優れていて、スーパーアスリートに近づいています。私の時代は違いました。その必要がなかったのです。全員が同じレベルなら問題ありませんが、世界トップレベルと互角に渡り合うためにはスーパープロフェッショナルなアスリートになる必要があります。私が仕事をしてきた選手たちは、全員がそのようなトップアスリートでした。
― 2026年夏はワールドカップが開催されますが、どの国が優勝すると思いますか?
素晴らしいチームがいくつもありますが、ワールドカップはトーナメントの山が大きく影響しますし、トーナメントを通じてチームとして成長できるかどうかも重要です。最高の選手がいる最高のチームがファイナルに進出しますが、そこで同レベルのチームと対戦することになるでしょう。
そして私たちはソファに座り、6週間全力を尽くしてきたその2チームのプレーを見るわけです。ですので、どの国が優勝するのか私には分かりませんが、ワールドカップが本当に楽しみですね。