ブレイキンは埃くさいブロンクスのストリートから生まれた、情熱、レジリエンス、変化を組み合わせたダンスだ。
環境に恵まれない若者たちが社会的立場を得るための手段として誕生したあと、クルーから個人へとフォーカスを変えながらそのナラティブを拡大していき、現在はB-BoyとB-Girlが揃って活躍するようになっている。
その長い旅路を通じて、ブレイキンはアートとスポーツの間を揺れ動いており、揺れるたびにその境界線を再定義してきた。そして、ブレイキンが世界最大級の競技場で開催されるようになっていく中、そのナラティブは決して止まることのないヒップホップカルチャーの鼓動をすべて記録してきた。
26分
第7話: ブレイキン
ブロンクスの裏庭からRed Bull BC Oneのような世界的な舞台へと発展したブレイキンの進化に迫る。
01
ブロンクスから世界へ:ブレイキンの誕生
1970年代、ニューヨーク・シティの活気溢れる行政区から新たな表現方法が誕生した。最も荒れていた頃のブロンクスからヒップホップとして世界に知られることになるカルチャーのリズムとビートと血が生み出されたのだ。
ブレイキンはそのヒップホップカルチャーの構成要素のひとつで、このアクロバティックなダンスもヒップホップと同じくのちに世界に知られるようになった。
しかし、重力を否定するスピンや高速のフットワークが特徴的なブレイキンはただのダンスではなかった。ライフラインだったのだ。環境に恵まれない若者たちにとってブレイキンは動きではなく叫びであり、自分たちを見過ごしがちな世界における自分たちの存在と意味を伝えるための大胆不敵な宣言だった。
Basta Rhymesは「静かに始まったヒップホップがここまで来るとは誰も予想していなかったと思うが、グラフィティ、DJ、MC、ブレイキンを問わず、すべてにおいて進化は不可欠だ」と語っている。
また、すべてのアートフォームと同じようにブレイキンの本質も自由にある。Basta Rhymesは「ブレイキンにルールはない。さらに良くするためのものを除いて、ルールはひとつも存在しないんだ」と続ける。
ブレイキンはブロンクスの地理的境界線あるいはそこに住むローカルレジェンドたちだけに限定されるものではなかった。ブレイキンはひとつのアートであり、成長してオリジナルを超える可能性を秘めた表現手段だった。
Basta Rhymesが強調する。「成長は不可欠だ。ブレイキンを地元だけのもので終わらせたい奴なんていない。みんながブレイキンを世界に広めようと努力しているのはブレイキンを成長させたいからだ」
Alien Nessは次のように語っている。
「ブレイキンの根底には “抜け出したい” という強い思いがある。当時のブロンクスは荒みきっていた。そこからすべてが始まったんだ。ブロンクス・リバー・プロジェクトのバトルはレベルが高く、パーティも最高だった。金が目的ではなかった。競い合うことも目的ではなかった。有名になることがすべてだった。地元のナンバーワンを目指していたんだ」
その後、ブレイキンはワールドワイドデビューを最高の形で迎えることになった。1984年、世界最大のスポーツイベントの閉会式でライオネル・リッチーとブレイカー200人がパフォーマンスをしたことで、ブレイキンはワールドワイドデビューを飾ったのだ。
「あのテレビ中継がブレイキンの世界進出を後押しした」とAlien Nessは振り返る。ブレイキンがブロンクスのストリートから世界中のリビングルームへ進出した瞬間だった。
02
ダンスフロアの結束:クルーバトル
ブレイキンのダイナミックな世界では、ブレイカーひとりひとりがダンスフロアにユニークな才能を持ち込むクルーバトルも非常に魅力的だ。クルーはただの個人の寄せ集めではない。クルーは結束力の強いひとつのユニットであり、情熱、リスペクト、仲間意識で強く繋がっている。
Logistxは「クルーバトルではエナジーとバイブスがよりフォーカスされます」と簡潔にまとめ、Busta Rhymesはクルーバトルの本質について次のように続ける。
「クルーで一緒にパフォーマンスするのは最高だ。それぞれがそのときにプレイされている楽曲に合わせて自分の役割をまっとうする。それだけだ。クルーメンバーの間に発生するケミストリーが重要だ」
ソロパフォーマンスでは個人が表現し、個人でクリエイティビティをコントロールするが、グループパフォーマンスでは全員で責任を共有し、全員でクリエイティビティをコントロールできるのでリラックスできる。Busta Rhymesが続ける。
