G2 Esports League of Legends pro Mihael 'Mikyx' Mehle gives a V sign to camera.
© Michal Konkol
eスポーツ

『リーグ・オブ・レジェンド』:プロが教えるワード / ワーディング

強いワードスポットはどこなのだろうか? 上手なワーディングはどうやれば良いのだろうか? G2 EsportsのレジェンドプレイヤーMikyxがベストアドバイスを授けてくれた!
Written by Jack Stewart
読み終わるまで:6分Published on
"ワードが勝敗を分ける"
『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)プレイヤー全員がいずれかのタイミングでこの事実を知ることになる。もちろん、《コントロールワード》を購入しても自分のチャンピオンの火力が上がるわけではないが、安全に立ち回ったり、勝てるファイトを見つけたり、重要なオブジェクトを確保したりする助けになる。75ゴールドは安い買い物だ。
しかし、ワーディングは簡単ではない。そこで今回はMSI優勝ヨーロッパチャンピオン11回を誇るエリートプレイヤー、Mihael “Mikyx” Mehleにアドバイスを請うことにした。
サポートを極めたいと思っているプレイヤーあるいはより優秀なチームメイトになろうとしているすべての『LoL』プレイヤーを問わず、G2 Esports史上最強サポートのひとりに数えられるMikyxからのアドバイスはシンプルだが大いに役立つはずだ。参考にして勝利数を増やしていこう!
01

ブッシュ以外に設置する

理解できていると思っている部分を見直すときだ。ブッシュ(茂み)の中にワードを設置するのは理に適っているように思える。なぜなら、ブッシュの中は覗けないからだ。しかし、定石通りのプレイをしていれば、相手に読まれてしまう。
そこで、ワードをブッシュの外に設置してみよう。得られる情報量はほぼ同じなのに、敵が素通りするチャンスが高まり、ワードの効果をさらに高めることができるようになる。
プレイヤーの大半は特に考えることなく《スイープレンズ》(または《赤トリンケット》を使いながらブッシュからブッシュへ移動していくので、自分のワードをブッシュの外側に設置しておけば、そこを通り過ぎてから《スイープレンズ》を使用する可能性が高い。
ブッシュの外側にはワードの設置に適しているスポットがいくつもある。たとえば、レーンの奥に設置すればローテーションが確認できるようになる。また、リバーの入り口付近に設置すれば、敵がオブジェクトを狙おうとしているかどうかが分かるはずだ。
02

情報は力なり

本記事はワードおよびワーディングのガイドなので、読者はワードの重要性をすでに理解しているはずだが、ワードを設置する前にワードで何を成し遂げたいのかを考えて、それを覚えておくことが重要だ。
いくつものヨーロッパタイトルを手にしてきたMikyx

いくつものヨーロッパタイトルを手にしてきたMikyx

© Michal Konkol

優れた判断をするためには優れた情報が必要だ。そして優れた情報を得るためには優れたワーディングが必要になる。以下のアドバイスを参考にして、効率的なワーディングができるようになろう。
Mikyxは、ディープワードが深いほどベターとしている。敵チャンピオンをより早いタイミングで見つけることができれば、より早いタイミングで反応できるようになり、さらには時間をかけて行動を選べるようにもなる。また、チームのプレイテンポも速くなるので、敵チームにプレッシャーをかけることもできる。
ディープワードができるようになれば、敵のジャングラーのキャンプやレーンスワップのタイミングが分かるようになり、さらには敵チームのリセットのタイミングも分かるようになる。プレイのセットアップをするときは、これらの情報が不可欠だ。
しかし、だからと言って、敵ジャングルに単身で切り込むのはNGだ。ディープワードは "安全が確認できているときだけ" 狙うべきだ。チームがリードしていて、味方がすぐに助けに来られる状態でのレーンプッシュなどがそのようなタイミングと言えるだろう。敵ジャングラーがキルされて、敵のレーナー全員を視認できているときもディープワードを狙えるタイミングだ。
しかし、基本的には、一番近いレーンで破壊した敵タワーよりも奥へ進む必要はない。タワーを破壊すればマップが開けてチームが前進できるようになり、プレイの選択肢が広がる。
03

オブジェクトのワーディング

もちろん、ワードは【バロン】【ドラゴン】のような重要なオブジェクトを狙うときに大きな違いを生む。こちらが視界を得れば、敵チームはスティールを狙いにくくなる。裏を返せば、敵チームのスティールを阻止するためには視界確保が必須なのだ。
ワードはオブジェクトの獲得に重要

ワードはオブジェクトの獲得に重要

© Riot Games

オブジェクトを狙うときはリバーとピットでのワーディングにフォーカスしたくなるかも知れないが、チャンスがあるならピットの先のスポットにワードを設置して、敵ジャングラーがスティールを狙っているかどうかを確認したい。
敵ジャングラーが確認できれば、チームで敵ジャングラーを狙い、《スマイト》を阻止できるようになる。これができれば、敵チームにオブジェクトを取られる可能性がほとんどなくなる。
そしてもちろん、チームメイトのことも考えるべきだ。基本的にはオブジェクト周辺でチームファイトを仕掛けたいので、チームメイトたちが《テレポート》しやすい位置にワードを設置しよう。レーナーにウェーブをクリアしてもらってから、チームファイトまで【テレポート】して、オブジェクトの確保またはスティールをアシストするのが理想的なプレイだ。
04

Mikyxのワードスポット

以上のアドバイスがすべて頭に入れば、Mikyxが下の画像のスポットにワードを設置するのを好んでいる理由が簡単に理解できるはずだ。
Mikyxが好むスポットはここ

Mikyxが好むスポットはここ

© Riot Games

このスポットは【バロン】または【ドラゴン】に効果的だ。このスポットなら、オブジェクトを取るためのセットアップをしている、あるいはオブジェクトを狙ってくる敵チャンピオンの大半を視認できる。また、このスポットもピットとブッシュの外側なので、見つからない可能性が高く、隣のブッシュからの《コントロールワード》を回避することもできる。
Mikyxは、プロプレイヤーでさえも存在を忘れてしまうときがあるこのスポットは非常に有効としている。早速試してみよう。
05

自陣ジャングルに設置する

ワードはリバーからレーンを守るため、あるいはディープワードを狙うためだけに存在すると思い込んでしまいがちだ。しかし、互角の状況あるいはリードされている状況では特にだが、ディフェンスのために自陣ジャングルにワードを設置することも重要だ。
自陣に設置したワードは、敵の侵入あるいはダイブのセットアップを防げる他、敵のサポートやジャングラーが設置したディープワードを見つける助けにもなる。また、敵チャンピオン1体を狙って数的優位を作り、オブジェクトを狙っていくときにも役立つ。
プロプレイヤーのようなワーディングで勝利を得よう

プロプレイヤーのようなワーディングで勝利を得よう

© Michal Konkol

06

最後に

突き詰めれば、ワーディングでは戦況を常時分析することが何よりも重要だ。両チームが次の5分で何をしたいのかを理解し、それを念頭に置いてワードを設置していこう。時間はかかるかもしれないが、プレイを続けていくうちにゲームセンスが磨かれていくだろう。
ゲームセンスが磨かれれば、自分のワーディングででチームがより優れた判断を下せるようになり、チームの影のヒーローになれるはずだ!
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