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5つのポジションと複数の巨大なモンスター、100体以上のチャンピオンなどを学ぶ必要がある『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)をマスターするのは非常に難しい。しかし、このゲームが世界で最も高い人気を誇るゲームのひとつで、世界中に何百万人ものプレイヤーを抱えているのには明確な理由がある。
MOBA(Multiplayer Online Battle Arena / マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)は高難度で知られるジャンルで、『LoL』も例外ではない。しかし、このタイトルは『Dota 2』などの他のMOBAタイトルを比較すると、多少初心者向きと言える。
完全に立ち往生してしまっており、どこから学び始めたら良いのか分からない人は、まずこちらのビギナーズガイドを読んで、『LoL』の基礎知識を学ぶのが良いだろう。そうではなく、ある程度学べているが、もう少しちゃんとプレイできるようになりたいという人は、本記事を読み進めていくのが良いだろう。
01
マップを学ぶ
『LoL』の基本マップは “サモナーズ・リフト” で、3レーン(トップレーン /ミッドレーン / ボトムレーン)で構成されている。この3レーンの間にジャングルが配置されており、そこにはミステリアスなクリーチャーが潜んでいる。また、中央には川が流れており、ここには《ドレイク》のような戦局を大きく変えられる巨大なモンスターが配置されている。
トップレーナー / ミッドレーナー / ジャングラー?
『LoL』にはプレイヤーロールが5種類(トップレーナー / ジャングラー / ミッドレーナー / ADキャリー / サポート)が用意されている。これらのロールは、それぞれの名前の通り、ゲームスタート時の自分の役割と位置を示している。
トップレーナー:通常はHPが高くて耐久性に優れており、近距離での1v1を繰り返せるタンクタイプのチャンピオンが選択される。
ミッドレーナー:基本的には機動力が高くてスピーディーにキルを記録できるアサシンタイプか強力なアビリティを備えているメイジタイプのチャンピオンが選択される。
ボトムレーナー:ADキャリーとサポートはボトムレーナーとしてボトムレーンをコンビで担当する。ADキャリー(ADCまたはマークスマン)は、長距離のオートアタックを得意としており、時間とともに育っていくチャンピオンが選択される。サポートはADキャリーを守って育てながら、ワーディングでチームをアシストできるチャンピオンが選択される。ゴールドのためにミニオンをラストヒットする必要はない。
ジャングラー:主にジャングルでプレイし、ジャングルのキャンプにいるモンスターたちをできる限り素早くキルしながら、対戦相手に奇襲(ガンク)を仕掛けていけるチャンピオンが選択される。
02
ビギナーに最適なロール
すべてのロールをプレイすべきだが、手詰まりの感覚を得ているなら、サポートから始めるのが良いだろう。サポートはミニオンのラストヒットを意識する必要がないので、自分のアビリティの使い方とマッチの流れに慣れていくことだけにフォーカスできる。
ファイトでADCを援護し、サポートアイテムのクエストを進めることを優先して、ワードをクイックに集めていこう。
ヒント
基本的にはどのロールに挑戦しても問題ないはずだが、ビギナーにとって一番難しいのはジャングラーだろう。ジャングラーはすべてのレーンについて豊富な知識を備えている必要があり、難度が一番高い。
03
複数のロールとチャンピオンを試す
レーンとロールの概要が理解できたあとは、色々と試していこう。ボット相手のときなど、プレッシャーがないときはミスを沢山してそこから学んでいくべきだ。
各ロールをプレイすれば、マッチがどのように進んでいくのかについてより明確なイメージが持てるようになり、やがて自分が一番楽しめているロール、もっと学びたいと思うロールが見極められるようになる。楽しめている方がより簡単に学べるので、楽しいと思えるロールにフォーカスして、そのロールの上達を目指そう。しかし、急いでロールを絞り込む必要はない。
また、『LoL』では毎週無料で使用できるチャンピオンがランダムで発表されているので、トライするチャンピオンが足りなくなることはない。これらをプレイすることでゲームに対する知識を大きく深めることができる。
ヒント
04
ホットキーを学ぶ
どのビデオゲームでもマスターまでの道の大半を占めているのが操作方法だ。というわけで、以下に主な操作方法をまとめて紹介する。また、良く知られていないが非常に有用な操作方法も紹介する。
基本中の基本の操作方法から始めよう。デフォルトの操作方法なら、QWERでチャンピオンのアビリティを発動する。
