dodo「RASEN #2」
© Yusuke Kashiwazaki
ミュージック

dodoインタビュー『自分を応援してくれるひとたちにラブを送らないと』

Red Bullがキュレートする“その場限り”のマイクリレー《RASEN》#2 参加ラッパーたちのプロファイル ③
Written by Keita Takahashi
読み終わるまで:3分公開日:
dodo「RASEN #2」

dodo「RASEN #2」

© Yusuke Kashiwazaki

——ラップをはじめたきっかけを教えてください。
いちばん最初にヒップホップに触れたのが小学6年のころです。Flo Ridaの“Low”って曲ですね、はじめに好きになったのは。
そこから高校時代にUMBの2008年か2009年の大会の映像を観て、こんなのがあるんだと思って始めたのが最初。そこからフリースタイルをやり始めて、その延長で曲を作りだした感じです。
——これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?
いまの段階の代表曲は“kill more it”ですね。この曲が自分の曲のなかでいちばん届いてる感じがするし、ほかにこの曲とおなじトピックでラップしてるひとがいないっていうのもあります。
自分のストーリーとも重なってるので、ぼくとしても重要な曲かなと思ってます。
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© Yusuke Kashiwazaki

自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
むずかしいですね……。でも、自分としても特殊な立ち位置だと思います。ポテンシャルはあるけど、シーンになじめてないし、うまく活動ができてない、みたいな。もっとがんばれって思われてるでしょうね。
「RASEN #2」

「RASEN #2」

© Yusuke Kashiwazaki

ただ、これまでは誰にラップを届けるか意識せずに活動してたんですけど、それじゃダメだと思って。
なんで自分の曲がなかなかバズを生めないか考えたときに、やっぱりファンがいないというのがダメなんだなと。それに気づいてからは、自分を応援してくれるひとたちにラブを送らないとなって意識が変わった。そこからいまの活動があるんじゃないかなと思ってます。
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——影響を受けた人物は?
benzeezy(ウェブサイトJPRAP.COMやレーベルrev3.11の主宰者。dodoとはかつて作品の制作をしていた)ですね。自分が多感だったころに出会って、いろいろなことを教えてくれたひとです。
それまで興味がなかった音楽を教えてくれたり、いろんなひとに引き会わせてくれたり。いまの自分の下地を作ってくれたのは間違いなくbenzeezyだと思うし、多大な影響を受けてる。ラッパーとしてのdodoの父親は彼です。
「RASEN #2」

「RASEN #2」

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——今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
自分は今回フリースタイルで挑んだんですけど、やっぱりむずかしかったですね。もう現場で生のフリースタイルみたいなことから遠ざかっていたので。そういう意味では時代の流れみたいなものも肌で感じられたっていうか。
ほかのラッパーのみなさんも活躍されてる方ばっかりなので、おなじ場に立てて光栄です。
——今後の予定と、将来の展望について教えてください。
今年度でいま通ってる職業訓練校を卒業して、来年度からは就職が決まってるんです。なので今年度中にもっといろんな活動をして花を開かせられればなと思ってます。
来年度以降はトラックメイクに重点を置きながら、それでも1年に1枚くらいのペースでアルバムが出せればなと。
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© Yusuke Kashiwazaki

将来的に考えると、たとえば10年後にラップしてるかどうかはわからないですね。もちろん音楽作りには携わっていきたいですけどね。なににせよ、いつかは世界のシーンに羽ばたきたいと思ってるので、いまはその基盤を作ってる最中ということですかね。
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