セーリング
大海原が生み出す自然の不思議
Volvo Ocean Raceに参戦するセーラーたちが遭遇する大海原の様々な表情を捉えた映像と写真をチェック!
Written by Corinna Halloran
読み終わるまで:2分Published on
南氷洋の波がTeam SCAのボートを襲う
南氷洋の波がTeam SCAのボートを襲う© Anna-Lena Elled/Team SCA /Volvo Ocean Race
外洋の大海原で過ごしたことはあるだろうか? 外洋の世界には自然の美が溢れており、そのドラマティックでファンタスティックな様子は現実とは思えないほどだ。陸地がまったく見えないその世界の中で、恐ろしい雷や雷雨、そして絵画と見まがうような眩い日の出に出会うだろう。自然の力をまざまざと感じられるはずだ。
下の映像とフォトギャラリーをチェックして、その偉大なる大海原を体験しよう。
1分When Nature Delivers at seaWhen Nature Delivers at sea
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Volvo Ocean Raceは、世界中を4万海里(約7万4080km)も移動しながら戦われる過酷なレースで、セーラーたちは自然のありのままの姿を知ることになる。このレースに参戦するセーラーたちにとっては、9ヶ月連続でネイチャー系の映画を観ているようなものだ。外洋では、イルカたちがボートを追って遊ぶ姿やアホウドリたちが南氷洋の荒れた海を自在に飛び回る姿などが頻繁に見られる。
もちろん、自然はセーラーたちに厳しい表情を見せることもある。照りつける日射しは酷い日焼けを引き起こし、切り傷に海水が染み込むとこの上なく痛く、傷の治りも遅くなる。また、ボートが強風にあおられることもあれば、まったくの無風状態で進めなくなることもある。そして、きちんとした料理やドリップで淹れたコーヒー、シャワー、固定されたベッドなどが一切味わえない生活を何週間も続ければ、映画のような世界と言えど飽きてしまう時がある。日の出と共に「やあ、いつも通りの素晴らしい日の出だね」と皮肉まじりに挨拶を交わす様子は、洋上生活ではよく見られるものだ。
しかし、もう限界だと思った瞬間、その「いつも通りの素晴らしい日の出」が水平線から昇り、その光が一瞬にしてマジカルに世界を塗り替え、再びすべてを調和させる。この世界で何物にも代え難い大自然の美が訪れるのだ。
さあ、大海原の世界へと飛び出してみよう!
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