レッドブル=ボーラ=ハンスグローエに所属するプリモシュ・ログリッチが2026シーズンのグランツール最終戦となったブエルタ・ア・エスパーニャ(以下、ラ・ブエルタ)で個人総合2位を記録した。
レムコ・エヴェネプールがツール・ド・フランス2026の個人総合2位を獲得してから約1ヶ月後、ラ・ブエルタを過去4回制しているスロベニア人ライダーは、総合首位のエンリク・マスからわずか2分15秒遅れでスペイン・グラナダのフィニッシュラインを通過した。ログリッチに続く3位にはフェリックス・ガルが入った。
「最終結果は良かったと思います。私には勝利と呼べるものです」と最終ステージ終了後にインタビューを受けたログリッチは振り返った。「ゴールまでは厳しかったですし、この結果が得られるとは思っていませんでした」
困難を乗り越えて
ラ・ブエルタを過去4回制しているログリッチだが、今年は優勝候補から外れていた。トレーニング中のアクシデントによって始動が遅れたログリッチは理想的なトレーニングを積むことができなかったのだ。しかし、彼はすぐに個人総合優勝争いに食い込んでいった。
ログリッチのカギとなったのは我慢であり、レースが刻々と変化する中、彼は常にその中に身を置いてじっとタイミングを待った。そして最終週に入るとこの我慢が報われ、総合首位を視野に入れて最後までマスにプレッシャーをかけ続けた。
ラ・ブエルタ2026のログリッチ
ラ・ブエルタ2026最大の転換点は第8ステージだった。個人総合首位に立っていたツール・ド・フランス優勝5回を誇るタデイ・ポガチャルがクラッシュでリタイアしたのだ。優勝候補筆頭のリタイアによって個人総合優勝の行方が分からなくなると、母国開催のアドバンテージを得ていたマスが首位に立ち、ログリッチがそのライバルのひとりとして浮上した。
マスはログリッチを寄せ付けなかったが、ログリッチは最終週に向けて差を縮めるチャンスを伺っていた。そしてそのチャンスが個人タイムトライアルの第18ステージで訪れた。
ファイナルプッシュ
ログリッチは個人タイムトライアルの第18ステージで4位に入り、マスとのタイム差を33秒縮めることに成功。最終盤の山岳ステージ群を前に2人の差はわずか1分37秒となった。
この結果によって勢いを得た翌日、ログリッチは “やるべきことがある” ライダーに変わったように見えた。そしてペニャス・ブランカスの最終クライムでの残り2kmでログリッチはアタックを敢行。しかし、マスはログリッチを読み切っており、2人は同時にフィニッシュラインを通過した。
第20ステージにもまだ逆転のチャンスは残っていたが、より強力な脚を備えていたのはマスで、最終クライムでログリッチを振り切ってタイム差を2分15秒まで拡大することに成功。一方、ログリッチはガルを抑え、個人総合2位を確実にしようとした。
この結果、最終第21ステージでは「確実にゴールしてグランツール表彰台を手にする」ことが目標となった。ログリッチは見事に個人総合2位でフィニッシュして目標を達成し、過酷な3週間を経てレッドブル=ボーラ=ハンスグローエにまたも強力なリザルトを持ち帰ることに成功した。ログリッチは次のようにコメントした。
「チームとともにベストを尽くしました。エンリクとムビスターチームはおめでとうございます。勝利に相応しかったです。今日の2位表彰台が私たちにとっての勝利です」
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