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© Yusuke Kashiwazaki
ミュージック

anddy toy storeインタビュー『自分やみんなが好きなことをできる環境を保つために』

Red Bullがキュレートするマイクリレー《RASEN》EP13 参加ラッパーたちのプロファイル ①
Written by Tetsuro Wada
読み終わるまで:4分公開日:
今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
リスペクトしているアーティストのひとたちばっかりやったし、自分がトップバッターということで楽しみな部分もあり、緊張したところもあったりという感じでしたね。
リリックでは、パーティーとかして遊ぶのも好きだけどしっかり足元を磨いてフレッシュな部分を保たないといけないなという気持ちをシンプルに歌えたのがよかった。部屋で書いたんもあって、家でゆっくりしてるときの気持ちもうまく書けたかなと。
RASEN EP13

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ビートに関しても最初はゴリゴリのがくると思ってたんですけど、自分としてもしっとりと、ゆっくりやりたいなと思っていたので、MAYAKUさんのビートは最高でしたね。
RASEN EP13

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これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?
“LIKE Uss”って曲ですかね。自分のクルーであるDona Jeezyをやりながら、ソロでもやってみようと思って作った曲で、現時点の自分の代表曲かなと思います。なにも考えずに言いたいことを吐き出せたんじゃないかなと思ってて。あの曲を聴くと自由に表現できてるなと思えるというか、初心に戻れる感覚がありますね。
いまはもうちょっと考えることが多くなって、うまく遊べてないヴァースもあったりするんですけど、あの曲を聴くことでまたモチベーションが上がるなと最近も思って。
自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
自分のライフスタイルを書いているところですかね。生きていて感じたことや体験したこと、それにファッションだったりを歌詞にすることで自分へのメッセージにしていることが最近は増えたんじゃないかなと。“こうじゃあかんから、こうしろ”みたいな。自分にだらしないとこがあるので(笑)。
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ラップをはじめたきっかけを教えてください。
地元が姫路なんですけど、19歳くらいのときにDona Jeezyのメンバーのひとりにむりやりラップさせられるみたいな感じではじめましたね。そこで褒められたから続けてるっすけど、当時も意外とできるじゃんって自分でも思ったっすね(笑)。
それまではずっとスケボーをやってたんですけど、supremeとか着てスケートしたりラップしてたodd futureを知ったことはひとつのきっかけだったと思います。
その後、日本のヒップホップを聴くようになって。最初はKOHHとか聴いて、もしかしたらオレにもできるかもと思っていまに至るって感じです。
RASEN EP13

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影響を受けた人物は?
2年前に姫路から神戸に引っ越したんです。そこで新しい友達との出会いがあったなかで、Nehan Yutakaってラッパーを教えてもらって。そいつのラップを聴いてヤバいと思ったんです。彼はトラップがベースなんだけど、声も張らずにゆるくやっててカッコよかった。言葉の選び方もシンプルだし、影響を受けているかもしれませんね。彼の真似じゃないですけど、自然に自分のフロウもゆるくなっていくくらい影響があったと思う。
昔のことは自分はわからないけど、いまの神戸はだれも縛ったりもしてこないし、みんなフォローしあっててめちゃくちゃいい環境だと思います。hyunis1000もカッコいいし、おたがいのリリックを引用しあったりとかしてますね。
RASEN EP13

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今後の予定と将来の展望について教えてください。
11月にはまとまった作品を出せるように動いてます。今後どうなるかわからないっすけど、このまま音楽できていたらというのがいちばんですね。
あとは神戸のHHbushと姫路のDona Jeezy、ふたつのクルーといっしょに続けていくために、いいものを作って自分がいる場所を潤すために、いろんなところに露出していけたらいいなと思いますね。みんなが好きなことをできる環境を保つためにやっていければ。
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