"ポリゴン丸出し"が逆にクール!?  いますぐ入手できるワイルドなレトロPCゲーム4選
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「ポリゴン丸出し」が逆にクール!?  いますぐ入手できるワイルドなレトロPCゲーム4選

"実写と見紛うゲーム画面"に見慣れた昨今、かえって新鮮に映るのは「いかにもゲームです」という3D(ポリゴン)グラフィックで描かれた、往時のビデオゲームたちだ。
Written by 戸塚伎一
公開日:
ローポリゴン(少ないポリゴン数)、ローレゾリューション(低解像度)の3Dグラフィックが昨今、ビデオゲームの"そういう表現スタイル"のひとつとして、インディーゲームを中心に定着しつつある。
UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンの充実により、個人・小規模チームのデベロッパーでも一定水準以上の3Dゲームを容易に制作できるようになったことが、技術面での要因だ。
『INTER STATE '76』のゲーム画面。粗いポリゴンがいま見ると非常にアート的でもある。
『INTER STATE '76』のゲーム画面。粗いポリゴンがいま見ると非常にアート的でもある。
そこに、1990年代中盤から2000年代初頭あたりのPC・ゲーム機がリアルタイムレンダリングしていた3Dグラフィックの質感やムードに"ノスタルジー"を見出す、極めてパーソナルな解釈が加わったことで、現在30歳前後の世代のゲーマーをハッとさせるスタイルが誕生した……というのが、筆者の解釈だ。
極まった2Dピクセルアートのような細密さもなければ、HDR(High Dynamic Range)レンダリング実装以降の3Dグラフィックのような視覚的リッチさにも欠ける、まさに"過渡期"ならではのクオリティ。
それでも当時の最先端として、大小さまざまなデベロッパーのクリエイターが心血を注いで作り上げたビジュアル世界にはたしかな熱量がこもり、見ようによっては、抽象度の高い洗練されたアートとも受け取れる。
(余談だが、2005年にゲームキューブ用ソフトとしてリリースされたグラスホッパー・マニュファクチュア開発のゲーム『Killer7』は、当時の3Dグラフィックのそうした側面を表現手法として意識的に用いた、極めて先見性の高い作品といえる)。
今回は、そんな時代を代表する3Dゲーム4タイトルを、象徴的なスクリーンショットとともに紹介する。
これらはすべて、海外のビデオゲーム配信プラットフォーム"GOG.com"で安価で販売され、現行のWindows PCでプレイ可能だ(※使用PCによっては特殊なDLLファイルを別途入手する必要あり)。
英語版のみの配信だが、当時遊んだ懐かしさや、スクリーンショットが醸し出す"謎の迫力"に惹かれたら、臆することなく購入をおすすめしたい。
また、当コラムの最後には、"GOG.com"の簡単な利用ガイドをまとめているので、そちらも参考に!
『ウィッチャー』シリーズの開発で有名なポーランドのゲーム会社"CD Projekt"が運営母体となっているGOG.com。
『ウィッチャー』シリーズの開発で有名なポーランドのゲーム会社"CD Projekt"が運営母体となっているGOG.com。
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◆◆◆『Tomb Raider』

【ゲーム進行に必要な英語理解度】★☆☆☆☆
発売年:メーカー:GOG.com販売価格:ダウンロードサイズ:
約242MB1996年Core Design$9.99
備考:※シリーズ初期3部作セットの『Tomb Raider 1+2+3』として販売
『Tomb Raider』
『Tomb Raider』
『Tomb Raider』
『Tomb Raider』
『Tomb Raider』
『Tomb Raider』
休止期間を挟みながらも今もなおシリーズ作が開発され、2018年には新作映画が劇場公開されるなど依然高い人気をキープする『Tomb Raider(トゥームレイダー )』シリーズ。
美貌と身体能力に恵まれた女性冒険家・ララ・クロフトが世界各地の遺跡を舞台に活躍する……という内容だが、シリーズ初期のタイトルでは、ララの美貌の再現はなかなか難しかったようだ。
それでも不動の人気を確立できたのは、広大な3D空間を舞台にしたパズル要素の強いアクションゲームとしてのやり応えと、"戦う現代的な女性主人公"像の新規性があったからに他ならない。
当時の多くのゲーマーは、本作に触れることで「ゲームプレイ中、躍動する女性の後ろ姿(主にヒップライン)を観賞し続けられる幸せ」に目覚めたはずである。
(C)Square Enix Limited, 1996-1998 Tomb Raider (C)Square Enix Limited, 1996 Tomb Raider II (C)Square Enix Limited, 1997 Tomb Raider III: The Adventures of Lara Croft © Square Enix Limited, 1998

◆◆◆『Interstate ’76® The Arsenal』

【ゲーム進行に必要な英語理解度】★★★☆☆
発売年:メーカー:GOG.com販売価格:ダウンロードサイズ:
約596MB1997年Activision$5.99
備考:※正常に動作させるには旧型PC用のグラフィックAPIが必要
『INTER STATE '76』
『INTER STATE '76』
『INTER STATE '76』
『INTER STATE '76』
『INTER STATE '76』
『INTER STATE '76』
1970年代に流行した高出力エンジン搭載のゴージャス自動車"マッスルカー"をはじめ、さまざまな車両を操縦できる3Dカーアクションゲーム。
自由に走行できるフィールド内でミッションをこなすとストーリーが進行……というシナリオモードの構成は、『グランド・セフト・オート』シリーズなどのオープンワールドタイプのゲームに通じるものがある。
本作は1995年リリースのロボットアクションゲーム『MechWarrior 2: 31st Century Combat』(Activision)のエンジンをベースに開発されたとのことで、3Dグラフィックの質感は同時期リリースのものよりもチープだが、サウンド面で盛り上げられるワイルドな70年代ムードにマッチしている。

