【パルクール】次世代アーバンスポーツ、そのリアル
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パルクール

【パルクール】次世代アーバンスポーツ、そのリアル

公園やビル街、団地といった見慣れた風景を縦横無尽に駆け回る「パルクール」。東京というロケーションをまるごと遊び場にする、或るトレーサー(パルクールをする者)の秘めたる想いに迫る。
Written by 渡邊大輔
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5分

Jump feat. YUUTAROU

悪漢に追われた主人公がビルからビルへと飛び移る……。昔からよくあるアクション映画のワンシーンは、あくまでもショービズの世界で行われる“スタント=芸”である。映画を例にとってみれば観客を興奮させる派手な演出は年々進化し、ワイヤーで吊ったり映像を加工したりと、生身の人間では到底不可能と思われる動きまで、最新技術により容赦なく再現してしまう。まさに虚構の産物だ。

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しかしいざ現実に目を向けると、ビルをよじ登り、屋上から屋上へと飛び回るといった“ウソ”みたいな世界が実在するのはご存知だろうか。人間が本来持つ身体能力と感覚を極限まで研ぎ澄ませ、鍛錬し、成し得るこのスポーツは、パルクールと呼ばれ2001年以降日本でも徐々に競技人口を増やしている。
それは2001年に公開されたフランス映画「YAMAKASI(ヤマカシ)」に端を発している。生身の人間がガチンコで行うアクションは、映像表現のデジタル化が盛んになりはじめた当時にあっても斬新であったし、日本でも多くのメディアに取り上げられていたほど。周辺環境や地形などあらゆるものを利用して、走る、跳ぶ、登るといった動作を連続させる生々しいアクションは、虚構の世界では真似できない迫力で見る者を圧倒した。
あれから16年――。現在日本のパルクールシーンの第一線で活躍するひとりのトレーサーがいる。若者らしからぬ落ち着きと、ストイックなまでに己のパフォーマンスと向き合う「YUUTAROU」だ。子供の頃からアクション映画が好きで、高いところに登るのが好きだったYUUTAROU。高校生になるとネットの情報からパルクールの存在を知り、次第にのめり込んでいったという。武者修行のため本場フランスに渡りヤマカシの出演者とトレーニングを行ってスキルを磨いていったことも、日本屈指のトレーサーにまで登りつめた要因とも言えるだろう。
まだまだ発展途上のスポーツであるパルクールだが、それは着実に文化として根付きはじめている。映画などのエンターテインメントはもちろん、企業のCMの題材としてなど取り上げられる機会が増え、それに伴いパルクールに興味を持つ人間も増えているという。映像の中でYUUTAROUが「死ぬまでずっと、その道を探求していくことがパルクールだと思います」と熱く語るほどに、このスポーツは奥が深い。また、CGと実写のリンクといったように映像世界の新しい可能性も秘めている。このクリップを見ればきっとそれを実感していただけるだろう。そう、日本におけるパルクールというスポーツは、今、スタートラインに立ったばかりなのである。
◆Information
YUUTAROUが所属するパルクールチーム「monsterpk」の活動情報はこちら>>
◆Stuff
本映像は東京人のライフスタイルを世界へ発信するプロジェクト『poweredby.tokyo』が制作。HPはこちら>>