また、FとDで《フラッシュ》や《イグナイト》などのサモナースペルを発動できる。これらはファイトで非常に有用だ。
数字キー(1 2 3 4 5 6 7)は、購入したアイテムを使用するのに使用する。どのキーに何をアサインするかはプレイヤーの自由だ。ちなみに《トリンケット》のホットキーをTに変更すれば、4を他のアイテムに充てられるので便利だ。
ヒント
Yはカメラのロックとアンロックの切り替えで、アンロックすれば周囲が確認できるので非常に便利だ。自分のチャンピオンが見えなくなってしまっても、SPACEを押せば自分のチャンピオンを中心としたカメラ表示に戻るので、心配ない。
Bはリコール(Recall)で、拠点までテレポートできる。アイテムの購入やHPの回復をしたいときには非常に便利だ。また、P を押せば、いつでも(リコール中も含む)ショップ画面が開けるので、次に購入したいものをクイックに判断することができる。
ヒント
タイピングをしないでチームメイトとコミュニケーションを取りたいなら、Gを押すとPINGを使える。PINGは助けを呼んだり、敵の接近を知らせたりすることができるクイックメッセージの役割を果たす。
そして、tabを押せば全員のスコア・レベル・アイテムが表示できるので、その時点で誰が強いのかを知ることができる。また、チャットでうるさいプレイヤーをミュートする際にも使用する。
05
サバイバル術を学ぶ
プレイを始めたばかりのプレイヤーは何回もキルされることになるが、キルを狙うよりもキルされない方がチームにとっては有用なので、キルされない方法を学ぶことが重要だ。
そのためにフォーカスすべきことが2つある。タワーとミニオンだ。
ビギナープレイヤーはまずタワーに手を焼くことになる。狙っている敵チャンピオンのHPが極端に低い、またはチームメイトのアシストが複数得られている場合を除けば、敵チームのタワー下でのファイトは非常にリスキーだ。しかし、敵のタワーの攻撃範囲を知っておけば、むやみにその範囲内に踏み込んで攻撃を受けなくなる。
一方、自分のタワーは防衛時の大きな砦となってくれる。ファイトが激化したときはタワーの下へ向かえば助かるだろう。つまりこれは、自陣のタワーの下にいるときは、アグレッシブなプレイができることも意味する。
ミニオンを活用する
ミニオンは、自分のチャンピオンのポジションを決めるガイドラインとして活用できる。基本的にはミニオンの後方に位置しよう。なぜなら、敵から安全な距離を取れる上に、スキルショットから自分を守ることができるからだ。ミニオンは自分の身代わりになってくれる。
しかし、自分のミニオンがいなくなってしまえば、敵のミニオンが攻撃を仕掛けてくるので注意が必要だ。そしてその火力を侮ってはいけない。ミニオンのダメージはあっという間に蓄積するので、意表を突かれるプレイヤーは少なくない。というわけで、大きなミニオンウェーブがある場合は、このウェーブ内で敵とファイトするようにすれば、大きなアドバンテージを得ることができる。
06
コミュニケーションを取る
突き詰めれば、『LoL』はチームゲームなので、チームメイトたちと協力して勝利を目指す必要がある。チャットが不得意なプレイヤーでも協力が必要なのだ。
有り難いことに、PINGが用意されているので話したり文字を入力したりしなくても大丈夫だ。特に有用なPINGは黄色のクエスチョンマークだ。これはレーンで対峙していた敵チャンピオンがそこからいなくなったことを味方に教えるときに使用する。
PING以外のコミュニケーションをカバーするためには用語を学ぶ必要がある。『LoL』には専門用語が多く存在し、独自の言語体系が備わっているゲームと言えるが、用語集が用意してあるので、参考にしてもらいたい。
07
ラストヒットの練習をする
ラストヒットとは、ミニオンに最後の一撃を与えてキルすることを指す。ラストヒットを取れば、ミニオンキルのゴールドが手に入り、これがゲーム中の主な収入源となる。結局、地道に稼ぐのがベストなのだ。
すべてのチャンピオンに異なるオートアタックのアニメーションが用意されているため、タイミングがそれぞれ微妙に異なる。だからこそ、プラクティスツールで時間をかけてミニオンファームの練習をしておくことが助けになるのだ。
ヒント
また、自分たちのタワーを敵のミニオンが攻撃しているときにラストヒットを狙うのは非常に難しいので、前衛ミニオンがタワー2発とオートアタック1発で倒せることと後衛ミニオンがタワー1発とオートアタック1発で倒せることを覚えておこう。
あとは、ミニオンの攻撃の軌道をチェックするようにしよう。間隔が掴めれば、タイミングを合わせて攻撃できるようになる。
08
積極的にプレイする
序盤にキルされないようにすることは非常に重要だが、ファイトに挑み、敵を倒す努力をすることが上達の唯一の方法だ。こうすることで、自分と自分のチャンピオンに何ができるのかを学ぶことができる。
そのためには、敵のタワーの範囲外の安全な場所で、レーン戦の相手に対してちょっとしたファイトを仕掛けてみよう。キルを狙う必要はないが、相手よりもHPを残すことを目標に設定してみよう。
