栄えあるMcLaren Autosport BRDC賞を受賞したランド
F1

ランド・ノリスについて知っておくべきこと

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2019シーズンにMcLarenからF1デビューを果たす英国期待のヤングガンについて知っておくべきプロフィールをまとめてみた。
Written by Ali McCarthy公開日:
      
マックス・フェルスタッペンが登場して以来、10代のF1ドライバーは決して珍しい存在ではなくなっている。
その直近の例が、先日McLarenとF1ドライバー契約を交わした英国人のランド・ノリスだ。
では、ランド・ノリスはどのようなドライバーなのだろうか? 経験豊富なストフェル・バンドーンを放出してまでMcLarenがノリスを2019シーズンのレギュラードライバーに抜擢した理由は何なのだろうか?
年齢:18歳
生年月日:1999年11月13日
国籍:英国
過去の獲得タイトル:
  • 2017シーズン FIAヨーロピアンF3選手権
  • 2016シーズン ユーロカップ・フォーミュラルノー2.0
  • 2016シーズン フォーミュラルノー2.0 NEC
  • 2016シーズン Toyota Racing Series
  • 2015シーズン MSAフォーミュラ選手権

これまでのレーシングキャリア

現在F1で活躍する多くのトップドライバーと同様、ランド・ノリスのキャリアはカートから始まっており、2013シーズンには世界カート選手権のチャンピオンに輝いている。
2014シーズンにジネッタ・ジュニア選手権へ参戦したあと、ノリスはジュニアフォーミュラの名門Carlin Motorsportと契約して2015シーズンはブリティッシュF4シリーズ(かつてのMSAフォーミュラ)へ参戦。8勝・表彰台14回を記録して楽々とチャンピオンを獲得した。
ノリスにとって2016シーズンは3つの選手権を制覇(ニュージーランドのToyota Racing Series / ユーロカップ・フォーミュラルノー2.0 / フォーミュラルノー2.0 NEC)したビッグイヤーとなった。これは見事な戦績という他ない。
そして翌2017シーズン、ノリスはFIAヨーロピアンF3選手権を中心に戦い、ここでもチャンピオンに輝いた。
ノリスは、昨今のF1で活躍するドライバーたちと同じパターンでジュニアカテゴリーを勝ち上がってきたドライバーだ。

F1デビューまでの道のり

2017シーズン、ノリスはジュニアドライバーとしてMcLarenと契約し、同チームのテスト&リザーブドライバーを務めながらFIA F2選手権(2016シーズンまでのシリーズ名称はGP2)にも参戦し、総合2位でシーズンを終えた。
彼の活躍はMcLaren幹部たちに強い印象を残し、2018年9月に、すでにフェルナンド・アロンソに代わって加入が決定していたカルロス・サインツのチームメイトとして2019シーズンからレギュラードライバーに昇格することがアナウンスされた。
2019年3月、ノリスはわずか19歳でF1グリッドの仲間入りを果たす予定だ。とはいえ、過去にマックス・フェルスタッペンが17歳でF1デビューを果たしているため、ノリスのデビューは史上最年少記録とはならない。

次世代のハミルトン? それともミッドフィールド予備軍?

英国のファンにとって、新たな母国出身F1ドライバーの登場は常に興奮をもたらすものだ。彼らにとっては、応援できるドライバーがもうひとり増えることになる。
ノリスがこれまでシングルシーター・レーシングで築いてきた実績の数々は目覚ましいもので、当然ながらF1での活躍も期待されている。
しかし、ドライバーの成功はタイミングこそが全てだということを我々は知っている。そして、2018年現在、McLarenは本来あるべき姿とは程遠く低迷している…。
McLarenには偉大なレガシーがあり、いつの日かグリッドの最前列に復帰することに疑いはないが、それが実現するのは来年なのか、それとも2年後なのかは分からない。
ノリスに与えられたチャンスの窓は決して大きく開け放たれているわけではない
McLarenがバンドーンを2年で放出した前例を考えると、ノリスが結果を出してMcLarenの首脳陣を納得させるまで、または他のトップチームに引き抜かれて未来を切り開くまでの猶予も最長で2年と言えるだろう。
McLaren F1のCEOを務めるザク・ブラウンは英国『Autosport』誌のインタビューで、ノリスをルイス・ハミルトンと比較するのは自然なことだとしながら、次のように付け加えている。
ランド本人と彼の成績を見れば、彼が未来のスターであることが理解できる。正しいマシンさえあれば将来ワールドチャンピオンになるべき存在だ
ランド・ノリスに関するトリビア:
  • 少年時代、カートに夢中になる以前のノリスはバイクレースに出場していた。彼のレーシングヒーローがバレンティーノ・ロッシなのはこれが理由だ。
  • 彼はハミルトンやジェンソン・バトンといった英国の先輩ドライバーをアイドル視していない。2017年のYahooのインタビューで、ノリスは「ルイスのことは尊敬しているけど、ヒーローとしてではないよ。とびきり速くて優れたドライバーとして尊敬しているんだ」とコメントしている。
  • 若手ドライバーの登竜門として名高いF3マカオGPに、F1テストドライバーとしての活動と並行して2017年に参戦したノリスは2位表彰台を獲得した。
  • McLarenのレースドライバーはノリスにとってずっと目標だった。彼は「ルイスやフェルナンドがMcLarenで走るのを見ながら育ってきたし、一番好きなF1マシンもクローム&蛍光オレンジのMcLarenだった」と語っている。

関係者の反応

マーティン・ブランドル(元F1ドライバー)
「F1デビューが確実だったストフェル・バンドーン@svandoorneに、彼の自宅近くでインタビューしたのがつい5分前の出来事のように思える。ストフェルが成功できなかったのは残念だ。私がそうだったように、彼もチーム選択は間違っていなかったが、在籍するタイミングが悪かった。とはいえ、ランド・ノリス@LandoNorrisがF1ドライバーという栄誉を得られたのはとても喜ばしい」
デビッド・クロフト(F1コメンテーター)
「今朝、McLarenがストフェルに別れを告げ、ランド・ノリスを迎え入れたことで、2019シーズンのドライバージグソーパズルのさらなるピースが埋まった。意外な決定ではない」
ジェニー・ゴウ(BBC F1中継プレゼンター)
(ノリスのツイートを引用して)「とても素敵だわ! おめでとう@LandoNorris
@LandoNorris カート時代の僕に『君は2019年に@McLarenF1のドライバーになるよ』と伝えたとしたら、きっと信じてもらえなかっただろうね。素晴らしいチャンスだ。夢が現実になったよ #Lando19」
カルロス・サインツ(2019シーズンからのMcLaren加入を発表済み)
「来年から@McLarenF1のドライバーになる@LandoNorrisに祝福を。僕が君を歓迎すべきなのかな? それともお互いに歓迎しあうべき? とにかく、来年は一緒に頑張ろう!」