【ダカール・ラリー】とはどのようなレースなのか? ラリークロスではどのような地形を走るのか? 世界ラリー選手権(WRC)の優勝はどのように決定するのか?
ラリーレイド、ラリークロス、WRCの違いを簡単に解説しよう!
01
ラリーレイド
ラリーレイドでは、広大な砂漠や岩の切り立った地形、荒れ地を横断するルートを策定しなければならない。スタートからゴールまでがチャレンジとなり、すべての砂丘が究極のテストになる。このカテゴリーでは耐久力が重要だ。長距離を耐え抜き、マシンを管理し、必要に応じて修理もしなければならない。
- 地形と距離:ラリーレイドは長距離が設定されており、全長数百kmのものもある。地形は砂漠や干上がった川床、山岳地帯や岩場など、厳しくて多様だ。
- 日程とフォーマット:ラリーレイドは数日間・数週間に渡って開催され、計時のスペシャルステージが複数含まれている。
- 車両:ラリーレイド用マシンは堅牢で、極限のコンディションに耐えられるようにデザインされている。高い信頼性と耐久性を備えている必要がある。
- 代表的なイベント:すべてのラリーレイドの頂点に立つのが【ダカール・ラリー】だ。2024年は全長7,891kmで開催され、そのうち4,727kmが計時スペシャルステージだった。
02
ラリークロス
ラリークロスは変化を楽しむカテゴリーだ。アスファルトとグラベルまたはダートを組み合わせたショートサーキットを走行するため、ドライバーたちは超高速走行とタイトなコーナーリングを組み合わせる必要がある。通常は4台1組でスタートし、誰よりも早く規定周回数を終えてフィニッシュラインを越えたドライバーが勝者となる。
- 地形と距離:ラリークロスではアスファルトとグラベルまたはダートを組み合わせた短距離のサーキットを走行する。
- 日程とフォーマット:ラリークロスは短期決戦で、数分で勝敗が決まるときもある。伝統的なラリーのように1台ずつスタートする代わりにグループスタートを採用しているのも大きな特徴だ。
- 車両:ラリークロス用マシンは小型で敏捷性に優れており、優秀なコーナリング性能と高速走行性能を兼ね備えている。WRCのラリーマシンと似ているが、大きな違いがひとつあり、エリートカテゴリーのスーパーカーの最大出力は600hpに達する。
- 魅力:ラリークロスはホイール・トゥ・ホイールとオーバーテイクが満載のカテゴリーだ。北欧、オランダ、英国、フランスで高い人気を誇る。
03
世界ラリー選手権 / WRC
公道を使用するWRCでは、ラリーごとに環境が大きく異なる。たとえば、通常は1月のラリー・モンテカルロで開幕するが、翌月にはラリー・スウェーデンで雪の中を走行する。レースフォーマットはタイムトライアルのため、各マシンはスピードと耐久性能を兼ね備えている必要がある。
- 地形とコンディション:WRCラリーでは多様な地形を走行する。シーズンを通じてドライバーたちはアスファルト、グラベル、雪、氷などに挑まなければならないため、高い適応能力を備えている必要がある。
- 距離とフォーマット:WRCでは一般車両通行止めの公道を走行する。各ラリーは複数のステージまたはスペシャルステージで構成されている。ラリークロスのようなグループスタートではなく、タイムトライアルが採用されている。
- 魅力:WRCでオーバーテイクは見られないが、ハイスピードアクションはたっぷりと楽しめる。
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