このようなファイトを仕掛けてキルされたら、そのミスから学んでいこう。そうすれば、自分がファイトを仕掛けるべきタイミングが理解できるようになるはずだ。また、相手が強力なアビリティを発動し損ねたときや前に出すぎたときも気づけるようになるので、そのようなミスにつけ込めるようになる。
09
設定を変更する
『LoL』の設定項目はかなり多い。ゲームでもプラクティスツールでも、Escを押せば設定画面が開くので、いくつかの変更を加えてアドバンテージを得よう。
ミニマップを大きくする
「ミニマップを定期的にチェックして、付近の味方や敵、ファイトの位置を確認する」は非常に重要なテクニックで、ミニマップのサイズを大きくすることはこのテクニックの大きな助けになる。
そのためにはインターフェイスを開いて、ミニマップスケールを50〜70の値に設定しよう。ミニマップにカーソルを合わせるとアビリティの方向が変わってしまうからだ。また、HUDスケールを少し小さくしてファイトがより細かく確認できるようにしておくのもグッドアイディアだ。
HUDにマナ / エネルギーコストを表示する
もうひとつの便利な変更は、「アビリティのマナ / エネルギーコストをHUDに表示するようにする」だ。こうすることで、フルコンボでファイトできるだけのマナがあるかどうかが瞬時に把握できる。表示するには、【インターフェイス】の【スキルおよび攻撃表示】内【スペルコスト表示】のボックスにチェックを入れればOKだ。
スマートキャストをオンにする
いくつかのマッチをプレイしたら、すべてのアビリティのクイックキャスト(スマートキャスト)をオンにするのが良いだろう。これはつまり、クリックをすることなくQ / W / E / Rを押すだけでアビリティを発動できるようにすることを意味する。
この変更は、ファイトで素早く攻撃できるようになるので非常に重要だ。射程表示がないので最初は難しいかもしれないが、慣れるだけの価値は十分にある。この変更をするためには【ホットキー】から【すべてクイックキャスト】を選択すれば良い。
射程表示
射程表示がないと困ってしまう人には、Shiftを押しながらスキルキーを押すことで、設定とは逆の操作(つまり範囲付きクイックキャスト)ができるようになる。尚、【クイックバインドUIで「クイックキャスト」と「範囲付きクイックキャスト」を入れ替える】のボックスにチェックを入れれば、ボタンを押すだけで発動するスキルを入れ替えられるようになる。
10
カメラのアンロックに慣れる
これは新規プレイヤーの多くが直面する問題だが、最初に慣れてしまうのが良いだろう。カメラがアンロックされている状態でプレイしよう。
Yを押すとカメラが自分のチャンピオンを中心に置かなくなり、マウス操作やミニマップをクリックして任意の場所を表示できるようになる。自分のチャンピオンまで戻る必要がある場合は、Yを押してカメラをロックするか、SPACEを押す。
アンロックが便利な理由は、より広い視野で現状と周辺が把握できるようになり、さらにはガンクを狙っている敵を見つけられる可能性もあるからだ。
アンロック状態に慣れるためのアドバイスとしては、インゲームではなくメインメニューの設定に入り、カメラ速度を遅くするのが良いだろう。値は中央あたりが好ましいが、落ち着かないならさらに下げよう。
ヒント
11
ブーツを早めに購入する
ブーツは多くのプレイヤーが考えているよりも遙かに便利なアイテムだ。与ダメージを増やしてくれるわけではないが、ファイトに素早く参加したり、レーンに急いで戻ったり、スキルショットを回避したりできるようになるので、勝利に大いに貢献できる。
サポートを選択しているなら、最初のリコールでブーツを購入してワードの設置に役立てよう。サポートではないロールなら、ファーストアイテムを購入後にブーツを購入するか、ファーストアイテム購入前に十分なゴールドが貯まっているときにブーツを購入するようにしよう。
12
トッププレイヤーたちを参考にする
上達したいなら最高レベルを参考にするのもグッドアイディアだ。『LoL』では【Red Bull Le1ague of Its own】をはじめとするトップレベルのトーナメントが数多く開催されているため、 プロプレイヤーたちのプレイを視聴する機会はふんだんにある。
たった1日で世界最強の『LoL』プレイヤーになることは不可能だが、プレイの上達に役立つアドバイスはいくらでも手に入れることができる。また、自分と同じチャンピオンをメインに据えているプロプレイヤーの動画はほとんどすべてが無料で視聴できる。
観戦ガイドも用意してあるので、是非活用してもらいたい。自分がメインに据えたいチャンピオンを決めて、プロプレイヤーたちがそのチャンピオンを使っている動画を確認するだけで、大きな進歩を遂げられるはずだ。
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