David Wallmann skiing downhill at Red Bull Der Lange Weg .
© Philipp Reiter/Red Bull Content Pool
スキー

スキー:オンピステとオフピステの違いとは?

ゲレンデでのスキーとバックカントリーでのスキーはどのように違うのだろうか? どちらが自分に適しているのだろうか?
Written by Natalie Hamingson
読み終わるまで:7分Published on
スキーを楽しむ方法はひとつだけではない。まず、スキーは「オンピステ(on-piste)」「オフピステ(off-piste)」に大別できる。どちらも特定のレベルに達していなければ楽しめないが、どちらでも最高のスリルが得られる。
スキーには独特のスリルがあり、これが多くの人が初挑戦から魅了されてしまう理由だ。レッドブル・アスリートのベラ・ベーコンも最初からそのスリルに惹かれたひとりで、「スキーを始めた瞬間から、他の何よりも好きなことになりました」と語っている。
フリースキーシーンの新星、ベラ・ベーコン

フリースキーシーンの新星、ベラ・ベーコン

© Agnieszka Iwanicka

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オンピステとは?

オンピステとは、手入れされた雪面で楽しむスキーを指す。オンピステとはゲレンデ、つまりはスキー場・スキーリゾートを意味し、スキーヤーたちは初心者用・中級者用・上級者用に色分けされているコースを滑走する。
オフピステに挑戦する前に、オンピステのあらゆるコースやラインを快適に滑走できるまで上達しておくようにしたい。また、スキー場には、滑降、あるいはクロスカントリーなど、スキー競技種目別のコースや施設が用意されている場合も多い。

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オフピステとは?

オフピステとは “ゲレンデやコースの外側”、つまりバックカントリーでのスキーを意味する。オフピステスキーでは、未踏・未開のエリアを滑走するので、スキー場では体験できない(意図的に回避されている)急斜面深い雪に遭遇する。そのため、非常にハイレベルなスキースキルを身に付けておくことが “絶対条件” のひとつになる。
通常のゲレンデでは体験できない(スキー場が意図的に回避している)急斜面や深い雪に遭遇できることから、オフピステは熱心なスキーヤーとスノーボーダーたちには「最も純粋な形で自分が愛するスポーツを楽しめるカテゴリー」として捉えられている。多くのスキーヤーにとって、誰も足を踏み入れていないパウダーを延々と楽しめることは天然の白銀世界を満喫する最高の方法なのだ。
女子トップモーグルスキーヤー、ユリア・ガリシェワ

女子トップモーグルスキーヤー、ユリア・ガリシェワ

© Victor Magdeyev/Red Bull Content Pool

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自分に適したスキーの決め方

1:環境の違いを知る

オンピステでのスキーは最高の息抜きになる。スキーリゾートでは丁寧に固められた雪面を滑りながら美しい雪景色を楽しめる上に、滑走を重ねていくうちに新しい友人や知人ができる可能性さえある。しかし、ゲレンデにはゲレンデのルールとエチケットがあることを忘れないようにしよう。
一方で、誰も知らない雪景色を最優先したいなら、オフピステがそのような雪景色に出会える数少ない方法のひとつになる。オフピステでは息を呑むような絶景が楽しめる上に、人が少なく静かで、心の平穏も手に入る。鳥の鳴き声やスキーで雪を踏みつける音など、ゲレンデでは中々聞けない音まで聞くことができる。

2:自分のスキルレベルを知る

オフピステを安全にスキーするためには、かなりのフィジカルフィットネスが必要になる。整備されていない雪面ではスピードがかなり出るため、スキーをコントロールする技術と素早い反射神経が “絶対条件” に含まれる。スリルが好きだからという理由だけでオフピステに挑むのはNGだ。
オフピステに挑戦できる条件を満たしていなくても問題ない。オンピステはスキルアップに最適で、スキーに必要な持久力・耐久力を培うのに適している。いずれはオフピステに挑戦したいと思っているなら、まずは、スキー場に用意されている上級者用のモーグルコースや滑降コースで高速ターンの練習を十分に積んでおきたい。
アリアナ・トリコミ

