『Time Drop』:ニック・ゲッパーが1929年のフリースキードロップを写真で再現!

Czech RepublicLuční Bouda, Czech Republic

1929年、オットー・ベラウアーがペツ・ポト・スニェシュコウ(チェコ)に位置するホテル(ルシニ・ボウダ / Luční Bouda)の屋根から木製スキーで飛び降りた。このフリースキー黎明期のユニークな瞬間は、当時としては珍しいことにカメラで記録された。

それから約90年後の2020年、この写真の存在を知ったレッドブルがニック・ゲッパーと組んで、この記念すべき瞬間とフリースキーのパイオニアたちを讃えるオマージュフォトの撮影に挑んだ。

4分時を超えたジャンプ1929年に撮影されたとある写真。そこには、チェコ共和国の5階建てのホテルの屋根からスキージャンプを披露するオットー・ベラウアーの姿があった。一世紀近くの時を超え、フリースタイルスキーヤー、ニック・ゲッパーがその再現に挑む。(日本語字幕)
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2019年、フォトグラファーのイルジー・シメチェクルシニ・ボウダホテルに数日間滞在した。その滞在中、過去の思い出や記録が飾られているホールを通りがかったシミチェクは、その中の1枚の写真に興味を持った。
その写真は、ホテルの屋上からスキーでドロップしているスキーヤーの姿を捉えていた。ルシニ・ボウダホテルは4階建 — ドロップの高さは18mだった。その写真には「オットー・ベラウアー:1929年」と記されていた。
「あの写真に気が付いたあと、こういう撮影ができたら面白いだろうなと思ったんだ」とシメチェクは振り返っている。
誰かがやったことなら再現は可能だ。シメチェクは当時に戻り、チェコのフリースキーのパイオニアたちへのオマージュフォトを撮影するというアイディア『Time Drop』を思いつくと、モダンなデジタルカメラで約90年前のチャレンジを再現することにした。
2020年 vs. 1929年
2020年 vs. 1929年© Jiří Šimeček/Red Bull Content Pool

フリースタイルの歴史を遡る

シメチェクはこのアイディアを長年自分の中に留めていた。なぜなら、ホテルのオーナーたちがどのような反応示すか分かっていなかったからだ。シメチェクは「随分長い間頭の中に留めていたよ。オーナーたちの反応が少し心配だったからね」と振り返っている。
しかし、シメチェクが心配する必要はなかった。オーナーたちは非常に前向きに『Time Drop』プロジェクトを受け止めてくれたのだ。そもそも、ルシニ・ボウダホテルは長年に渡り冒険家やスキーヤーたちから愛されてきたホテルで、このホテルで有名になったのはブレラウアーだけではなかった。たとえば、アドルフ・ベルガー(1882年~1962年)もこのホテルの滞在中に “スキーキング” というニックネームを得る活躍を見せた。

『Time Drop』関係者

ニック・ゲッパーオリンピックX Gamesで数々のメダルを獲得した米国人レジェンドフリースキーヤ
ニック・ゲッパー
ニック・ゲッパー© Jiří Šimeček/Red Bull Content Pool
イルジー・シメチェクはプロスポーツフォトグラファー。MCH Photoのメンバーとして活躍しているシメチェクはダカール・ラリー公式動画にも関わっている。
イルジー・シメチェク
イルジー・シメチェク© Jiří Šimeček/Red Bull Content Pool
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