Neuer Modus, neuer Spielstil: Stadium bringt frischen Wind in Overwatch
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スタジアムとは?:『オーバーウォッチ2』最新モードの違いと特徴
ライバルたちに遅れを取っている『オーバーウォッチ2』の新モードは起死回生の逆転弾になるだろうか? 違いや特徴をチェック!
Written by @shillingplays - Fatih Öztürk
読み終わるまで:6分Published on
苦境に立っている『オーバーウォッチ』シリーズが正式に『2』となったのは今なのかもしれない…。開発を手がけるBlizzardはシーズン16で完全に新しいモード《スタジアム》を用意した。リリース直後のこの新モードはまだ完成とは言えない状態だが、そのポテンシャルが高いことはすでに感じ取ることができる。

スタジアム:3つの基本

  • 《スタジアム》は期間限定イベントではない。《ライバル・プレイ》と《アーケード》と並び、『オーバーウォッチ2』の中核をなすモードだ。
  • 《スタジアム》には三人称視点が用意されているが、これまで通り一人称視点でもプレイできる。
  • 《スタジアム》に登場するヒーローとマップの数は限られているが、今後拡充されていく予定だ。また、《スタジアム》専用マップも用意される。
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スタジアムはパークをより分かりやすくしたモード

「開発チームが『オーバーウォッチ』を見直し、コミュニティからのフィードバックを確認したときに、さらに最適化できる部分があることに気が付きました」とゲームディレクターのAaron Kellerは語っている。
Kellerはストラテジーの部分を特に強調している。「取り組んだことのひとつが、プレイヤー同士のバトルを超えた部分、つまりプレイヤーがマッチの全体を左右する判断をできるようにすることでした」
『オーバーウォッチ2』のシーズン15で《パーク》の概念が初めて持ち込まれたことで、ゲームプレイに深みを加える施策はすでに実装されていた。《パーク》により、プレイヤーは状況に合わせてヒーローのプレイスタイルを調整できるようになった。Kellerが続ける。「《スタジアム》は《パーク》をより分かりやすくしたバージョンです」
シーズン16では新ヒーロー【フレイヤ】も追加された
シーズン16では新ヒーロー【フレイヤ】も追加された© Blizzard
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ヒーローのカスタマイズ

《スタジアム》は【プッシュ】【クラッシュ】【コントロール】のいずれかの5v5で、7ラウンド中4ラウンド先取で勝利となる。『オーバーウォッチ』のクラシックなマッチとの違いは、ヒーロースワップができない点だ。プレイヤーは最初にピックしたヒーローを最後まで使わなければならない。そのため、このモードではカウンターピックをすることができない。
その代わりに、プレイヤーは【アーマリー】と呼ばれるショップでヒーローを強化していく。【アーマリー】ではアイテムと呼ばれる強化オプションを購入することが可能で、その多くはすべてのヒーローに装備できる。
たとえば、体力を増加させるアイテムがあれば、ファイアーレートを上昇させるアイテムやクールダウン時間を減少させるアイテムなどがある。効果が高いほど価格も高い。プレイヤーはマッチ中にキャッシュを獲得できるので、ラウンドが進むごとにより高価なアイテムを購入してヒーローをより強力にしていくことができる。
プレイヤーはパフォーマンス次第でより多くのキャッシュを獲得できる。たとえば、MVPに選ばれたプレイヤーや、特定のプレイヤーを何回もキルしたプレイヤーにはより多くのキャッシュが与えられる。尚、アイテムは自由に組み合わせたり、交換したり、売却したりできるようになっている。
【アーマリー】でヒーローをカスタマイズする
【アーマリー】でヒーローをカスタマイズする© Blizzard
様々なアイテムでヒーローを強化できる
様々なアイテムでヒーローを強化できる© Blizzard
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パワー

各マッチのラウンド1ラウンド3ラウンド5ラウンド7がこのモードをさらに面白くする。これらのラウンドでは《パワー》を装備できる。《パワー》はパワフルな能力で、プレイヤーのプレイスタイルを一変させるため、慎重に選択する必要がある。
たとえば、【ジュノ】の《ハイパー・リング》をくぐった敵にスロウを付与できるようにしたり、【メイ】の《クリオフリーズ》を転がる雪玉に変えて、敵にダメージとノックバックを与えられるようにしたりすることができる。また、【ラインハルト】の《バリア・フィールド》で味方の攻撃を強化したり、【キャスディ】が《コンバット・ロール》中にすべてのダメージを無効化したりすることもできる。
【メイ】は《スタジアム》でも厄介
【メイ】は《スタジアム》でも厄介© Blizzard
【アーマリー】にはかなりクレイジーなアイテムやパワーが揃っているので、色々と試したくなる。たとえば、【ラインハルト】のジャンプ力を強化して、空中でも立ち回れるようにすれば、高機動タンクとして活躍してくれる。【D.VA】もパワー《イグニッション・バースト》で【ブースター】の軌道沿いにマグマを展開し、パワー《トッキ・スラム》で敵を地面に投げつけることができる。
また、アルティメットも《パワー》の影響を受ける。たとえば、【キャスディ】は強化することで瞬時にアルティメットを発動できるようになり、パワー《イージー・ライダー》を装備すれば、【デッド・アイ】中の移動速度が増加し、パワー《朝焼け》は【デッド・アイ】発動直後の視界内の敵にスロウを付与する。
しかし、すべてのヒーローが同じような《パワー》を手にしているわけではない。【マーシー】はダメージを軽減したり、追加ライフを与えたり、ライフ吸収能力を付与したりできる。【ゲンジ】はダメージ増加やクールダウン時間減少を中心とした《パワー》が揃っている。そのため、これらのヒーローの立ち回りはこれまでとほとんど変わらない。
もちろん、《パワー》はヒーロー個別のものなので、各ヒーローに合っている必要があるが、もう少しクリエイティブな内容でも良かっただろう。たとえば、【リーパー】の【クイック近接武器】を当てた敵をマークできるようになる《死神の爪痕》と味方を回復させることができる《生気共有》は、どちらも彼に合っている《パワー》だが、ゲームプレイの新しい選択肢をプレイヤーに提供している。
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新たな船出

《スタジアム》の実装によって、知識と順応力が反応速度とエイム精度と同じくらい重要になった。このモードでは、7ラウンドを通じて自分たちの短所をカバーしつつ、長所を活用できるビルドを賢く用意できるチームが栄光を手にするだろう。
三人称視点も追加されたことで、プレイヤーは各種アクションを学び直す必要があるため、このモードはこれまでの『オーバーウォッチ』とは大きく異なるが、同時にコミュニティに愛されれば大きな成功を収められるポテンシャルを秘めている。
少なくとも、開発チームはパークを自由に追加・削除できる《スタジアム》で、これまでの『オーバーウォッチ』のゲームプレイを完全に変える準備ができているように思える。Aaron Kellerは次のように約束している。
「シーズンごとに《スタジアム》にマップ、モード、システム、ヒーローを追加していく予定です。様々なコンテンツの準備を進めています」
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