アリアナ・トリコミ

© Tobias Zlu Haller/Red Bull Content Pool

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スキーをより楽しむためのアドバイス

1:テクニックを磨く

オンピステ・オフピステを問わず、正しいフォームを手に入れれば、さらに楽しめるようになる。オンピステとオフピステそれぞれに必要なテクニックの僅かな違いが分かるようになるからだ。
たとえば、整備されているオンピステのコースでのターンでは、外側(谷側)のスキーに体重を乗せていく必要があるが、オフピステでは深い新雪を相手にするので、両足に均等に体重を乗せていく。これができないと身体が沈み込んでしまう。
オンピステ・オフピステのテクニックを向上させるには、プロに教えてもらうのが良いだろう。スキーインストラクターからレッスンを受ければ、貴重な第三者からの意見をもらうことができる。正しいフォームとテクニックが身についているかを確認してもらいつつ、長年の経験から得たアドバイスを提供してもらおう。
バンフ国立公園を攻めるジョン・コリソン

バンフ国立公園を攻めるジョン・コリソン

© Christian Pondella/Red Bull Content Pool

2:正しいギアを使用する

オンピステで使用するスキーは基本的に幅が狭くてクイックターンに適している。一方、オフピステで使用するスキーは幅が広くて滑りやすい
また、スキー板と雪面までの距離にも違いがある。一般的なオンピステ用スキー板はキャンバー(中央が浮いているシェイプ)になっており、スキー板全体に圧がかけやすく、鋭いターンが簡単にできる。
一方で、オフピステ用スキーはロッカー / リバースキャンバー(両端が浮いているシェイプ)になっている。このようなシェイプは雪面との接触面積が小さくなるため、雪面を浮いて滑るようなユニークな感覚が得られる。この感覚がオフピステスキーヤーたちにとっての大きな魅力になっている。
スキーを最高の形で楽しみたいなら、雪面に合わせて最適なギアを用意する必要がある。ギアにはスキー板はもちろん、ストックブーツなども含まれる。スキーブーツはスキー板に装着できて、安全に固定できるものが良い。フリーライド用ストックはオフピステに欠かせない。また、どちらのスキーを楽しむかは関係なく、ヘルメットを装着するようにしたい。

3:安全を確保する

バックカントリーを攻めたいならヘルメットだけでは不十分だ。雪崩関連の安全確保もオフピステの “絶対条件” で、雪崩用ビーコンスノーショベルプローブ(ゾンデ)エアバッグは必携だ。また、これらすべての使用方法を学んでおく必要もある。オフピステに挑む前に「雪崩対策」についてレッスンや講座を受けておこう。
また、オフピステでは単独行動は厳禁なので、仲間ローカルガイドと一緒に行動しよう(言語が通じないエリアは特に)。オンピステでも基本的には複数で行動したい。コースで他のスキーヤーを見かけるかもしれないが、危機管理のために仲間と一緒に行動しよう。
また、天候と雪の状態を事前にチェックしておく必要がある。オフピステではこれらは特に重要だ。想定外の状況に遭遇する可能性が高い。また、大雪のあとの急激な温度上昇には何よりも注意が必要だ。このような天候の変化は雪崩に繋がる可能性が高い。尚、オンピステでも天候のチェックは不可欠だ。事前に情報を収集して最適なプランを用意しておこう。
【Red Bull Homerun】の参加者たち

【Red Bull Homerun】の参加者たち

© Richard Ström/Red Bull Content Pool

4:自然と現地をリスペクトする

雄大な自然を訪れることは、他人の家を訪れることと同じだ。到着したときと同じ状態で立ち去るようにしたい。手つかずの自然はバックカントリースキー最大の魅力のひとつなので、この感覚は絶対に忘れないようにしよう。以下の「Leave No Trace / 立つ鳥跡を濁さず」の7カ条を覚えておき、必ず実践しよう。
  • 現地のルールや状況を事前に調べて準備する
  • 移動やテントには安定していて安全な地形を選ぶ
  • 持ってきたものを持ち帰る(トイレ関連も含む)
  • 見つけたものを持ち帰らない
  • 火の使用は最低限に抑える
  • 野生生物に敬意を払う
  • 他の訪問者に敬意を払う
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まとめ:自分のレベルに合わせる

オンピステ・オフピステにはそれぞれの魅力とスリルが備わっている。しかし、どちらも最初に自分のレベルを冷静に判断することが重要だ。自分のレベルに合った地形を選択しよう。自分のレベルに合っていれば、マナーとルールを守っている限り、どちらでも最高のスキーが楽しめるはずだ。
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