船生光(BMXフォトグラファー)
BMX

【新連載:ストリートからの推薦状】BMXライダーのMasaって知ってる?

© Hikaru Funyu
まだ見ぬ才能、埋もれた才能をフォトグラファーとともに発掘する新連載。このVol.1では、日本のBMXシーンを誰よりもファインダーに収める船生光がMasaを推す。
Written by Atsutaro Ito / Edited by Hisanori Kato公開日:
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📸 船生光(BMXフォトグラファー)

『こんなに全速力でセクションに入るやつは見たことがない』

- PickUp Athlete -
🚲 Masakazu Yanaka (BMXライダー)

誰よりも速くスポット選びのセンスも抜群な生粋のストリートライダー

セクションに入るスピードが誰よりも速くて、まだ25歳なのに玄人がするようなあの渋いライディングは生粋のストリートライダー、MASAの真骨頂ですね!!
本連載の記念すべき初回セレクターは、世界最大級のBMXイベントであるFISE World SeriesSimple Sessionで国内外数多くのトップライダーをファインダーに収め、雑誌やカタログ、広告など勢力的な活動でBMXシーンを牽引するフォトグラファー、船生光
彼のSNSには過去の作品がずらりとアーカイブされており、それを見ればいかにBMXを愛しBMXに愛されてきたかうかがえることだろう。自転車と関わってない日なんてないんじゃないか? っていうくらいどっぷりとシーンに浸かり、BMX界を陰で支えるキーマン。そんなシーンを誰よりも深く知る船生光が選ぶ今イチオシのライダーとは、東京ストリートローカルを爆走する“MASA”ことMasakazu Yanakaだ
「あえてコンテストには出ず、ストリートにこだわる姿は同じBMXライダーとしても渋いし、誰よりも早いスピードでメイクするライディングスタイルはかっこよすぎです。世界規模の大会に出場して、スポンサーとツアーを回って、みたいな王道のコンテストライダーの凄さは言わずもがなだけど、それとは違ったストリートを主戦場にするライダーの魅力、あえて言うなら渋さがMASAにはあるんですよ。
そんな彼と初めて出会ったのは、駒沢公園で僕から話しかけた感じだったかな。それはもう衝撃的で、当時のMASAはまだ中学生のティーンなのに通好みすぎるFederalフレームの自転車にまたがっていたんです。『それ、Bruno Hoffman(※1)のシグネイチャーだよね? 渋いね〜』って声をかけて意気投合しました。実はその時、僕も同じFederal Bikesに所属するDan Lacey(※2)のシグネイチャーモデルに乗っていたこともあって、気づいたら声をかけていましたね。ちなみにDan Laceyは大大大好きなライダーで、自分の子供に“レイシ”って名付けちゃうほどです(笑)」と、10年前の初セッションの日の思い出を思い浮かべて嬉しそうに語る。
そこから自然と関係が深まり、今でもタイミングさえ合えば2人でどこかのストリートにアタックしているそう。「ただ喋って遊んで終わる、なんて日もあるくらい仲良いいですよ。歳は少し離れていますが、マインドはかなり近い気がします」と衝撃的な出会いから今も変わらずMASAのライディングに魅了され続け、その姿を撮り収めていると言う。
そして、船生光が誰よりも速くて渋いライダーMASAを象徴するシーンだと語るのがトップ画面でも紹介したこの1枚
船生光(BMXフォトグラファー)
船生光(BMXフォトグラファー)
「昨年、新宿のクルーといつも通りダラダラと街中をクルージングしていたら、いきなりMASAのスイッチがONになった感じでしたね。猛スピードでセクションに突っ込んだかと思えば、力強く自信たっぷりな表情でトリックをメイク。シャッタータイミングを逃しそうになるくらい攻めていました。彼はいつもペダルを漕ぎまくりで、こんなに全速力でセクションに入るやつは見たことがないですよ。だからこそMASAが繰り出すトリックにはキレと力強さがあって、躍動感が伝わるかっこいい写真を撮れるんです」
さらに続けて、「このセクションはローカルならば誰もが知っているような有名スポットなんですけど、誰もやっていない全く新しいラインを瞬時にその場で組むクリエイティブな発想はMASAの生まれ持った才能ですね。なんかその感じが東京のストリートっぽくて渋くないですか?」
ありとあらゆるスタイルのライダーを見てきた船生光が、手放しで賞賛する誰よりも速くスポット選びのセンスも抜群な生粋のストリートライダーMASA。コンテストに出場するトップライダー達とはまた違ったフィールドで凌ぎを削り、自らのクリエイティブで人々を魅了する。そんな他には決して無いオリジナリティゆえ、玄人からも“渋いライディング”と評されるのだろう
最後に、普段はクールで大人しいMASAが踊り狂って喜んだ撮影時のエピソードを教えてもらった。
「いかつい走りのわりにMASAは意外と無口で基本はクールガイなんですよ。そんな彼が凄く難易度の高いセクションを一発でメイクした時、やっベーやっベーメイクした!! って100回くらい叫んでいたのを見て正直驚きました(笑)。相当嬉しかったんだと思います。後にその時のフッテージをSNSにあげてみたら、海外のライダーからもメンションされるくらい相当な反響があったみたいでした」
これまで、MASAのような生粋のストリートライダーにとっては、まだまだ発展途上なBMXシーンで日の目を浴びることは難しいとされてきた。しかし現在は、SNSなどで自由に発信ができ、スキルとクリエイティブな創造力さえあれば、誰もがスポットライトを浴びられる時代になった。そんな時代だからこそ、あえてコンテストには出ずストリートにこだわり、スピード感あふれるライディングを続けるMASA。その姿が、世界中で様々なトップライダーを撮影してきた船生光をも渋くてかっこいいと唸らせるのだ。
(※1)Bruno Hoffman 常に新しいスタイルを模索し、圧倒的なパワフルライディングでBMXシーンを牽引するRed Bull所属のトップライダー。
(※2)Dan Lacey 英国を代表するBMXライダー。アグレッシブなライディングと太々しい態度でファンを魅了し、32歳になった今もなお第一線で活躍
-おまけ-

Can You Find it?

情報が溢れる昨今において、あえて詳細は伏せて紹介するそれぞれのローカルスポット。BMXフォトグラファー船生光が紹介するローカルスポットはこちら。気になったら探してみては!?
船生光が今イチオシのスポットがこちら!  どこだか分かる?
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(了)
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