「言うまでもなく、ソロでは自分のパフォーマンスやクリエイティビティの方向性を自分でコントロールできるが、俺はグループで活動するようになって大きく進化できた。進化は自分の成長を支えている要素のひとつだ」
Alien Nessの記憶によれば、クルーバトルの進化は1990年代から始まっている。
「1990年代からクルーが地元のイベントでバトルするようになった。個人の自己表現に過ぎず、一時的な流行に思えたものが、スポーツへと変わっていったんだ。それでもブレイキンはまだまだアンダーグラウンドだった」
個人の自己表現から競技性のあるスポーツへの変化がクルーにスポットライトを当てることになり、チームワークや戦略、スキルのバラエティが強調されるようになった。Phil Wizardはクルー内のスキルのバラエティについて次のように説明する。
「クルーはスペシャリストの集まりです。特定の何かを得意としている人たちが集まり、それぞれの得意分野を持ち込むのです。パワームーブが得意な人がいれば、スタイルが得意な人がいますし、音楽性が優れている人もいます」
このような多様性がクルーバトルの魅力を深めている。個人の才能だけではなく、メンバーたちがお互いを補完し合うことで彼らは強力な集団としてダンスフロアで機能するのだ。
VHSテープ時代にブレイキンを世界に広める助けとなったクルーバトルとしては、Freestyle SessionやBattle of The Yearが挙げられる。当時はまだソロバトルはレアだった。
Battle of The Year 2018のリプレイをチェック!
03
Red Bull BC One:クルーからソロへ
2004年はブレイキンの歴史において重要な年になった。【Red Bull BC One】が誕生したことで、世界中のブレイカーたちが自分たちの技をレベルアップし、それぞれの才能を世界に披露する舞台が整ったのだ。Alien Nessは次のように振り返っている。
「それまでのイベントはジムのような小さな場所で開催されていた。【Red Bull BC One】がブレイキンに大規模なプロダクションを持ち込んだんだ」
そのスケールとワールドクラスのプロダクションが名声に繋がるムードを作り出した。Alien Nessが当時の【Red Bull BC One】の魅力について続ける。
「【Red Bull BC One】はブレイキンのレベルが非常に高く、あらゆるB-Boyが “あのイベントに参加したい” と思っていた。ヘビー級王座決定戦のようなものだったから、参加したくないと思う奴はいなかった。ブレイカーに目標を与えたんだ。“年1回開催されるあのイベントに出るぞ!” とね」
26分
Red Bull BC One ABC
あらすじ: 唯一無二のダンスイベントの全てを学ぼう。Red Bull BC Oneとブレイキンの始まりから世界各地でバトルが行われるようになった現在までを振り返っていく。ヴォリュームを上げて楽しもう!【過酷なスポーツの基本(シーズン1/日本語字幕)】
【Red Bull BC One】はブレイキンへの注目度を高めると同時に、ブレイキンシーン全体に革命を起こした。Phil Wizardが説明する。
「現在世界で最も権威のある1on1バトルとなった【Red Bull BC One】は、1on1にフォーカスした初めてのイベントでした。グラディエーターの対決のようなフォーマットと “世界一を決める” というコンセプトを用意したことが、ブレイキンシーンのフォーカスをクルーから個人へ移すことになりました」
クルーバトルがブレイキンシーン全体のスピリットを讃えるのに対し、【Red Bull BC One】は個人にスポットライトを当てることでブレイカーたちを新たな高みへと押し上げていった。Amiがファンとしてこのイベントを視聴していた頃を振り返る。
「【Red Bull BC One】を初めて視聴したときはただのファンでした。ブレイカー全員がクールで、ただ見るだけで楽しかったですね。同じステージに立てるとは思っていませんでした」
Lilouは1on1バトルの厳しさについて次のように説明する。「1on1ではスキルを磨く必要に迫られますが、スキルだけではなくて戦略的に考える必要もあります」
こうして戦略とスキルが重要視されるようになると、ブレイキン自体が再びレベルアップすることになった。
04
レベルアップ:1on1バトルのスキル
【Red Bull BC One】のイベントとしての重要度が高まり、バトルがさらに激しくなっていくと、ブレイカーたちは優勝のためにはスキル、戦略、洞察力が不可欠であることを理解するようになった。
