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ウェイクボード

『Water on the Moon』:ギリシャ・ミロス島で超高速ウェイクボード&ベアフット!

ウォータースキー&ウェイクボードシーンで活躍するニコラス・プリタスがまるで月面のようなギリシャの美しい海岸線で披露した超速パフォーマンスを動画とテキストでチェック!
Written by Trish Medalen
読み終わるまで:4分公開日:
沈船でのトリックメイクや水上・雪上を組み合わせたライディングセッションなどが経歴に含まれるニコラス・プリタスは、ウォータースポーツのビジョナリーだ。よって、自分と海との深い繋がりを表現する動画を制作したいというアイディアが生まれた瞬間、彼の頭には向かうべきロケーションがすぐに浮かんだ。
そのロケーションはギリシャ・ミロス島だった。この島の海岸は、ドラマティックな白亜の岩と入り組んだ洞窟がまるで月面のような雰囲気を生み出しながら、紺碧の海面と美しいコントラストを作り出している。
「この島で自分の理想のラインを作り出すというアイディアは最高でしたね」とプリタスは語っているが、問題は「では、どうやって?」だった。最初、プリタスは理想のラインをどうやって実行に移せば良いのか分からなかった。
「ベッドに入ったあとひと晩考え続けました。あらゆるラインを考えていきました。それで朝を迎えると、撮影したいすべてのショットが頭の中にイメージできていたので、それをアイディアとしてノートにまとめました」
ここまでアグレッシブなボードを使ったことはありませんでした
ニコラス・プリタス
ストーリーボードの準備も重要だったが、プリタスはすぐに今回の撮影がキャリア最大のチャレンジになることと、カスタムギアが必要になることを理解した。
そして幸運なことに、彼はパーフェクトなパートナーたちを見つけることができた。プラダ・リネア・ロッサがハイパフォーマンスウェアを提供し、ボードも、前回のアメリカズカップの挑戦低決定戦プラダカップを制したルナ・ロッサと協働し、今回の撮影のためのカスタムボードを用意することができた。
「今回の撮影ではすべてのアクションをできる限りスピードアップする必要があることを理解していたので、ボードは、反応性スピードに優れていて、高所からのドロップインでもしっかり着水できるモデルを手に入れることが目標でした」
ギリシャ・ミロス島のゲラカス・ビーチ(Gerakas Beach)
ギリシャ・ミロス島のゲラカス・ビーチ(Gerakas Beach)
ギリシャ・ミロス島のサラキニコ・ビーチ(Sarakiniko Beach)
ギリシャ・ミロス島のサラキニコ・ビーチ(Sarakiniko Beach)
「ルナ・ロッサがシェイプのアイディアを出してくれたのですが、初めて見た瞬間に気に入りましたね。一般的なウェイクボードよりも細くてエッジもシャープです。また、コントロール性能を高めるために必要な硬さもありました」とプリタスは説明し、デザインについては、スノーボードサーフィンウォータースキーを含む様々なスポーツからインスピレーションを得たと続けている。
この島で自分の理想のラインを作り出せたのは最高でした
ニコラス・プリタス
完成品のテストについて、プリタスは次のように語っている。「あそこまでアグレッシブなボードを使ったことはありませんでした。ですが、一度慣れてしまうと、反応性をかなり楽しめるようになりました。最終的には身体の一部になったような感覚が得られましたね」
今回の撮影にはフィジカルコンディションの細かい調整も求められた。プリタスは「かなりの衝撃を受けることになりますし、自分が用意したクリエイティブなチャレンジをクリアできるようにハードにトレーニングを積みました」と振り返っている。
数センチの誤差しか許されない中で無慈悲なフィーチャー間をライディングするためには反応スピードが重要だった。幸運なことに、プリタスはレッドブル・アスリート・パフォーマンス・センターに連絡を取り、反応スピードを高めるためのトレーニングメニューを組んでもらうことができた。
プリタスは、スローモーションで動画に収録されているドロップを例に挙げ、「両脚と腰の筋力を高めるストレングストレーニングで、キャリア最高地点だった崖からのドロップで受ける衝撃を吸収できるようにしました」と説明している。
サステナビリティを考慮して電動ウィンチを使用
サステナビリティを考慮して電動ウィンチを使用
豪快なエアをメイクするプリタス
豪快なエアをメイクするプリタス
また、プリタスは首の筋力も鍛えた。動画後半で確認できる、ボードを外して岩からジャンプしたあと、そのまま着水してベアフット・ウォータースキーに切り替えるシーンがその主な目的だった。しかし、厳しいチャレンジは、プリタスがベアフット・ウォータースキーを終えてロープを放し、そのままビーチへ上がるラストシーンまで続いた。
「ラストシーンは怖かったですね。ビーチからわずか3mの距離まで時速約50kmで移動していましたから」
結局、2分弱の動画のために丸4日間が費やされた。プリタスは各シーンがパーフェクトに決まるまでパフォーマンスを繰り返した。また、サステナビリティを考慮して、すべてのシーンでは電動ウィンチが使用された。
「とても疲れましたが、撮影に参加したチーム全員が素晴らしかったので、集中することができました。最初にデザインしたラインとすべてのオリジナルアイディアを形にできたので、とても満足しています」
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