◆◆◆『Die By The Sword + Limb From Limb』

【ゲーム進行に必要な英語理解度】★★☆☆☆
発売年:メーカー:GOG.com販売価格:ダウンロードサイズ:
約463MB1998年Activision$9.99
備考:※正常に動作させるには旧型PC用のグラフィックAPIが必要
『Die By The Sword + Limb From Limb』
『Die By The Sword + Limb From Limb』
『Die By The Sword + Limb From Limb』
『Die By The Sword + Limb From Limb』
『Die By The Sword + Limb From Limb』
『Die By The Sword + Limb From Limb』
デミヒューマン(亜人種)の一団にさらわれたパートナーを救うため、単身クリーチャーの巣窟に挑む剣士を操るアクションアドベンチャー。
ゲーム内容はタイトルの通り、手持ちの剣で目の前に立ちはだかる敵をひたすら倒していくというもので、さまざまな操作スタイルが用意されている。
中でも特徴的なのは、特定のインターフェースで主人公キャラの上半身の動きを無段階的に制御する"VISM"スタイル。
思ったように操れないもどかしさと、バシッと攻撃できた時の爽快感が表裏一体となった、ワイルドなプレイ感覚を味わえる。
グラフィックは、テクスチャーがしっかり描き込まれている反面、モデリングの大雑把さが目立つ、いかにも過渡期といった印象の質感。
攻撃の当たり具合では自他ともに五体がバラバラになるわりと厳しめなゴア表現があるものの、それほど凄惨に感じないのは、ひとえにモデリングの問題だろう。
(C)1998 Treyarch Invention. Portions (c)1998 Interplay Entertainment Corp. Interplay Entertainment Corp. All rights reserved.

◆◆◆『POSTAL 2』

【ゲーム進行に必要な英語理解度】 ★★★★☆
発売年:メーカー:GOG.com販売価格:ダウンロードサイズ:
約2.2GB2003年Running With Scissors$9.99
『POSTAL 2』
『POSTAL 2』
『POSTAL 2』
『POSTAL 2』
『POSTAL 2』
『POSTAL 2』
アメリカのとある地方にあるゲーム会社のうだつの上がらない社員"ポスタル・デュード"となって、ごくごく日常的なお使いミッションをこなしていく日常シミュレータ。
ゲーム内でシミュレートされているのは、「引火物に火をつけたら爆発する」、「人を蹴ったら蹴られた相手は倒れて叫んで逃げ出す」、「警官の目の前で武器を所持していたら逮捕される」……といった物理的・倫理的な事象だけではなく、「列に並んでいたら横入りされる」、「目の前で勝手に他人同士の喧嘩が始まる」といったような、ちょっとイラッとする場面も含んでいる。
それらをどう受け止めるかによって幅広いゲームプレイを展開できるのが最大の特長だ。
本作で使用しているゲームエンジンは2003年当時の最新鋭だった"Unreal Engine 2"ということで、今回紹介している他の3作品とは段違いの表現力である。
とはいえ、現在の一般的な3Dグラフィックと比較すると、何とも中途半端な印象の水準。
当時リアルタイムでプレイしていた筆者は、本作のバイオレンス表現に大いにビビりまくっていたが、いま改めてプレイすると、ただただシュールな世界観を純粋に楽しめるのかもしれない。
(C)2009, RWS Inc. All Rights Reserved. POSTAL(R), Champ?, Krotchy?, Postal Dude?, the Running With Scissors name and the Running With Scissors logo are registered trademarks of RWS Inc. in the United States and/or other Countries.

●GOG.comの利用ミニガイド

設立当初は古き良きゲーム(Good Old Games)を専門に販売するプラットフォームだったが、現在では最新ゲームやインディーゲーム、映像作品なども扱っているGOG.com
購入したソフトウェアを直接ダウンロードしてスタンドアローンで起動できるほか、Steam(アメリカのValve社が運営するPCゲーム配信プラットフォーム)のように、クライアントソフトウェア「GOG Galaxy」を通してのダウンロード・ライブラリ管理・マルチプレイ・ソーシャルネットワーク機能にも対応している。
GOG Galaxyの画面。ゲームのインストールや起動がスムーズに行える。
GOG Galaxyの画面。ゲームのインストールや起動がスムーズに行える。
扱っているゲームソフトは海外版のみで、サイトの日本語ページも用意されていない(※2018年4月時点)。
会員登録手続きなどの基本的な操作は、インターネットブラウザの翻訳機能などを活用すれば問題なくできるだろう。
ソフトウェア購入時の支払い方法は、クレジットカードや、PaypalやSkrillといったインターネット決済サービスに対応しているほか、Pay-easy(ペイジー)やコンビニ支払いといった国内サービスにも対応しているので、思ったよりもとっつきやすいだろう。
購入時の注意点としては、今回紹介したような古めのPCゲームは、Windows OSのバージョン由来のトラブルが発生しやすいということ。
正常に動作させるには、GOG.comサイト内のトラブルシューティングページを参考にしたり、サポートへの問い合わせが必要になる可能性が高いのは覚悟しておこう。
手を尽くした結果トラブルを解消できなかった場合は、購入から30日以内であれば返金されるサービスが導入されていることも追記しておく。
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