Busta Rhymesはヒップホップカルチャーの様々な構成要素を引き合いに出しながら、それぞれのバトルの心理面について「DJバトル、ブレイキンバトル、MCバトル、グラフィティバトルを問わず、やることは同じだ。相手を読んで、相手の感情を揺さぶるんだ」と説明する。
1on1では相手の心理を読み取って感情に揺さぶりをかけることがバトルの中にバトルとなっているのだ。Alien Nessがこの “メンタルのチェス” について補足する。
「相手に恐怖を感じさせ、相手の感情を支配することで勝利を得られる。相手を感情的にできれば、それだけ勝てるチャンスが増える」
しかし、ブレイキンは相手の感情を揺さぶることがすべてではない。自分を作り直していくことも重要だ。Alien Nessはトップレベルのバトルにおける激しいプレッシャーと戦略を次のように解説する。
「複数回優勝できるブレイカーが少ない理由は理解できる。ブレイキンで最も難しいのは “自分を作り直すこと” だ。対戦相手のB-Boyの動画を十分に集めて戦い方を考えていく。次の試合に向けて動画を見て研究するボクサーと同じだ。インターネットが普通になった今はこれが特に重要だ」
イノベーションの必要を説くLilouの次の言葉がこのような継続的な進化を強調している。
「自分のムーブとスキルを更新していく必要があります。なぜなら、相手は自分のセットや戦い方を知っているからです」
純粋な才能の他に、ブレイカーは観客を読み、彼らを引きつけ、対戦相手のムーブと感情に揺さぶりをかけることが重要だ。Lilouが続ける。
「観客を引きつけ、彼らをもてあそび、対戦相手をもてあそぶ。すべては勝利のためです」
Shigekixは、完ぺきと完全を求めがちな日本人特有の性質について触れている。
「日本では完ぺきを求める気持ちが強いです」と静かに語る彼は、この完ぺきの探求がブレイカーたちをさらにプッシュすると考えている。下の動画『Breaking Beyond』では、Shigekixが “職人魂” について語っている。
ブレイキンのレベルが高まり続けていく中、トップレベルのB-BoyやB-Girlになるための必要条件がダンスだけではないことが明らかになっている。戦略やマインドセット、そして自己革新へのひたむきな思いなども必要なのだ。ブレイキンは常に進化を続けている。
42分
第4話: Ronnie、東京へ行く
第4話あらすじ: 東京を訪れたラスベガスのブレイカー Ronnieを、Shigekixが迎える。日本のあらゆる文化に見て取れる「職人魂」をテーマに、東京や地元の川崎を案内する。数々のブレイカー達はもちろん、寿司職人から和太鼓グループまで、完璧を求め、ひたすらトレーニングを重ねるストイックな人たちが紹介される。【Breaking Beyond -ブレイキンの世界-(シーズン1)】
05
日の当たる場所へ:B-Girlの台頭
B-Girlへの注目とリスペクトは時間とともに高まっていった。AyumiがB-Boyたちと並んで出場した【Red Bull BC One World Final 2017】のような重要な瞬間を迎えたあとはその高まりはひときわだった。
Ayumiが切り拓いた道に感銘を受けたAmiは、B-Girlの存在の重要性を次のように強調している。
「AyumiはB-Boyと並んでB-Girlがワールドファイナルに出場できることを示してくれました。私もB-Boyとバトルするのは好きですが、B-Girlだけでトップ16が組めたら、大舞台での存在感がさらに高まると思います」
この意見は、B-Girl部門の設立がプラットフォームの追加だけではなく、ブレイキンシーン全体におけるB-Girlの露出と重要性の向上にも繋がっていることを明確に示している。Amiが続ける。
「Ayumiが出場したことでB-Girlのレベルが高まりました。彼女の姿を見て、多くのB-Girlが真剣に取り組むようになり、練習を重ねるようになったのです」
Ayumiの出場から1年後、Amiは新設された【Red Bull BC One World Final】B-Girl部門の初代チャンピオンに輝いた。Logistxは次のように振り返っている。
「Amiがあの年に優勝したのを見て、B-Girl全員にとっての勝利だと思いました。大きな刺激を受けましたね。ライブ配信を視聴しながら “私も優勝したい” と思ったのを覚えています」
4分
B-Girl ラウンド・オブ・16:Ayumi vs. Ami
B-Girls Ami and Ayumi battle head-to-head for a spot in the final of Red Bull BC One in India.
