Bruni's Specialized Demo
© Bartek Wolinski/@wolisphoto
MTB

ロイック・ブルーニの最新ダウンヒルマウンテンバイク Specialized Demoを徹底解説!

冷静かつ厳しい自己分析をすることで知られるロイック・ブルーニのためにデザインされた2021シーズン版スペシャライズド製MTBと多種多様なカスタムパーツを紹介する。
Written by Aoife Glass
公開日:
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Mercedes-Benz UCI Mountain Bike World Cup

レ・ジェ

フランス

Loïc Bruni

FranceFrance
ロイック・ブルーニは “スーパーブルーニ” の愛称で知られているが、UCI MTBダウンヒル ワールドカップ3回制覇という高みに到達するためにはトレーニングからバイクのセットアップまでを含むあらゆる部分への厳格なアプローチが不可欠だ。
ブルーニはパーフェクトなバイクを追求し続けていることで知られており、この新型DHレースバイクSpecialized Demo(スペシャライズド デモ)にも、パーフェクトなバイクの実現に彼が多大な努力を重ねていることが表れている。
このSpecialized Demoの開発プロセスに深く関わったブルーニは次のように語る。「Specializedは僕たちにプロトタイプを見せる以前から相当量の作業を重ねていましたし、僕たちが白紙の段階からすべてをデザインしたわけではありません。でも、新しいシャシーが届いてからは僕たちでかなりの部分に変更を加えました。テストしたあとフィードバックを戻していきました」
ブルーニの体格と完全にフィットするようにデザインされたフレーム
ブルーニの体格と完全にフィットするようにデザインされたフレーム
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ブルーニのために設計された専用バイク

ブルーニが使用する新型Specialized Demoの中核となっているのは、彼のために設計されたカスタムサイズのアルミフレームで、Specialized独自のサイジングシステムに置き換えるとS4サイズに近い。この専用フレームにOhlins製サスペンション、SRAM X01 DHグループセット、Magura製ブレーキ、Renthal製ハンドルバー、DT Swiss製ホイールなどが組み込まれている。
ダークレッド+レッドのスパッタリングを施した渋いペイント
ダークレッド+レッドのスパッタリングを施した渋いペイント
ブルーニとメカニックたちは一丸となってセットアップの最適化に取り組んだ
ブルーニとメカニックたちは一丸となってセットアップの最適化に取り組んだ
ペイントはモダンで繊細なディープレッドをベースにレッドのスパッタリングが施され、グロス加工で仕上げられている。カスタムフレームに加え、ブルーニは3Dプリント出力のブレーキレバーにも同様に細かいリクエストを反映させている。尚、当然ながら、シフターレバーには操作性を高めるグリップテープが貼られている。
780mmのRenthal Fatbar
780mmのRenthal Fatbar
3Dプリント出力のレバーを備えたMagura MT7
3Dプリント出力のレバーを備えたMagura MT7
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カーボン製カバーに覆われた秘密のリアショック

膨大な労力がバイクセットアップ全体のテストと調整に費やされたが、Ohlins製サスペンションは特に多くの労力が費やされた。サスペンションをブルーニが納得できるレベルに仕上げるまでには数ヶ月のテストを要した。彼がメカニックと一緒に用意する開発アプローチは、系統的かつ科学的で、データを重視している。
また、リアショック部は興味深いカーボン製カバーに覆われているが、これについてブルーニは「現在取り組んでいる新しいことに関連しているんです」と語る以外は口を閉ざしている。
e-BIKEのモーターのように見えるが、そうではない
e-BIKEのモーターのように見えるが、そうではない
「このカーボン製カバーは、ショックの外観を隠すために装着しています。レースで必要ないくつかのアイテムを開発しているところなんです。e-BIKEではないですよ!」
「僕のメカニックは、限界をプッシュするためにはパーフェクトなバイクセットアップを手に入れることが重要だということを教えてくれました。スピードの邪魔にならない、ライダーの能力次第のセットアップです」
「僕は、オフシーズンに入ったらすぐにシーズン中に厄介に感じていたものをすべて洗い出し、その解決策を見つけようとしています。ほとんどの場合、オフシーズンだけでは100%満足または納得できるバイクは手に入りません。1年前よりは向上しますが。満足できるセットアップを手に入れるためにやらなければならないことは常にあるんです」
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フロント29インチ・リア27.5インチのマレット仕様

フロント29インチ・リア27.5インチのマレット仕様
フロント29インチ・リア27.5インチのマレット仕様
ブルーニのSpecialized Demoは、フロント29インチ・リア27.5インチのマレット仕様になっている。リアに突き上げられることなく、いつもの低いライディングポジションを維持できるため、ブルーニはマレットを好んでいる。
リアの小径化で操縦性を高めている
リアの小径化で操縦性を高めている
SRAM X01 DHグループセット
SRAM X01 DHグループセット
SRAM製クランクとeThirteen製チェーンリング、Crankbrothers Malletペダルの組み合わせ
SRAM製クランクとeThirteen製チェーンリング、Crankbrothers Malletペダルの組み合わせ
「マレットはライディングがかなり楽しいところも気に入っていますね。リアがダイナミックなので、とてもクイックにターンできますし、バイクが生命を得たような感触なんです。29インチのフロントは快適で安定していますし、グリップに優れています」
29インチのフロントタイヤは快適性と安定性、グリップをもたらす
29インチのフロントタイヤは快適性と安定性、グリップをもたらす
ブレーキはMagura製をチョイス
ブレーキはMagura製をチョイス
とはいえ、マレットセットアップには僅かなデメリットも存在するようだ。ブルーニは次のように説明を続ける。
「27.5インチのリアはグリップが弱いので、フロントよりもやや難しく感じるときがあります。たとえば、フロントがバンプや岩を乗り越えたあとリアが同じように乗り越えようとすると、フロントよりも小径だからインパクトが大きくなるんです」
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ロイック・ブルーニ専用Specialized Demo:スペック

  • フレーム:Specialized Demo
  • フォーク:Ohlins DH38
  • リアサスペンション:Ohlins TTX22m コイルショック
  • ボトムブラケット:SRAM Dub
  • チェーン:SRAM X01 DH
  • クランクセット:eThirteen(チェーンリング)/ SRAM X01(クランク)
  • カセット:SRAM X01 DH
  • リアディレーラー:SRAM X01 DH
  • シフター:SRAM X01 DH
  • ホイール:DT Swiss EX471 / DT Swiss 240(ハブ)
  • ブレーキ:Magura MT7(203mmローター)
  • サドル:Specialized Phenom
  • シートポスト:Thompson Elite
  • ペダル:Crankbrothers Mallet
  • グリップ:Lizard Skin Charger Evo
  • ハンドルバー:Renthal Fatbar(アルミニウム / 780mm / 30mmライズ)
  • マッドガード:Mudhugger Evotrong
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