Armand Duplantis and Karsten Warholm smiling after their 100m race in Zurich, Switzerland.
© Diego Menzi/Red Bull Content Pool
陸上競技

【棒高跳び王者 vs. 400mハードル王者】アルマンド・デュプランティスとカールステン・ワーホルムが100m走対決!

世界の頂点を極めた2人の陸上競技スターが夢の対決! 大接戦となった勝負の行方はいかに?
Written by Agnes Aneboda and Thomas Lerdahl
読み終わるまで:4分Published on
陸上競技のスター2人が新たなチャレンジに挑む光景は、極限のスリルそのものだった。
“モンド” の愛称で知られる米国生まれのスウェーデン人、アルマンド・デュプランティスは棒高跳びの世界記録を更新し続けているアスリートで、2024年8月にも6.26mをマークして記録を更新したばかりだ。ノルウェー出身の400mハードルスペシャリストであるカールステン・ワーホルムは、2021年の東京で世界記録45.94秒を樹立した。
すべての始まりは、2023年世界陸上の開幕直前だった。400mハードルの世界記録保持者であるワーホルムは、トラックでデュプランティスと会った際、デュプランティスのフィットネスについて意見を述べたが、その後事態は思わぬ展開を見せた。
「彼(ワーホルム)が “君は走るのも速そうだね” と言うので、“じゃあ、勝負してみようよ” となったのです」と、棒高跳び世界記録保持者のデュプランティスは振り返る。「自分なら勝てる」と主張するデュプランティスに対し、ワーホルムはこの挑戦を受けて立つことにした。

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「私にも自尊心と強い自信があったので、挑戦を受けざるを得ませんでした」とワーホルムは語る。

世紀の100走対決をリプレイでチェック!!

アルマンド・デュプランティス vs. カールステン・ワーホルム:100m走

棒高跳び王者と400mハードル王者が専門外の競技で対決!!

両者にとって100mスプリントは専門分野外だが、どちらもこの勝負に勝てると信じていた。そして、デュプランティスは次のように断言する。
「自分が勝てないと思うのなら、そもそもワーホルムに勝負を挑まないでしょう」
ワーホルムも負けじと「モンド、僕の方が速いから覚悟しておけよ」と応戦する。
デュプランティスとワーホルムの2人による100mスプリント対決は、2024年9月4日にスイス・チューリッヒで行われることになり、敗者は翌日から同地で開幕するダイヤモンドリーグで勝者側のユニフォームを着用することが取り決められた。
2人のアスリートは、共に勝利を期して対決に臨んだ。どちらも負けるつもりはなかった。
01

勝ったのはデュプランティス!

勝負は接戦となったが、デュプランティスがスタートダッシュで勝り、100mフィニッシュラインを10.37秒で先に越えた。フィニッシュラインを越えるタイミングで、デュプランティスはワーホルムに視線を送った。惜しくも敗れたワーホルムだったが、彼も自己ベストとなる10.47秒をマークした。
接戦を制したのはデュプランティス!

接戦を制したのはデュプランティス!

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レース後、見るからに興奮した様子のデュプランティスは次のように語り、勝利の瞬間を味わった。
「最高に燃えました! 燃えないわけがありませんよね。遊び半分で僕と勝負するのはNGです(笑)」
スウェーデンのユニフォームを甘んじて受け入れるワーホルム

スウェーデンのユニフォームを甘んじて受け入れるワーホルム

© Diego Menzi/Red Bull Content Pool

400mハードルでの爆発的なスピードで知られるワーホルムは潔く敗北を認め、ライバルであり友人であるデュプランティスを讃えた。
「今日のところはモンドの勝ちですね。彼はフェアでしたし、正当な勝利です。素晴らしいレースでした。彼のスタートの方が良かったですね」
Quotation
今日の勝利は最高に気分が良いです。明日になればもっと良い気分になるでしょうね!
ワーホルムにとって、この敗北はちょっとしたユーモアを伴うことになった。今回のフレンドリーな勝負に負けた罰として、9月5日にチューリッヒで開幕するダイヤモンドリーグの大会期間中、ワーホルムはスウェーデンのユニフォームを着用することになったのだ。
ワーホルムにスウェーデン代表のユニフォーム一式を手渡す直前、デュプランティスは「今日の勝利は最高に気分が良いです。明日になればもっと良い気分になるでしょうね!」と語り、次のように付け加えた。
「これは全部君のものだよ、ブラザー!」
先にフィニッシュラインを越えたデュプランティス

先にフィニッシュラインを越えたデュプランティス

© Diego Menzi/Red Bull Content Pool

見応えのある勝負を見せてくれた2人のエリートアスリート

見応えのある勝負を見せてくれた2人のエリートアスリート

© Diego Menzi/Red Bull Content Pool

この遊び心に溢れた結末は、今回の対決の友情面に光を当てると同時に、現在進行形のスウェーデンとノルウェーのライバル関係をさらに盛り上げた。一方で、ウォーホルムに思わぬアドバンテージをもたらす可能性もある。ダイヤモンドリーグの大会期間中、隣国スウェーデンのブルー&イエローのユニフォームを身に纏う彼は、スウェーデンから望外の応援が得られるかもしれない。
歴史的なレースの決着がつき、注目はデュプランティスとワーホルムの次なる動向に移っている。デュプランティスが棒高跳びの世界記録更新を目指し、ワーホルムが400mハードルに集中する中、さらなる高みを目指す2人はファンを魅了しながら陸上競技の未来を形作っていくだろう。
02

データで見るデュプランティス vs ワーホルム

アスリート

距離

タイム

歩数

ストライド

時速

アルマンド・デュプランティス

100m

10.37秒

46

2.17m

34.71km/h

カールステン・ワーホルム

100m

10.47秒

44

2.27m

34.38km/h

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