B-Girlの台頭はブレイキンだけに留まるものではなかった。彼女たちはエンパワーメント、注目、否定できない才能のステートメントでもあった。Logistxが続ける。
「私たち全員にとって大きな意味を持っていました。B-Girl全員にとって大きな一歩でしたし、ヒップホップやブレイキンコミュニティにとっても非常に重要な瞬間でしたね」
Alien NessもB-Girlたちがシーンに与えたインパクトの大きさを「彼女たちが再び炎を灯してくれた。魅力を取り戻してくれたんだ」と称賛する。こうしてB-Girlたちのエナジーとクリエイティビティは急速に注目を集めるようになり、観客やファンたちの共感を得ていった。
B-Girlたちが再び炎を灯してくれた。魅力を取り戻してくれたんだ
Phil WizardはB-Girlのバトルの熱量について「正直に言えば、最近はB-BoyのバトルよりB-Girlのバトルを視聴する方が楽しいですね」と語り、その決定的な違いについて次のように説明する。
「長年に渡りB-Boyの方がレベルが高かった分、成長スピードが少し鈍っています。一方、B-Girlの成長スピードは飛躍的に高いのです」
06
情熱と精度:ブレイキンの二面性
ブレイキンの世界は分岐点に位置しており、アートとスポーツ、カルチャーと競技の間を揺れ動いている。進化の必要性を信じるAlien Nessは「ブレイキンは表現手段だが、自分たちがやっていることをネクストレベルへ高めていく必要がある。この考え方はスポーツ的だ」と語っている。
では、その2つのバランスはどうなっているのだろうか? Lilouが的確に回答する。「ブレイキンはスポーツとカルチャーの間に位置しています」
この回答は多くのブレイカーが同意できるものだ。Phil Wizardはさらに踏み込み、次のように説明する。
「競技面だけにフォーカスしていけば、ブレイカーが自分をプッシュするのがかなり難しくなっていきます。なぜなら、ブレイキンは最速や最強を決めるためのものではないからです。クリエイティビティやムーブのバラエティ、オリジナリティも問われます」
Philにとって、ブレイカーはアーティストかアスリートかという議論は結論が出にくいものだ。彼はブレイキンのスポーツ的な側面を認知しているが、「僕にとってブレイキンとは何よりもまずダンス、カルチャー、アートフォームですが、最近はスポーツとして扱われるようになっています」と続ける。
実際、ブレイキンの本質は身体的才能の披露だけではない。ブレイキンでは、ブレイカーが感情や歴史、魂と強く繋がる必要もある。Cloudが語る。「ブレイキンを問わずダンスにムーブは関係ない。大事なのは魂です。魂を込めてダンスすれば観客に伝わります」
Busta Rhymesは独自の考えを述べており、ブレイキンのアドリブ性をラップのフリースタイルに喩えている。
「フリースタイルではどこかへ出向いて、その場でラップする。その瞬間に自分が何を感じているか、何からインスピレーションを得ているかによって、対戦相手にとってのバトルの難易度が決まってくる」
魂を込めてダンスすれば観客に伝わる
このように、ブレイキンシーンはスポーツとアートの両方にまたがっている。ブレイキンは情熱、アドリブ性、身体的要求度がクリエイティビティ、感情、文化的背景と交差することで他では見られないユニークな表現方法となっているのだ。
しかし、スポーツとして扱われようと、アートとして扱われようと、またはこれらの合成として扱われようと、ひとつだけ明確に分かっていることがある。ブレイキンは魂、カルチャー、そして身体強度の表現なのだ。
07
燃え続ける炎:ヒップホップカルチャーは死なず
ヒップホップのようなダイナミックなカルチャーは進化だけではなく、そのルーツを讃えることで繁栄してきた。ヒップホップが誕生したとき、これはただのダンスでも音楽でもなかった。自分たちが疎外されている世界で自分たちの存在を訴えようとする世代の声だった。Busta Rhymesが語る。
