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『Metal Gear Solid V』で試したいプレイ 10選

小島秀夫の名作シリーズ最新作で試したいプレイを紹介する。
Written by Curtis Moldrich
読み終わるまで:6分公開日:
『Metal Gear Sold V: The Phantom Pain』

『Metal Gear Sold V: The Phantom Pain』

© Komani

ついにリリースされた『Metal Gear Solid V: The Phantom Pain』は、10年以上続く壮大な 『メタルギア』シリーズ(英文記事)の頂点であり、小島秀夫とコナミの蜜月が生んだ最後の作品でもある。『メタルギア』シリーズは我々にステルスや破壊工作を教え、ゲームの世界を永遠に変えた。
一方、ゲームの世界が『メタルギア』シリーズを変えたのもまた事実だ。『The Phantom Pain』はシリーズ初のオープンワールドが採用されたが、これを我々はどう利用すれば良いのだろうか? その答えは当然ながら限界の限界までプッシュすることにある。今回は『The Phantom Pain』における、楽しいが相手には迷惑なプレイを紹介する。
馬のフンの有効活用から完全なる不衛生まで、『Metal Gear Sold V』は敵の邪魔をするための方法が過去最高数用意されている。FOXHOUNDのメンバーにふさわしい方法で敵を妨害してもらいたい。
自由ダンボール
『メタルギア』シリーズが教えてくれたものがあるとすれば、それはダンボール箱にはAK-47やM9などの武器に匹敵する力があるということだ。長年スネークのファーストチョイスとして君臨してきたダンボール箱は、「隠密行動に非常に有用なツール」という評価を正当な形で得てきた。ダンボール箱は貨物船や石油採掘施設などでは違和感がないが、『MSG V』では砂漠の中でも問題ない。ダンボール箱に隠れて護衛に近づき、背後から仕留めるというアクションをするまで、『MSG V』をプレイしたとは言えない。小島秀夫クラシックのひとつだ。
シャワーを浴びない
隠密行動では大量の汗をかく。つまりスネークもしっかりと衛生管理をしなければならないということだ。不潔な状態をそのまま放っておけば、仲間からもその点を指摘されるようになる。『MSG V』でシャワーを浴びずにいると、ハエが自分の周りを飛ぶようになる他、自分の体臭に仲間が顔をしかめることにもなる。そして悪質なデオドラントのCMのようなシーンを経ると、辛抱堪らないという顔をしたオセロットがバケツの水をかぶせてくる。
補給物資で無力化
スネークにとって空からの補給は命綱であり、これらはミッションを完了するために必要なすべてを与えてくれる。しかも、敵兵士の頭上も含むマップ上のどの位置でもすぐに呼び出せる。よって、我慢強く時間をかけなければならず、しかも気が狂うほどの精度が求められるが、敵兵士を補給物資でKOすることも可能だ。ダンボールの接近を許しただけでも十分恥ずかしい彼らが、マガジンを落とされての気絶を認めることはまずないだろう。
羊をフルトン回収
『MSG V』のスネークは、人や物資をマザーベースに送ることが可能だ。敵兵士を倒したり、誰も使っていないジープなどを見つけたりした場合は、それらにワイヤーと気球をくくりつけ、フルトン回収させることが可能だ。ベースに送ったあとは、任務やトレーニングを与えて人員を育てたり、ベース拡張のための資源として利用したりできる。『MSG V』では当然ながら、羊や馬なども送れる。敵兵士が乗ったままのジープや動物をフルトン回収すると敵を混乱させられるが、同時にマザーベースがどんどん面白い場所になっていく。
フンの戦術的使用
『MSG V』では馬が最も信頼できる仲間・移動手段のひとつになる。マップの移動には非常に有用な馬は、他の才能も備えており、そのフンにさえも隠れた能力がある。馬に重要なエリアで用を足させれば、敵兵士の邪魔をしたり、敵車両をスリップさせたりできる。馬のフンにおののく敵兵士の姿を見るまでは、『MSG V』をプレイしたとは言えない。
プロレス技
『MSG V』には緊急回避アクションが採用されており、爆発を回避したり、遮蔽物へ隠れたり、急速に移動できたりするが、これはスネークの持つ数々の機能や装備の中でも特に素晴らしいもののひとつだ。しかし、これは敵を倒すときにも利用可能で、プロレス技のような派手なアクションを提供してくれる。スティーブ・オースチンやジョン・セナ、アルティメット・ウォリアーのようなWWEのスターレスラーになりたいという人は、裏投げやボディスラムで敵を倒すのが良いだろう。プロレス技でのKOは、『MSG V』の最高に面白い部分のひとつだ。
ロケットパンチ
遠距離から敵を倒す場合、 バットマン(英文記事)ならバットラングだが、スネークなら左腕だ。そう、『MSG V』ではブラストアームをロケットパンチのように使用して、遠距離の敵を倒せる(これは空想力豊かな1980年代の冷戦時代の兵器をリアルに再現したものだ)。尚、アームをコントロールしている間はPOV視点になるため、不運な敵兵士に金属製の拳を正確に見舞うことができる。もちろん、必ずしも誰かを攻撃する必要はないので、単純に飛ばして遊ぶことも可能だ。
犬の攻撃
大量の敵兵士を倒すのは時として骨が折れるため、誰かに助けを求めるのも悪くない。幸運なことに『MSG V』では最良の友に助けを求められる。とは言っても、ダンボールではなく犬、ダイアモンド・ドッグだ。この犬をしっかりと育て上げれば、このゲームにおける最も効果的な兵器のひとつとして活躍してくれる。犬が簡単に敵を倒してくれるのだから、弾薬を無駄にする必要は無い。しかも、ナイフを装備しているのでマルチタスクにも対応してくれる。
マガジンで無力化
『MSG V』では犬が弾薬を節約してくれるが、弾薬で弾薬を節約することも可能だ。つまり、マガジンを銃に差し込んで敵を撃つ代わりに、マガジンを直接敵に投げつけても、弾薬を減らすことなく簡単に敵をKOできるのだ。しかも、グレネードも使用できる。フレアグレネードなら究極の屈辱を与えられるだろう。
周囲の散策
『MSG V』はついプレイにのめり込んでしまうゲームだが、時折その本筋から離れ、髪やバンダナをなでる風を感じるのも良いだろう。ミッションを放棄して、次世代機の誇る美しい風景の中を馬に乗って散策するのは十分な価値がある。『 GTA V(英文記事)』や『 Watch Dogs(英文記事)』のような史上最高のサンドボックスゲームは何もしないことが楽しいのだが、それは『MSG V』も同じだ。