2024 F1 World Drivers Champion Max Verstappen celebrates with his team after the F1 Grand Prix of Las Vegas at Las Vegas Strip Circuit on November 23, 2024.
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F1

マックス・フェルスタッペン:天才を証明する5つの事実

マックス・フェルスタッペンがF1 2024シーズンのワールドチャンピオンに輝いた! 4シーズン連続でドライバーズタイトルを手にしたこのオランダ人ドライバーの天才ぶりを証明する事実をあらためてまとめた。
Written by Paul Keith
読み終わるまで:5分Updated on
2024年11月、ラスベガスのまばゆいライトの下で、マックス・フェルスタッペン4シーズン連続でF1ワールドチャンピオンを獲得し、F1史上最強ドライバーのひとりであることを確実にした。記録更新を続けるキャリア、強烈なドライビング、そして類い稀な才能によって、彼は世界中に知られる存在となった。
今回は "フライング・ダッチマン" 天才ぶりを伝える5つの事実をあらためて紹介しよう。
01

F1の記録を塗り替え続けている

2014年8月にレッドブル・ジュニアチームと契約したマックスは、同年の日本GPのフリープラクティスでトロ・ロッソ(現アルファタウリ)からF1デビューを飾った。17歳と3日でのこのデビューはF1レースウィークエンド最年少デビュー記録を塗り替えた。
そして、続く2015シーズンのオーストラリアGPで17歳と166日でレースデビューを飾ると、その2週間後のマレーシアGPで7位に入り、最年少F1チャンピオンシップポイント獲得ドライバー記録を塗り替えた(17歳と180日)。
それから1年後、マックスはレッドブル・レーシング移籍後初レースとなった2016シーズンのスペインGPF1初優勝を記録すると同時に最年少F1優勝記録最年少F1表彰台記録、最年少F1レースリーダー記録を更新(18歳と228日)。また、同シーズンのブラジルGPで最年少F1ファステストラップ記録も更新した(19歳と44日)。
マックスは2021シーズンも記録を更新しており、23歳と277日で迎えたオーストリアGP最年少グランドスラム記録(ポールポジション / ファステストラップ / 優勝 / 全周回ラップリーダー)を更新した。また、2023シーズンもイタリアGP10連勝を記録し、F1ドライバー最多連勝記録単独トップに立った。
RB19とともに快進撃を続けるマックス

RB19とともに快進撃を続けるマックス

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ベルギーGP優勝を喜ぶマックス

ベルギーGP優勝を喜ぶマックス

© Dan Mullan/Getty Images/Red Bull Content Pool

02

連勝記録更新中

2014シーズンのF3ヨーロッパ選手権で、ファン・アメルスフォールト・レーシングに所属していたマックスはルーキーながら6連勝を記録し、ヘルムート・マルコ博士によってレッドブル・ジュニアチームへ引き抜かれることになった。
それから約10年が経った2023シーズン、マックスは再び連勝街道を突き進んでおり、イタリアGP終了時点で10連勝を記録。これまでの記録保持者だったセバスチャン・ベッテル(9勝)を抜いて単独首位に立った。
父ヨスとの2人3脚で栄光を掴んできたマックス

父ヨスとの2人3脚で栄光を掴んできたマックス

© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool

03

父親もF1ドライバー

もちろん今は息子にその座を譲っているが、マックスの父親ヨス最も大きな成功を収めたオランダ人F1ドライバーとして知られてきた。
ベネトン時代にあのミハエル・シューマッハのチームメイトを務めた経験があるヨスは8シーズンに渡ってF1で活躍し、表彰台2回を記録したが、最も良く知られているのは1994シーズンのホッケンハイムで記録されたピット火災からの奇跡的な脱出だろう。
ちなみにマックスの母親ソフィー・マリー・クンペン元レーシングドライバージェンソン・バトンジャンカルロ・フィジケラ、さらには若き日のクリスチャン・ホーナーなどと下位カテゴリーで競い合っていた経験を持つ。
ヨス・フェルスタッペンはピット火災から奇跡の生還を果たした

ヨス・フェルスタッペンはピット火災から奇跡の生還を果たした

© DPPI

現役引退後、ヨスはマックスが4歳のときからメンター兼マネージャー兼チーフメカニックとしてサポートし、その天才的な才能を伸ばすことに全力を尽くした。
ヨスはリチャード・ペックスと組んでキャンピングカーを購入すると、マックスとリチャード、そしてリチャードの3人の息子(ヤード / ヨリット / スタン)と一緒にカートシーンのメッカ、イタリアへ出向いてレースを重ねた。ヨスは次のように振り返っている。
「私たち親子はどこへ行くのも一緒でした。そして一緒にプロ意識を培っていきました。エンジンを自分たちでチューンしてテストしたあと、カートシーンのメッカとして知られるイタリアへ頻繁に出向いたり、パーツを買い回ったりしていました」
ちなみに、マックスとペックス家の息子たちは今でも親友関係にある。
04

バーチャルレーシングも得意

F1マシンのコックピットと英国・ミルトンキーンズのレッドブル・レーシング本社のシミュレーターから離れているときのマックスはゲーミングを楽しんでおり、F1公式レーシングゲーム『F1』シリーズ『iRacing』でのeスポーツレーシングで実力を競い合っている。
『iRacing』初のワールドチャンピオンに輝いたことで知られるTeam Redlineと組んだマックスは2019年バーチャル・ル・マンシリーズを制した他、ランド・ノリスとチームを組んでバーチャル24時間スパも優勝した。
「ゲーミングは良い時代を迎えている」と語るマックス

「ゲーミングは良い時代を迎えている」と語るマックス

© Red Bull Racing/Red Bull Content Pool

05

2つの国籍 / 5つのホームGP

マックスはオランダ国籍のドライバーとしてF1に参戦しているが、1997年9月30日にベルギー・ハッセルトで生まれており、オランダとベルギーの2重国籍を取得している。つまり、オランダGPベルギーGPが彼にとってのホームレースになる。
また、マックスはモナコで幼少期を過ごし、現在もこの公国に生活拠点を置いていることから、モナコGPもホームGPに数えることが可能だ。
オーストリアまで遠征してきた大勢のオレンジアーミーを狂喜させた

オーストリアまで遠征してきた大勢のオレンジアーミーを狂喜させた

© Philip Platzer/Red Bull Content Pool

さらに、マックスが所属するレッドブル・レーシングはオーストリア国籍のチームなのでレッドブル・リンクもホームになる。
しかし、レッドブル・レーシングの本拠地は前述した通り英国のミルトンキーンズに置かれているため、イギリスGPも非公式ながらチームとマックスのホームGPだ。
オランダ国籍を意味するオレンジカラー

オランダ国籍を意味するオレンジカラー

© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool

06

トリビア

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