「その努力がヒップホップの素晴らしいところだ。このカルチャーの大半は自分たちが置かれていた状況によって生み出された。自分たちでその場で考えながら、手元にあるものでできる限りのものを作っていったんだ」
カルチャーは教え伝えていく必要がある
その場で考えて対応し、生み出していくプロセスはヒップホップの成長を支え続けている要素だが、そのルーツを理解することも重要だ。
「カルチャーは教え伝えていく必要がある」とBusta Rhymesは強調し、すべての世代に次の世代を啓蒙していく責任があると指摘する。この知の共有により、このアートフォームを形作ったスピリットとストーリーが時の流れを耐え抜けるようになるのだ。
しかし、世代間の共有は一方通行ではない。すべての世代がユニークなフレーバーとチャレンジ、アイディアを持ち込んでいる。この学びと教えの循環がカルチャーの活気を保っているのだ。すべてを見てきたBusta Rhymesが続ける。
「ギブアンドテイクだ。こうすることで俺たちは調和を保ってきた。世代間の溝を埋めて、全員でカルチャーを前進させてきたのさ」
過去が現在に教えを説き、学びを得た現在が自己改革し、やがて過去となって未来へ繋げていく。ヒップホップカルチャーはひとつの連続体であり、調和とリスペクト、進歩によって世代間を繋ぐことでそのスピリットを生かし続けているのだ。
08
黄金の夢:ブレイキン、パリへ
ブロンクスの荒々しく脈打つストリートからスポーツの最高峰まで辿り着いたブレイキンのライフサイクルは1周した。
世界最高のスポーツイベントの閉会式での美しいパフォーマンスがテレビ中継され、世界がブレイキンの魅力を垣間見た1984年から数十年が経った今、ブレイキンはただのパフォーマンスではなくなった。その世界最高のスポーツイベントの正式競技になったのだ。
Busta Rhymesは多くの意見を代表して次のように語っている。「相応しくないと文句を言うことはできない。素晴らしい功績だと思う」
パリはただのイベントではない。スポーツとアートにおけるブレイキンの能力を力強く示す機会になる。このイベントにブレイキンが受け入れられた事実は、ブレイキンの進化、レジリエンス、そして多くの人を魅了できる能力の証左だ。
しかし、注目と称賛に留まらず、この大きな一歩には非常に大きな意味が含まれている。Lilouは「ブレイキンで生計を立てられるブレイカーが増えるでしょう。未来に対して希望を持てています」と語る。世界最高の舞台は、多くのブレイカーの才能にスポットライトを当てると同時に数え切れないチャンスを生み出すことになる。
しかし、世界から注目を集めるようになってもブレイキンのハートはルーツに忠実であり続けている。Busta Rhymesはこのスピリットを捉えており、「死ぬまで進化を続けることに俺たちの存在意義がある。俺たちがコントロールできている限り、ヒップホップの進化に限界はない」と語っている。
裏庭から世界的名声までのブレイキンの旅路は苦難と想像、情熱、進化の物語だ。Alien Nessは第一世代のブレイカーの多くが感じているかもしれない畏敬と疑念について次のように説明する。
「近所の裏庭から始まったあと、世界最大のスポーツイベントの観客席に座り、自分と同じことをやっている誰かを応援するようになった。今でも “誰か起こしてくれ!” って感じだよ」
09
【News🔥】Red Bull BC Oneの開催決定&情報解禁!
世界最高峰の1 on 1ブレイキンバトルイベント『Red Bull BC One』の日本大会が今年も開催。
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