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© Suguru Saito
ミュージック

ralphインタビュー『はじめから喰うつもりでRASENに』

Red Bullがキュレートする“その場限り”のマイクリレー《RASEN》EP6 参加ラッパーたちのプロファイル ④
Written by Keita Takahashi
読み終わるまで:3分公開日:
今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
はじめから、呼んだのを後悔させるくらい喰うつもりで来ました。基本的に客演で参加するときも誰が一番ヤバいバースを蹴れるかの喧嘩みたいに思ってる節があって、今回もそういうマインドで臨みましたね。
サイファーは初めての経験でしたが、書き溜めてるリリックを作りたい曲用にまとめて修正してパッと録る、普段の制作スタイルの延長線上のように感じました。
RASEN EP6

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ラップをはじめたきっかけを教えてください。
自分がヒップホップを意識して聴いた最初のアーティストはWill Smith。映画が好きな子供だったので、映画で流れてて認識しました。
で、中学生の頃くらいからラップ自体は自然にはじめていたという感じ。まわりにもラップをやってる友達や先輩は一切いなくて、あくまで遊びででしたけど。そこからはじめて音源を前提とした録音をしたのが3年前ですね。
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これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?
自分の感覚としてはこれまでリリースした曲で気に入ってる曲はないですね。
もちろん完成したときは気に入ってますが、すぐに理想が次の段階に上がっているので過去の曲を聴いても「もっと上手くやれたな」と思ってしまいます。強いて言うなら“Backseat”は好きな方に入るかな。
日本語ラップの踊れる曲ってシャバいか、ポップス寄りの曲がほとんどじゃないですか。ガラージはポップさは無いのに体が動いちゃうので気に入っています。
どんなラップやってんのか聞かれた時に挙げるなら“BLACK BANDANA”っすね。Drillのビートに自分のバックボーンや姿勢、フロウや拍の取り方など、自分の特徴になっている要素が詰まっているので分かり易いかなと。
影響を受けた人物は?
音楽的な影響ではMACCHOさんの影響はデカいと思います。時代が変わって、扱うビートが変わっても、言ってることの本質は変わらないじゃないですか。それでいて質も落ちてない。そういう姿勢でいてくれるってことは自分にとって安心できるなと。
RASEN EP6

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今後の予定と、将来の展望について教えてください。
2021年はもう素材は揃ってるので、タイミングでいろいろリリースしていくと思います。
将来的には、実力があるのに表に出たがらない人達が出て来れるような土台を作っていきたいですね。自分も「分かるヤツだけに分かれば良い」とか思ってるタイプでしたが、表に出てみたら案外結果が出せたし、単純にカッコいい人達の音楽が世に出ないのは勿体ないので、改善していきます。
日本語ラップシーンには興味ないけど、ヒップホップというカルチャーには救われたので、それが死んでいくのを黙って見てたくないじゃないっすか。
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