陸上競技
棒高跳びのプロセス:世界記録保持者アルマンド・デュプランティスがテクニックを解説!
棒高跳びの屋内・屋外世界記録保持者でオリンピック王者のアルマンド・デュプランティスが、パーフェクトジャンプに必要なテクニックを動画とテキストで解説!!
棒高跳びは最も複雑且つテクニカルな陸上競技のひとつだ。棒高跳びのアスリートはスピード / ストレングス / テクニック / アジリティのすべてを極めなければならない。さらには、本物の度胸も必要になる。
棒高跳びは、アルマンド・“モンド”・デュプランティスが極めているアートフォームだ。世界記録保持者であり、誰もが認める棒高跳びの達人であるデュプランティスが、棒高跳びに必要なテクニックを説明し、最も重要な要素を超スローモーションで解説してくれた。ページ最上部の映像をチェックして、彼の驚異的な跳躍を可能にしているプロセスを学ぼう。
26分
The Next Centimeter
Discover what it takes for pole vaulter Armand ‘Mondo’ Duplantis to raise the bar – one centimetre at a time.
2020年初頭に収録されたこの映像の冒頭で、彼は「世界記録を更新したい」と語っている。それ以来、デュプランティスは屋内・屋外の両方での世界記録を10回以上更新し続けてきた。直近では、2025年にフランスで開催されたAll Star Percheで6.27mに更新している。
棒高跳びのプロセスは、素人目にはクレイジー且つ複雑で、不可能に思える。しかし、デュプランティスにとっては、これが日常茶飯事なのだ。パーフェクトジャンプを生み出すために必要なプロセスを、デュプランティス本人が以下に解説する。
デュプランティスが優勝を飾ったMondo Classic 2025のハイライトをチェック!
26分
Pole vaulting highlights from Mondo Classic
The world’s best pole vaulters compete at Armand Duplantis’s signature event on his home turf in Sweden.
01
スタート
棒高跳びは、助走の最初の一歩から組み立てられる。良好な姿勢を維持しながら、爆発的且つパワフルなスタートを切る必要がある。非常に細かい部分だがパーフェクトにまとめなければならない。
02
助走
助走をパーフェクトにまとめることは極めて重要だが、デュプランティスにとってこれを説明するのは難しいようだ。
「肝心なのはリズムです。私の頭の中にはリズムが刻み込まれていますし、正しい助走ができているときはランウェイでそのリズムを感じ取ることができます」
03
ポールプラントと反転
ジャンプ全体の起点となるのがポールプラント(ポールをボックスに突っ込む動作)だ。
「ポールがボックスの奥に届いたら、そのあとは身体が自然に反応していきます」とデュプランティスは説明する。
極めて高度なテクニックが必要となるのはこの瞬間だ。ポールに大きな力を加えなければならないが、そのあとに空中で反転するときは腕を引き込まなければならないため、腕を長時間固定することはできない。
「反転では高度なテクニックとタイミングが重要になりますが、フィジカルストレングスも大きく関係します。私は出来る限り早く逆さまになり、ポールに対して平行な姿勢を取るようにしています。このとき身体が最も高い位置に達します」
04
バーを越える
ほとんどの作業は、この時点までにすでに完了している。いったんポールから手を離したら、あとは身を任せるのみだ。腕と胸を動かしてバーをかわすことを除けば、アスリートにできることは何もない。
バーを越えた瞬間に成功したかどうかが分かる。バーが動かないままならクリアとなり、身体の力を抜いて自由落下を楽しめる。
デュプランティスが出演したポッドキャスト【Mind Set Win】のエピソードをチェックして、メンタルストレングスを高めるための彼のテクニックを学ぼう!
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