Trek mechanic running checks before Hardline practice
© Dan Griffiths
MTB

MTBメンテナンスの基本 “Mチェック” を学ぼう!

ライディング前にシンプルなチェックリストを確認して、安全で楽しいトレイルライフを送ろう!
Written by Eve Green
公開日:
ライディング中に遭遇するバイクトラブルほど煩わしいものはそうそうない。
バイクをトレイルの脇に寄せて泣く泣く修理するのはまだましだ。最悪の場合、愛車を抱えて長距離を歩いたあと、高額を支払ってバイクショップまで向かわなければならない。
このようなトラブルは、ライディング前に「Mチェック」と呼ばれる確認作業をすれば全て防げる。
Mチェックとは、バイクを横から見た時に、5カ所の整備ポイント(フロントホイール → ハンドルバー → ボトムブラケット → サドル → リアホイール)を結んだ線がM字に見えることからこのように呼ばれる。
このMチェックは比較的短時間で行える上に、ライディング中のベアリング&スポークの緩みやスローパンクチャーを未然に防げる。

1:フロントホイール

まずはフロントホイールのチェックから始めよう
まずはフロントホイールのチェックから始めよう
  • フロントブレーキをかけたままホイールを左右から押して、確実に取り付けられているか、アクスルが正常に動作しているか確認しよう。サスペンションフォークが装備されたバイクではわずかな遊びがあるかもしれないが、アクスルに緩みがあってはならない。
  • 空気圧ゲージでタイヤの空気圧をチェックしよう(フロント22psi・リア28psiが目安)。また、ホイールを空転させてスムーズに回転するか確認しつつ、タイヤ表面をチェックしてパンクやダメージの兆候がないか確認しよう。
  • フロントブレーキをかけてキャリパーが正常に機能しているかを確認し、ブレーキパッドを目視してパッド残量をチェックしよう。金属部分まで磨耗しているパッドは交換しよう。キャリパーがブレーキに対して平行になっているかどうかも視認しておこう。
  • ホイールをぐるりと見て、全てのスポークがタイトに締められているか2本ずつ指でつまんで確認しよう。つまんだ時にスポークが動きすぎるようなら締め直そう。

2:ハンドルバー

ハンドルバーをチェックするリース・ウィルソン
ハンドルバーをチェックするリース・ウィルソン
  • ハンドルバーがタイト&ストレートに取り付けられているか確認しよう。タイトかどうかは、フロントホイールを両膝で挟んでハンドルバーを左右に振れば確認できる。緩いと感じるなら、アレンボルトを締めよう。ストレートかどうかは、ハンドルバーを真上から見てフォーククラウンと平行になっていればOKだ。
  • ブレーキレバー&シフトレバーが適切な位置かどうか、ライディング時にずれない固さで締められているかをチェックしよう。無理に手を伸ばさずにリーチできるポジションになっているかどうかも確認しよう。
  • 両方のブレーキレバーが正しく作動するか、両方の握りの深さが合っているかを確認しよう。深すぎる、バーに近すぎるなら、通常はダイヤルを操作すれば簡単に調整できる。小型のアーレンキーで調整するタイプもある。
  • フォークが正しく機能するか、正しくセットされているかを確認しよう。フォークの最適なセッティングが分からないなら、インターネットで検索すれば、アドバイスが見つかるはずだ。

3:ボトムブラケット&クランク

ペダルとクランクがスムーズに回転するかライディング前に確認しよう
ペダルとクランクがスムーズに回転するかライディング前に確認しよう
  • ペダルが正しく安全に取り付けられていて、スムーズに回転するか確認しよう。回転しないなら、バイクショップで調整してもらおう。クリップレスペダルは、クリートの接続部分に泥詰まりなどがないか、正常に作動するかを確認しよう。フラットペダルは、ピンがグリップするか、必要なトラクションが得られるかを確認しておこう。
  • ボトムブラケットは丁寧に扱っていても磨耗する。ボトムブラケットから異音が聞こえるなら、摩耗して遊びや緩みが生じている証拠だ。ボトムブラケットの状態は、ペダルを12時30分のポジション(片方を円の真上、もう片方を円の真下)にして両ブレーキをかけて、ペダルを押し下げれば確認できる。クランクやボトムブラケットが動くなら、本格的なメンテナンスが必要だ。
レース前にペダルをチェックするグレッグ・ミナー
レース前にペダルをチェックするグレッグ・ミナー

4:サドル&ベアリング

A dropper seat post attached to Julien Absalon's mountain bike.
今やすっかり一般化したドロッパーポスト
  • ドロッパーシートポストの場合は、スムーズに上下動するかチェックして、必要に応じてライディング中に調整できるようにしておこう。
  • サドルを軽く揺らして、タイトさとポジションを確認しよう。
  • フルサスバイクのベアリングは時間と共に緩む。緩みが生じているなら、締め直そう。緩みのチェックは、サドルを持ってバイクを丁寧に持ち上げ、各部のベアリングを視認するか、触診するのが良いだろう。緩んでいるなら、工具の出番だ。ベアリングの締め付けは簡単だが、ライディングのたびに緩むようなら、ベアリングの交換を考えるべきだろう。

5:リアホイール

Matt Lombardi checks his tyre pressure at the Enduro World Series Rd5 in Millau, France on July 1, 2017.
スタート前の最終チェック
  • リアホイールのチェックポイントは先述したフロントホイールと同じだ。タイヤの空気圧・パンクの有無・スポークの状態などを確認しよう。
  • リアではギアやチェーンの状態も確認する必要がある。ギアとチェーンが汚れていないか、潤滑油が行き渡っていて錆などが生じていないかチェックしよう。チェーンが汚れているなら、クリーニングキットの出番だ。
  • ギアは、リアホイールを持ち上げてペダルを回しながら、スムーズに切り替えられるかどうか確認しておこう。
チェックポイントが多すぎると思う人もいるかもしれないが、Mチェックはほんの数分しかかからない。ほんの数分だけでトレイルライドの時間を大幅に延ばせるので、是非とも取り入れよう!