新レギュレーションの施行により、F1マシン全体のパフォーマンスにおいて電力が締める割合が大きくなった。そのため、エネルギーの回生がすべてのラップで極めて重要になっているが、2026シーズンのマックス・フェルスタッペンはすでにこの大きな変更に対応できていることを示している。
01
F1新時代の到来
2026シーズンからF1マシンは電力への依存がより高くなった。つまり、ドライバーたちはレースを通じてエネルギーを慎重に管理する必要がある。
F1マシンのバッテリーは充電される必要があるが、市販車と同じく、充電のほとんどはブレーキング中に行われ、本来なら失われてしまうエネルギーを回収して充電している。
一方で、コーナー出口での加速も重要だ。なぜなら、エンジンが高回転で回ると電気システムが追加エネルギーを発生するからだ。そしてフェルスタッペンは、ここに勝機を見出している。
02
シフトチェンジの重要性
コーナー旋回中に選択するギアが、ドライバーの脱出スピードを決める。これは世の中にいるすべてのレーシングドライバーの基本知識だ。しかし、ワールドチャンピオンに4回輝いているフェルスタッペンは、ここでライバルに対するアドバンテージを見出していた。
バーレーンでのプレシーズンテストに臨んだフェルスタッペンは、ターン10のような低速コーナーでユニークなアプローチを採用。ほとんどのドライバーがセカンドギアを選択していた中、彼はファーストギアにシフトダウンしていた。
こうすれば、より高いエンジン回転数でコーナーを脱出できる。結果、バッテリーがより速く充電され、ストレートでより早いタイミングで電力を使用できるようになるのだ。
ドライバーたちがブーストと充電モードを切り替えることで、このアドバンテージはさらに大きくなる。より速く充電し、より長くパワーを発生させることができれば、リフト・アンド・コーストの時間が短縮される。
03
信頼できるマシン
オラクル・レッドブル・レーシングRB22はフォードと共同開発したエンジンが初めて搭載されたF1マシンだ。この米国メーカーはハイブリッドの知見をチームと共有し、主要コンポーネントを製造し、開発スピードとシミュレーターの精度向上に役立つ新しい3Dプリント技術・ソフトを提供した。
この協働が異なるアイディアをテストする機会を生み出し、フェルスタッペンに “ギア比を小さくする” という新しいコンセプトを試し、そこからアドバンテージが得られるかどうかを確認することができた。しかし、すべてを理論だけで検証できるわけではない。
プレシーズンテストではこのアプローチが機能することが分かったが、エンジンを高回転させればエンジンにより大きな負荷がかかるため、トラブルのリスクも高まる。
パドックの情報では、RB22(特にそのエンジン)は、このアプローチを見越して、追加の負荷にも対応できるよう設計された。これが事実かどうかは今後の展開を見守る必要があるが、オラクル・レッドブル・レーシングが大胆な技術アイディアを持っているチームとして知られていることは確かだ。
04
開幕戦でのフェルスタッペン
予選での不運なクラッシュの結果、フェルスタッペンはオーストラリアで迎えたシーズン開幕戦を20番グリッドからスタート。スタート直後に5つポジションをを上げた彼は、効率よくポジションを上げていき6位でフィニッシュ。その過程でファステストラップを記録すると、ドライバー・オブ・ザ・デイにも選出された。
フェルスタッペンはレース後に「最初の数周はかなり落ち着きがなかったので、とにかくトラブルに巻き込まれないようにした。全体的にチームは良い仕事をしたと思う。20位からの素晴らしい追い上げだったし、このあともチームとして差を詰めていきたい」とコメントした。
この結果を見る限り、フェルスタッペンは上手く対応できているようだが、第2戦中国GPはリタイアに終わった。第3戦日本GPでの巻き返しに期待したい。
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